ノクターンでLチカ

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 いやもう、「オッサンとバイエル、ピアノ等」って銘打ってて、長らくなかったこのネタ。ええ、ピアノですよ、ピアノ。

「Arduinoをピアノにつなぎたいッ!」

……すなわちコレである。Arduinoをピアノにつなぎ、LEDをピアノ演奏に合わせて明滅させようというものだ。

 いまや遅しとやってみた。

ノクターンでLチカ

 一つ覚えみたいにノクターンで申し訳ないですが(笑)、すんませんレパートリーがあんまりないもんで。

IMG_3276

 アナログピンからピアノの音声出力を読み、それに合わせてTLC5940NTに接続されたLEDを適宜明滅させるわけである。いかにもピアノ風味に明滅させるにあたっては、乱数によるLED選択と、先日会得した「PWMを十分に使い、余韻をもって各LEDを徐々に消す」という技を遺憾なく使用した。

 これをやるには、アナログピンに上手に音声を入れる必要がある。

 こういう時、電圧レベルを知るのにオシロスコープなどが使えればいいのだが、残念ながら持っていない。そこで、あらかじめテスターのACでテレビ、ラジオ、自分のピアノなどの音声出力端子からだいたいのレベルを推定し、次に十分な抵抗を入れて、Arduinoのアナログピンに入力して読み取った。その結果、だいたい200mVの振幅程度であることがわかった。これならばArduinoに直接入れてもどうということはなさそうだ。ただし、レベルが小さいから、ソフトウェアのほうでうまくやる必要がある。

 次に、音声はアナログ信号だから、プラス・マイナスに振れる。一方、Arduinoのアナログ入力は0~5Vの間を1024分割で読むのだから、ここをうまく工夫しなければならない。

 まず、2.5Vを中心に電圧が振れるよう、2.5Vを生成して合成する。ちょうどTLC5940NTを動かすために5Vの3端子レギュレータを使っているので、ここから抵抗分圧で2.5Vを作り、それを合成する。合成するとき、出力側の音声端子に電流が流れ込んではまずいから、コンデンサを0.1μFばかりつける。周波数は見当がつくが、電圧の見当がつきにくいので、とりあえず0.1μFにして、出来が悪いようなら取り換えることにする。

 まず、大して疑問もない簡素な付加回路。たしか、パルス技術ではこういうの、「クランパ」って言ったっけな……。

音声入力のためのクランパ
「voice2tlc」の回路図

 それで、TLCなどと一緒にLEDを植え込む。

IMG_3273

 ミニジャックを接続するために、秋月電子の「ステレオミニジャックDIP化キット」を取り付けた。

ミニジャックの部分
IMG_3274

 で、スケッチはこうなった。

//
//  voice2tlc.ino
//    アナログピンに音声を入れ、TLC5940NTを使ってLEDを光らせる。
//    27.08.13(木)1000~
//    佐藤俊夫
//
#include "Tlc5940.h"
#include <stdio.h>
//
const int
  AUDIO = 0, //  アナログ0ピン
  THRESH = 8;  //  8単位以上のレベルならLEDを点灯
//
void setup() {
  Tlc.init();
  Tlc.clear();
  Tlc.update();
}

void loop() {
  int v = 0, l = 0;
  static long int prevtime = 0.0;
  static int prevv = 0;
  v = abs(analogRead(AUDIO) - 512);
  l = constrain(fmap(v, 0, 15, 0, 4095), 0, 4095);
  if(millis() >= prevtime + 10){
    prevtime = millis();
    for(int i = 0; i <= 15; i++){
      Tlc.set(i, Tlc.get(i) * 0.9);
    }
  }
  for(int i = 0; i <= 15; i++){
    if(random(0, 16) == 1 && prevv != v && v >= THRESH){
      Tlc.set(i, l);
    }
  }
  Tlc.update();
  prevv = v;
}
//
float fmap(float x, float in_min, float in_max, float out_min, float out_max) {
  //  もともとの「map()」がlong int型でこの用途に合わないので、float型を定義
  return (x - in_min) * (out_max - out_min) / (in_max - in_min) + out_min;
}

