ただのLチカがこれまた

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 釣りは「へら鮒に始まりへら鮒に終わる」と言うそうだが、「ArduinoはLチカに始まりLチカに終わる」などと誰かが言っていそうで多分誰も言っていない(笑)。

 さておき、けっこう楽しいんだよな、Lチカ。

 で、なんっか、手持ちのものをいろいろとくっつけたくなるのだ。今日目に入ったのはSeeedstudio SIDEKICK BASIC KITに入っていた青いポテンショメータ。私が少年の頃は「バリオーム」「ボリューム」「可変抵抗」と言ったものだが、今はポテンショメータと言うそうな。

 ポテンショメータでLチカのスピードを調整してみよう。

 まず、ポテンショメータのスペックシートなどがなくてはっきりしないから、テスターを当てて抵抗を測る。0Ωから10.5kΩまで変化できることがわかった。

 このまま直列に+5Vを印加してアナログピンに入力してしまいそうだが、0Ωの時に過電流になってしまうから、10kΩの別の抵抗と直列に入れた方がいいだろう。そうするとポテンショメータを最小に回し切っても0.5mAくらいに抑えられる。

 計算はどうなるかというと、こんなようなことになる。

IMG_3161

 式に代入すれば、ポテンショメータを最大抵抗にしたとき2.44V、最小抵抗にしたとき0Vになることがわかる。

 プロトタイピングシールドのブレッドボードは小さくて全部の部品が載らないから、普段使っている普通のブレッドボードにつける。

IMG_3157

 動かすとこんな感じだ。

 スケッチはこんな感じ。

//
//  vr2speed.ino
//    ポテンショメータでLチカ制御
//    27.07.26(日)1300~
//    佐藤俊夫
//
const unsigned int
  STARTPIN  = 2,
  ENDPIN    = 8,
  INPUTPIN  = 9,
  VR        = 0,
  DELAYMIN  = 5,
  DELAYMAX  = 100;
const float
  V0 = 5.0,         //  +5V
  R1 = 10000.0,     //  アナログピンに入れるための電流制限抵抗10kΩ
  VRMIN = 0.0,      //  ポテンショメータの最小抵抗実測値 0Ω
  VRMAX = 10500.0;  //  ポテンショメータの最大抵抗実測値 10.5kΩ
//
void setup() {
  //  330Ωをカソードにそれぞれ入れてデジタル2~8番にLEDを繋いである。
  for(int i = STARTPIN; i <= ENDPIN; i++){
    pinMode(i, OUTPUT);
  }
  //  タクトスイッチは9番に繋いでアースし、内蔵プルアップ抵抗を使っている。
  pinMode(INPUTPIN, INPUT_PULLUP);
  //  ポテンショメータは10kΩ抵抗と直列に繋ぎ、間から出力を取っている。
  pinMode(VR, INPUT);
}

void loop() {
  static int i = STARTPIN, RLdirection = 1, delaytime = DELAYMIN;
  static unsigned long int prevtime = 0;
  if(prevtime + delaytime < millis()){
    digitalWrite(i, LOW);
    i += RLdirection;
    if(i > ENDPIN) i = STARTPIN;
    if(i < STARTPIN) i = ENDPIN;
    digitalWrite(i, HIGH);
    prevtime = millis();
  }
  if(digitalRead(INPUTPIN) == LOW){
    delay(500);
    RLdirection *= -1;
  }
  float v1 = (V0 * R1) / (R1 + VRMAX);
  float vr = analogRead(VR) * (V0 / 1024);
  delaytime = constrain(fmap(vr, v1, 0.0, DELAYMAX, DELAYMIN), DELAYMIN, DELAYMAX);
}

float fmap(float x, float in_min, float in_max, float out_min, float out_max) {
  //  もともとの「map()」がlong int型でこの用途に合わないので、float型を定義
  return (x - in_min) * (out_max - out_min) / (in_max - in_min) + out_min;
}




出来る限り美しく

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 同じLチカをやるのでも、単線タイプのジャンプワイヤをちゃんと使い、できる限りブレッドボード上を整然と配置してみた。これまではあまりそんなことは考えていなかったからだ。

 とりあえず持っているLEDを持っている330Ωの電流制御抵抗の個数の限り配置した。タクトスイッチをつけて、入力を受け付けるようにする。とりあえず、LEDの点滅が右から左へ流れ、タクトスイッチを押すたびに左右の向きが入れ替わる、というふうにしよう。

IMG_3153

 タクトスイッチの入力にプルダウン抵抗を取り付けるスペースがなくなってしまったので、内蔵プルアップ抵抗を使うことにし、負論理にする。

 動かすとこんな感じだ。

 スケッチはこんな感じ。

//
//  smartBreadboard.ino
//    出来るだけ美しくブレッドボードを作ってみた。
//    27.07.26(日)0800~
//    佐藤俊夫
//
const unsigned int
  STARTPIN  = 2,
  ENDPIN    = 8,
  INPUTPIN  = 9,
  DELAYTIME = 50;
//
void setup() {
  //  330Ωをカソードにそれぞれ入れてデジタル2~8番にLEDを繋いである。
  for(int i = STARTPIN; i <= ENDPIN; i++){
    pinMode(i, OUTPUT);
  }
  //  タクトスイッチは9番に繋いでアースし、内蔵プルアップ抵抗を使っている。
  pinMode(INPUTPIN, INPUT_PULLUP);
}

void loop() {
  static int i = STARTPIN, j = 1;
  static unsigned long int prevtime = 0;
  if(prevtime + DELAYTIME < millis()){
    digitalWrite(i, LOW);
    i += j;
    if(i > ENDPIN) i = STARTPIN;
    if(i < STARTPIN) i = ENDPIN;
    digitalWrite(i, HIGH);
    prevtime = millis();
  }
  if(digitalRead(INPUTPIN) == LOW){
    delay(500 );
    j *= -1;
  }
}