スカパー一式を取り付ける。

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 韓国ブームである。いわゆる韓流タレントは女性の間で人気爆発中だ。
 向こうは日本人なんか大嫌いだというのに、こうして浮かれているのもなんだかどうなのかなという気もせぬでもない。しかしやはり似た文化の国、ドラマの作りは文句なく日本人の心のヒダに沁み入るものを持っているようである。
 私の家内もすっかり「冬ソナ」熱に罹って久しいことは言うまでもない。テレビに韓流タレントが映るとあれば、いかに小さな扱いであろうが目ざとく新聞のテレビ欄からこれを見出し、せっせと録画予約をしている。
 そんな家内であるから、ほどなく「ケーブルテレビや衛星放送では他では見られぬ新鮮ナマな韓国タレントが見られるらしい」などと、どこからともなく情報を仕入れてくるのは自然の成り行きである。どうしても見たいらしい。そこで、CATVかCSを試してみることになった。コストパフォーマンスの観点からSKY PerfecTV!、いわゆる「スカパー」を見ることにした。
 スカパーは、他の衛星放送と違って機材やアンテナは専用のものを使用する必要がある。つまり、私と同じように「BSのアンテナを既に上げている」人が、既存のアンテナの配線やミキサーを活用したいと思ってもそれはムリということである。ちょっと突っ込んで書くと、既に上げてあるBSや地上波のアンテナのポールにCSのアンテナを取り付け、それを混合器に接続して、各部屋で分波器で分けるというやり方は、スカパーでは出来ないのである。スカパーのアンテナは、チューナー側から制御するというやや特殊な仕組みになっている上、周波数帯がBSと重なるので、分離が出来ないのである。
 実は手と金をかければ上記の方法もできないことはないのだが、少々高い目の機材やアンテナを買わなければならず、合理的ではない。

そこらへんの事情に詳しいページ
Asahi Satelite Page
http://www.satellite.co.jp/

 スカパーの資料を取り寄せると、「アンテナの取り付け方」なる小冊子も付いてくる。これには、「アンテナをベランダに上げ、エアコンの穴から配線を取り出すやり方」が説明してある。新築の家にそんなブサイクな線の通し方するなんざァ、

イヤに決まっとるッ!

 アンテナの工事を頼むと1万5千円ほどもふんだくられる。しかも1万5千円ふんだくってエアコンの穴から通すだけらしい。こりゃもう、自分できちんとアンテナ工事をし、スカパー用アンテナターミナルを取り付けるに限る。
 用意するものはたいしたことはない。主な工具は直径2センチのホールソーとクリーニング店のハンガーをまっすぐに伸ばした針金、カッターナイフ、やすり、そんなものである。材料として、壁にアンテナターミナルを取り付けるためのコンセントプレート一式が必要である。ホームセンターなどにいくとこれらは容易に入手できる。これについては「電流通過型」というもの、とりわけ「CS対応」と銘打ってある部品を選ぶことだ。それから家の壁に穴を開けるのであるから、あけた穴から水など入り込むことがないよう、化粧カバー(エアコンの工事などに使うようなカバー類で、小さいもの)なども買っておく。全部で2000円もあればお釣りが来るぐらいである。
 壁に穴を開ける前に、ベランダに取り付けたスカパーアンテナとチューナーを仮につないで、アンテナの方向あわせを説明書どおりばっちりやって、間違いのない向きにしてしまう。壁に穴を開けてしまってから、アンテナがその場所では受信できないなんてことが分かっても後の祭りだからである。
 それがすんだら、ホールソーで壁に穴を開ける。ツーバイフォーの住宅の壁に穴を開けるには、ツーバイフォー材は45.5センチごとに入っているということを覚えておくと良い。壁の隅から45センチづつのところを避ければ、そこは断熱材だけが入っている。そういうところを選ぶとともに、100ボルトその他の線を切ってしまわないようによくよく気をつける。外のサイディング材に穴を開けると、その下に構造用合板がある。これも穴を開けてしまう。構造用合板に穴を開ける際、その向こうの石膏ボード、すなわち部屋の内側にみっともない穴をあけてしまわないよう気をつけることだ。
 外壁に穴を開けたら、内壁のコンセントプレートを取り付ける場所を切り抜く。きれいに作業しなければならない。まず壁紙をカッターナイフできれいに切り抜く。寸法は4センチ×9センチの縦長の長方形である。それからその長方形の四隅にドリルで穴を開け、そこから金鋸などで四角に切り抜く。すぐ下には断熱材があるから、これをきれいにカッターナイフで切る。
 外に出て、ハンガーを伸ばして作った針金の先にCSのアンテナケーブルをくくりつけ、構造用合板と断熱材の間をとおしていく。うまく通れば部屋の中にあけた穴にとどくから、そこから線を引き出す。
 アンテナ線の切り口に説明書どおりの工作をほどこし、アンテナ用ターミナルをとりつける。これをコンセントプレートにとりつけて、壁の穴にまっすぐとりつける。これで出来上がり。
 落ち着いて、きれいに、失敗しないように作業することだ。そうすれば誰にでも出来る工作である。また、アンテナの部材の型番などをきちんとメモして、間違いのない部品を購入すれば、失敗しないだろう。

