「エリーゼのために」の練習、今日の演奏はとても気に入っている。
今までだったら、これを「応用曲『エリーゼのために für Elise』その1.00」と、「1.00」バージョンにするところだったかも知れない。
だが、このまま、0.01刻みで練習していってみようと思う。誰から強要されているわけでもない、自分の楽しみのピアノだ。
巷間に、「オタク」なるものの定義は「手段の目的化」であるという。ならば、練習を楽しんでいる私はオタクのそしりを免れぬ。薄気味の悪いアニメマニアや美少女趣味、大人のクセにロボットのプラモデルに夢中になっている連中と一緒くたにされるのはまったく不本意の極みである。
だが、結果を求め、プロセスを軽んじる風潮はどうか。私は美少女やロボットを愛好する趣味には同意しないし、彼らがプロセスを重んじているなどとも思わないが、「出来ないと思ったからやめました、結果が当分出ないからあきらめました」などと言ってとりすましているような者にも同感は覚えない。