コンビニで売れているのが

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 コンビニで売れているのがおにぎりであったりおでんであったりして、ハンバーガーであったりドーナツであったりしないところになんとはない快哉と言うか、ざまあみやがれというような日本人的民族的排他主義的な喜びを感じるのである。コンビニそのもの自体にも、だ。

 いや、一部、フライドチキン(まが)いも、売れてはいるけれどもさゴニョゴニョ。

 多分、斜陽の日本的味覚というか、消えゆく寸前のなにかがここに、というか……。もうダメだ、と幽鬼幽魂のように消えかかりながらも。日の丸のように消えかかりながらも、である。

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 空の雲がモラモラモラッと縞模様に高い。これは秋の雲だ。

 蝉の声も日暮れになると死生観など浮かべ、寂寥をはらむ。

 このクソ暑いのに秋などとは、……そんな言葉を浮かべて冷笑するのは、無粋というものだ。

何について言っていないか

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 ネットでは、ある人が「何について言ったり書いたりしているか」よりも、「何について全く触れたり言ったり書いたりしないか」によって、むしろ逆にその人が何について詳しいかを露呈しているような気がする。

 というのは、この私自身に照らしてそう思うからである。

 だってさ、仕事のことなんて書けないでしょうが普通。クビになっちまうもんな。

 だから逆に、SNSあたりで面白い人物を見かけたら、その人について何かをわかりたいのなら、

「何について言っているかより、何について言っていないか」

 すなわちこれだ。

一杯

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 大阪・小倉屋山本の塩昆布が到来とあらば純米大吟醸の一升も用意して、それかあるいは、笹錦の炊き立てと宇治の煎茶の茶漬の用意でもして取り掛からなければならないのだろうが、あいにくと家にあるのは900円足らずのホワイトホースくらいのもである。

 だが、そんな貧しい酒が、なにゆえかくも旨いのであろうか。いとおしく5分ほども頬の裏側に舐めていてもうすれないこの塩昆布の滋味は。

テレビ

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 昨日夕刻NHK放映のドラマ「戦争めし」、録画しておいて見た。

 面白かった。随所で思わずじぃんと涙ぐんでしまった。