自宅セットバック部分

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 連日暑い。毎日自宅周辺を賑わす子供たちの声もなんだか元気がなさげである。
 一方、我が家の前は、袋小路であるにもかかわらず公道であり、しかもやたらと道幅が広い。相当なセットバックをしたからである。今日はそこにビニールプールを持ち出し、近所の子供たちを入らせた。ホースで水をかけてやると大喜びである。
 子供たちの喜びようを見ていると、自分もなんだか涼しいような気がしてきて、良い休日となった。
 ここ(私が買ったのはこんな土地だ)に相当詳しい測量図などを載せてある。家の前の道路のど真ん中にほんのごくわずかな面積の民有地があり、その民有地のために我が家の前は実際にはまっすぐな道路であるのに「三叉路」の扱いになっているのだ。なので、ムダに広い。かつ、袋小路であるため、車や通行人が入ってくることはまず、ない。往来の真ん中にビニールプールなんか持ち出せば近所の迷惑になるが、我が家の前はこうした事情のため、ビニールプールで遊んだところで誰も文句は言わない。

まもなく参院選

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 まもなく参院選である。
 参院選の宣伝を見て、自宅建築につけて思うことがある。自宅を得る際、自分が住もうとする場所が政治的あるいは行政上、不党不偏な場所か否か、というのはかなり大切だいうことだ。ノーマルな人間にとって、偏った土地柄ほどつらいものはない。
 自分が買おうとする土地が、政治的あるいは行政上不党不偏な場所か否かを見極めるのにたいした手数はいらない。自分が買おうとする候補地の周辺を一回りする際、貼られているポスターなどに気を配ることだ。また、妙に繰り返される同一文言の貼り札や、そういうものがベタベタ貼られた公共施設の有無なども判断を助ける。妙に力のこもった横断幕が張り巡らされた建物の有無も点検しておきたい。公民館や自治会館を見つけたなら、そこの掲示板の貼り紙の量を調べよう。どの政党だとかどんな団体だとかはこの場合はあまりこだわらなくて良い。小さな自治会館に10枚以上も何らかの主張が貼り付けられているなら、そういう土地は考え物だ。
 買おうとする土地の近所にマンションでも建っていれば、その周りに反対運動などが起こっていることがある。その反対運動に協賛している団体が貼り紙などに小さく書かれているのを見つけることが出来れば、それはかなり詳しい資料だ。団体名を覚えて帰って、googleにでも入力して一通り調べよう。
 その他、あらゆるモノや事象を落ち着いて観察すれば、そこがどういう土地かはなんとなくわかるものだ。
 どうするにせよ、住み始めてからおかしな団体につけ入られ、身ぐるみはがされるなんざ、まっぴら御免である。
 ただ、そうした簡単単純なひと手間、土地を買う前にその周辺を何度かほっつき歩いてみる、という、そういう余裕が、普通の人にはないものなのだ。