本と書籍

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 ネットをぼんやり見ていたら、

サイト「netgeek」から引用

 立憲民主党・枝野幸男代表が内閣不信任案を提出する場面で約3時間の演説を行った件について、書籍化された本が本屋でバカにされていることが分かった。

……などとある。

 うーん。「書籍化された本」って、なんだ。書籍と言うのは本ということで、本と言うのは書籍ということだ。……いや、深く味わうと、「書」が「籍」に入る、つまり、書き手によって(あらわ)された原稿がいろいろなプロセスを経て遂に出版に漕ぎ着け、大量に流布され認められ読まれ、どこかに記録される、というのが「書が籍に入る」ということなのだとすると、「書籍化された本」というのも間違いではないのかもしれない。うーん、うーん、では「本」ってなんなんだ、書き散らした原稿のことではなかろう、物事の根拠ともなるべく書き表されたいろいろな根本知識、これを「本」というのであってみれば、それには当然、認められ読まれるというプロセスが内包されているべきで、言葉と字面(じづら)は違えど、本と書籍は同じものと見てよかろう。

 だから、ここは「書籍化された本」ではなく、「出版された書籍」とでも言うべきではなかったか。

 立憲民主党・枝野幸男代表が内閣不信任案を提出する場面で約3時間の演説を行ったことが話題になっている。その演説内容がハーバービジネス編集部と扶桑社により出版されたが、この本が書店でバカにされていることが分かった。

……とでも書けばいかがであろうか。字数の関係でそれがダメだったというのなら、

 枝野幸男の本が書店でバカにされている。

ではいかがか。この一文、それ以上に盛り込む情報などあるまい。無論、前者と後者の間にはさまざまなアレンジがあるから、仕事上の字数制限に従いお好み次第であろう。

 断っておくが、このこと、単に文章とか書き方にケチをつけているに過ぎず、内容に関しては何ら一切文句などないことをここに記し添えておく。

投稿者: 佐藤俊夫

 50代後半の爺。技術者。元陸上自衛官。2等陸佐で定年退官。ITストラテジストテクニカルエンジニア(システム管理)基本情報技術者

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