今日、知人から聞いた秋葉原の人気ラーメン店「野郎ラーメン」というところへ行った。
私がラーメン屋に行くのは、実は最近では珍しい。北海道で暮らした頃に食べたラーメンがうまかったので、その後、他のラーメンがあまりうまいと感じられなくなったということも一因である。また、妻が作る具入りのインスタントラーメンのほうがうまいと感じてしまうので、ラーメン店から遠ざかる、ということもある。
さておき、ラーメン好きの人に言わせると、その「野郎ラーメン」という店は、「二郎インスパイア系ラーメン店」という系列に分類されるそうで、いやはや、ラーメン好きの人たちの旺盛な探求欲には恐れ入るばかりである。
野郎ラーメンでは、その名も「豚野郎ラーメン」というファッキンなネーミングのメニューが人気だそうだが、今日は味付卵入りの「野郎ラーメン」というのを選んだ。
小柄な白人の女の子が片言でフロアを切り盛りしており、後れ毛がなにやらムフフと可愛らしい。
ラーメンを食って満腹し、店の前でSwarmでも入れておこうかい、とスマホをいじっていたら、
「すいません、フジテレビです。取材なんですが」
と、お兄さんがアンケート用紙と鉛筆を持って近寄ってきた。
「はいはい、なんでしょう?」
「今、秋葉原は『カレー激戦区』ということで世間の噂が盛り上がっているんです。」
「へっ?……はあ、そうなんですか?」という私のスットボケた返事に、お兄さんは(あれっ、これはインタビュー相手を間違ったな)という顔をしたが、あきらめず、
「で、もし、おすすめのカレー店や噂のカレー店などをご存知でしたら教えていただけませんか?」
「えっ……。す、すみません、ごめんなさい。カレー、あんまり食べないもので……」
「……失礼しました、ハハッ、最初の反応で、そうだろうなあ、と思いました、いや、すみません。……今日はラーメンで?」
「ええ、それがね、ラーメンもめったに食わないんですがね。今日は噂をきいて入ってみたんですよ。」
「へえ、めったに召し上がらない?」
「秋葉原へ来ると、万世橋の向う、連雀町のほうの、じじむさい界隈のじじむさいものを食う方が性に合ってましてね」
「ははあ、それはなるほど、粋向きですねえ。……いやどうも、お時間をお取らせしました。よい一日で」
……などと、お兄さん、なかなか軽妙に人を喋らせるのであった。
本郷通りを南へ横切って、メイドさんの並んでいるカルチャーズ・ゾーンの前を通り過ぎ、千石電商へ行ってネジ、ケース、ニッパー、蛇の目基盤、ピンコネクタなどを買い込む。
今日の買い物の大ヒットは、このピンコネクタである。180円。
こんなものの何が大ヒットなのかと言うと、これは実はArduino用のセットなのである。本来はArduino製作用のユニバーサル基盤に半田付けして使うものだ。しかし、私がこれを購入したのは別の理由だ。
これは、先日買ったArduino用のブレッドボードシールドである。
まことに便利なのだが、難点がある。ETHERNET SHIELD 2 とともに使おうとすると、ピンの長さが短く、ETHERNET SHIELD 2 の RJ45コネクタのシールドと干渉してしまい、下の写真のように斜めになってきちんと挿さらないのである。
そこで、買ってきたこのピンコネクタを、ETHERNET SHIELD 2 に挿す。
こうすることによりめでたくArduino UNO R3 + ETHERNET SHIELD 2 + ブレッドボードシールドの3階建てがまっすぐに挿さって、使えるようになるのであった。
めでたし、めでたし。
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