給湯器が壊れる

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 今日は日本ITストラテジスト協会関東支部の月例会があったが、出席できなかった。最近何かと小忙しく、ほとんど出席していない。今日は60人近くも参加の盛会とのことだったので、残念だ。

 午前中用事を済ませる。

 先週、家のガス給湯器が壊れてしまった。そこで午前中の用事が済んだ後、見積もりのために業者を頼んであった。契約している地元のLPガス会社、堀川産業(株)だ。

 彼らの見積もりではエコジョーズの中心モデル「RUF-E2405SAW」というモデルが\168,000-.+工事費\45,000-.=\213,000-.。

給湯器お値段 思わず(しゃあないなア……)と(ひと)()ちつつ「それでお願いします」と喉元まで出かかったがこらえ、「ちょっと家内と相談して改めてお電話します」と言った。

 (かね)て修理業者の見積もりもとっていたのだが、これは修理費が\60,000-.。

 修理にするか買い替えるか、21万3千円と6万円だと悩ましいところだ。交換した方がよいかどうかと言うのは、この値段差だと微妙だ。なんとなら、これから起こる故障の頻度が全く予想できないからだ。バスタブ曲線に基づく現段階のMTBFと1回修理あたり費用が全く不明なので、数理的な損益分岐は計算することができない。家庭には職場のような論理は持ち込めない仕組みになっている。

 さりとて、故障の頻度や交換した方がよいかどうかについてメーカーに聞くのは、ウォーレン・バフェットの言ではないが、「床屋へ行って『私は髪を刈った方がいいでしょうか?』と聞くようなもの」である。

 家内と相談したが、どうも結論が出ないので、他の方策も探すことにした。ホームセンターを3か所回る。家から近い順に「ケーヨーデーツー」「ロイヤルホームセンター」「三郷スパービバホーム」の順に回る。

 「ケーヨーデーツー」には給湯器は置いてなかった。

 「ロイヤルホームセンター」にはパロマとノーリツの給湯器があった。安かったが、サービスデスクで工事サービスの有無を問うと他店の扱いだと言い、どうも心もとない。一応聞き置いて、次へ行く。

 一番最後に行った三郷ピアラシティ内にあるホームセンター「スーパービバホーム」の2階、「ヴィシーズ」のリフォームセンターを覗くと、全く同じエコジョーズの中心モデル「RUF-E2405SAW」が本体\117,000-.+工事費\48,500-.+税\13,240-.=\178,740-.。

 \34,260-.ほど安い。断然コッチだ。

 念のため、1階の「スーパービバホーム」にも確かめに行った。そうすると、まったく同じ品番のものに\132,000-.の札が付けてある。なんで同じ建物内の、同じ経営母体の店でこういう事が起こるのだろう。

 すぐに2階ヴィシーズのサービスカウンターへ行って即決段取り。一旦下見の後、もう一度来店の上で購入・取り付けだそうだ。

 試みに「1階でも同じものを見てきたのですが、こちらの方が値段が安いです。なんでですか?」と聞いてみたのだが、

「……さ、さぁ~?どうしてだかは、私にもわかりません」

「でも、経営は同じなんでしょ、ヴィシーズさんとスーパービバホームさんは」

「ええ、ええ、そうでございますよ。ただ、事業部が違うんですよ。でも、なんでこちらが安いのかと言うことは、それは私にはどうも、ちょっと……」

……ということで、なぜ安いかと言うことについては、どうもよく判らぬ次第であった。

 帰ってきてからネットで見たら、これがまた……。同じ型番で\77,000-.からあるのである。

 なにやら惜しい気もするが、しかし、ネットの業者さんというのも、どんな施工をするかよくわからず不安でもあり、今回は自分の選択がベストだと思い込むことにしておこう。

殖産

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 はは~ん、世界中に人間って満ち満ちてンだなあ。それこそ、産めよ殖やせよ地に満ちよ、ってなもんだなァ。

殺し合いはここにも

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 様々な物には、人間同士の血みどろの殺し合い、闘争の歴史が隠されており、平和のうちに発達してきたものは意外に少ない。

 例えば、平和で長閑(のどか)に見える農村の、田圃(たんぼ)や畑の広がる風景だって、太古の人類が狩猟・採集生活の頃の殺し合いと奪い合いの歴史を逃れるべく、流血の闘争から編み出した稲作文化の最終形であるかも知れず、かつ、その稲作も土地の奪い合いと覇権につながっていき、更なる流血と闘争を生んでいったことは、考古学者も()うところである。

 世界の人々を自由に交流させ、その文化の発展を急速ならしめる人類の画期的叡智の所産の一つに航空機技術がある。これはあたかも、ライト兄弟が完全に軍事と独立した技術的興味の向かうところに完成されたものの如く考えられがちである。しかしさにあらず、もし航空機がライト兄弟の作成した姿のままであったら、素人が凧揚げを楽しむ程度の意味しかなかったであろう。航空機は第一次、第二次の世界大戦の殺し合いがもたらした強烈な技術的洗礼を受けて現在の姿になっていったのだ。

 また、インターネットが核戦争の歴史につながることも、知る人ぞ知る。のみならず、現在の我々の生活になくてはならない通信や測位を支える人工衛星は、ICBMを敵国に叩き込んで皆殺しにする技術の延長上にできていることは、現在の北朝鮮のなすところなど見るまでもなく、60年も前、とっくの昔に冷戦中の米ソがやってのけてあることだ。

 そのようなことを踏まえつつ、ネットの広告を見ていると、こういうのがあった。

 米国の軍事研究の中には当然合成樹脂の研究もあり、ラップフィルムはその中で生み出されたフィルムなのであるという。

 食品用ラップフィルムは、家庭のお料理の風景になくてはならない、また、家族の団欒のテーブルにも楽しげに置かれる料理の一皿に、当たり前のようにかけられているフィルムだ。

 だが、実はそれは、上陸用舟艇に乗り込んで敵国の海岸に押し寄せる将兵の戦力を大いに発揮させるために開発されたものなのだ。小銃に巻き付けて潮気(しおけ)()かしめるのである。

 このような平和な物にすら殺し合いと闘争の暗い影が入り込んでいるなどということは、日々の安寧な生活を享受する現在の私たちには、簡単に想像することは難しい。

朧月(おぼろづき)

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