読書

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 流感(インフルエンザ)で仰臥のまま、先週の月曜日に図書館から借りた本を読み終わる。吉村昭の「ニコライ遭難」。

 明治時代の大事件、「大津事件」を、吉村昭独特の淡々とした、かつ臨場感あふれる筆致で描いた佳作である。

 本当は、先日、司馬遼太郎が高田屋嘉兵衛の生涯を描いた「菜の花の沖」を読んだので、その連想から吉村昭の「大黒屋光太夫」を読もうと図書館に行ったのだが、上下2巻のうちの上巻が貸し出し中で書架になく、がっかりして、ふと目を移すとこの「ニコライ遭難」があったので、あまり深く考えずに借りて帰ったのである。

 しかし、高田屋嘉兵衛も、大黒屋光太夫も、大津事件も、一続きの歴史の事象であるように思えてならない。

 思うに、

「大黒屋光太夫」→「高田屋嘉兵衛」(菜の花の沖)→「大津事件」(ニコライ遭難)→「日露戦争」(坂の上の雲)……

……と読み進むことは、日露関係、ひいては周辺国共産主義陣営との関係を考える上で、なにやら意義ありげな気もする。

 私の読書順は上のように整然としてはおらず、坂の上の雲が最初ではあるが……。

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投稿者: 佐藤俊夫

 50代後半の爺。技術者。元陸上自衛官。2等陸佐で定年退官。ITストラテジストテクニカルエンジニア(システム管理)基本情報技術者

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