「装飾音 1」と題されていて、普通の音符の前についている「ちっちゃな音符」の例示と一緒に「(複前打音)は、ある音の直前を二つ以上の音で装飾する。複前打音は本音符にすべらすように、短くひきます」と解説がついている。
ついにここまで来たなァ、という感慨が深い。私は音楽はまったくの素人で、ほかの楽器もまったくできない。ピアノ初心者という人が、実はギターは30年も弾いている、というのはよくある話のようだが、私は正真正銘、何もできない。それでも、これまで「ナントカ短調」だの「Andante」だのという音楽用語は、学校の音楽の時間にも出てきていたし、普通にクラシックのレコードを聞いていても、イ長調だのニ短調だのとかは出てくるので、その内容は体得しておらずとも、概要はわかるわけだ。
しかし、「装飾音」「複前打音」などという言葉は、これは、普通の音楽門外漢はまったく知らない言葉であることは間違いない。間違いなく私は聞いたことがない。
そんな私でも、ひとり、ここまでやってくることができた。
ともかく今日は譜読みだけやってみる。