いつか紅葉の色に出て
苦労の種の蒔き直し
義理も世間も上の空
流れの水に任すにも
宵の深酒転寝 に
醒 めて枕の色恋し
水面 を伝う爪弾きや
浮名を流す大川の
雨が降るなら水も時々曇るのに
誰が付けたか隅田川
九十六間 掛け渡し
花の武蔵野と下総 の
仲を取り持つ両国の
渡ればそこは回向院
鼠小僧の次郎吉さん
商売繁盛願うのか
香を手向 けてお百度踏んで
祈る素足の吾妻 下駄
苦労の種の蒔き直し
義理も世間も上の空
流れの水に任すにも
宵の深酒
浮名を流す大川の
雨が降るなら水も時々曇るのに
誰が付けたか隅田川
九十六
花の武蔵野と
仲を取り持つ両国の
渡ればそこは
鼠小僧の次郎吉さん
商売繁盛願うのか
香を
祈る素足の