風と氷と寂寥感と酒

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 早々と入浴してしまう。我が家の風呂場は2階にあり、窓が全開でも見えるのは青空だけだから、初夏の薫風(くんぷう)をたっぷり入れて入浴できる。兎小屋さながら、狭い家だが、これだけが自慢だ。

 汗が引いたら冷凍庫から氷の塊を取り出し、カチワリを沢山作ってアイスペールに()たす。使っているグラスにぎりぎり入るくらいの大きな氷を作るのだ。

 気に入った大きさの氷をグラスにゴロンと入れて、ウィスキーをトロトロと注ぐ。やめられまへんな。

 日曜日の終わる寂寥感は子供の頃から変わらないが、寂寥感が酒の味付けになって(かえ)っていいのは、子供の頃と違うところだ。

投稿者: 佐藤俊夫

 50代後半の爺。技術者。元陸上自衛官。2等陸佐で定年退官。ITストラテジストテクニカルエンジニア(システム管理)基本情報技術者

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