読書

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 驚いた。「そばと私」に将棋の14世名人・木村義雄氏が、滝野川「藪忠」のことを書いており、それが先日読んだ「通叢書 蕎麦通・天婦羅通」の記述と一致する。「藪忠のそばを食う会」などのことが「蕎麦通」にも書かれてあったのだ。

 意外に「蕎麦はよくわからん。実はうどんの方が好きだ」などと書く執筆者も多く、ちょっと面白い。

 平成6年の記事には、なんとあの「ギリヤーク尼ヶ崎」が寄稿している。なかなかの名文だ。

 生前の立川談志の寄稿は粋そのものだし、梨本勝、三波春夫、淀川長治の文章もいい。

 多くの寄稿者が既に亡くなっているのも、悲しくかつ味わい深く、()()みとさせられる。

 こんなにも多くの人が季刊「新そば」に寄稿していたんだな、と感心する。

 季刊「新そば」の創刊者で、「関西で俳句の同人誌に携わっていた中野沙代子氏」という人に興味を覚えたが、ネットではあまり情報も見つからない。

恥ずかしい機械

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 空気清浄機の(そば)でスカシっ()をこいたところ、表示ランプが振り切って真っ赤な色で点滅し、モーターも焼き切れよというような勢いでゴォーッ、とうなりを立てて清浄気を吐出しはじめた。

 その感度、技術的完成度の高さには舌を巻かざるを得ないが、「オッサンっ!!()りにも()ってワシの(そば)で何しやがんねん、臭いやんけボケっ!!」と嫌味を言われているようで、まことにコッパズカシい。

 忠実過ぎる機械も考え物である。