ブログ刷新記念演奏

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 まるでアホの一つ覚えで恐縮だが、心機一転ブログ、WordPress設置記念演奏で、飽きもせずノクターンである。

 やっぱり、「オッサンとバイエル、ピアノ等」と看板上げるからには、どうあっても演奏データがないと、ねえ。

ショパン・プレリュードOp.28-No.15「雨だれ」 その1.00

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 毎朝、ピアノの稽古をしている。

 今日もショパンの「雨だれ」を弾いた。とてもスムーズに弾くと言うわけにも行かず、間違いだらけである。

 だが、どうしたわけか、間違い、つっかえているにもかかわらず、「今日は、弾けた」と、思った。

 弾けたと思ったので、これを「その1.00」としたい。

 「その1.00」にしたからと言って、練習をやめてしまうわけではない。数少ないほかのレパートリー、「エリーゼ」や「ノクターン」同様、これからも楽しく練習を続けて、磨きをかけて行きたいと思う。

 1年半以上の長丁場の稽古だった。次の新しい曲に移ろうと思う。

ショパン・プレリュードOp.28-No.15「雨だれ」 その0.64

投稿日:

 去る10月21日に、「ITストラテジスト」のテストは終わった。発表は来週の金曜、12月21日を待たなければならない。さて、受かったか、落ちたか…。

 いずれにせよ、精一杯勉強して、テストは終わった。

 テストが終わったので、またピアノの稽古に戻ってきた。毎朝、ショパンの「雨だれ」を稽古している。

 今日の出来はこんなところだ。

 ノクターンOp.9-No.2の時と同じように、小節ごとの出来具合を、上手く弾けていれば1.0、ダメなら0.0、半分なら0.5、という具合に採点していってこれを合計し、全小節数の89で割って、現在の進捗とした。その結果、0.64、とした。

 どうしたわけか、11小節目から19小節目が難しく感じられてしかたなく、データの通りのていたらくで、なかなか進歩しないが、なに、ゆっくりと弾いていれば、そのうち弾けるだろう。

ショパン ノクターンOp.9-No.2 その1.30

投稿日:

 次の曲、「雨だれ」に移ろうとしてはいるものの、今までに弾いた曲をやめてしまうわけではない。これからも、弾ける曲は大事なレパートリーとして、練習を続けるつもりだ。

 一方、先日の発表会は、自分としては満足だが、2箇所間違えたので、やはり少し恥ずかしい。

 その代替に、と思いつき、自宅で演奏してビデオに撮った。

 ノクターン、いい曲だから、これからもずっと練習しよう。

渚のアデリーヌ その0.00

投稿日:

 少々失敗したものの、発表会は終わった。ノクターン、だいぶ弾いたものだ。

 さて、次である。

 サティの「ジムノペディ1番」の楽譜も、次女の先生にコピーをいただいて、持っている。しかし、来年の発表会にこれで出るのは、少し簡単かな、という印象を持っている。だが、名曲だから、弾きたいとも思う。

 そんな風に思っている折、ふと心に浮かんだのは、「ポピュラーはどうだろう」ということである。「渚のアデリーヌ」などはどうだろう。

 Youtubeなどを見ていると、「How to Ballade pour Adeline」などとして、そのチュートリアル映像などがけっこうある。それを見て指を動かしてみたところ、なんとなくいけそうな気がした。

 そこで、早速、島村楽器へ行って、ピースの楽譜を買ってきてみた。

ピアノピース 渚のアデリーヌ/星のセレナーデ/Love Theme~Blue Lagoon~ (Piano solo) ピアノピース 渚のアデリーヌ/星のセレナーデ/Love Theme~Blue Lagoon~ (Piano solo)
価格:¥ 630(税込)
発売日:2001-12-18

 どうも、オリジナルより簡単にアレンジしてあるようだが、まあ、いいや。ちょっと、コレを、やってみようではないか。

ノクターンOp.9-No.2・ピアノの発表会

投稿日:

 今日はいよいよ、待ちに待った、ピアノの発表会であった。

 この1年の稽古を思うと、少し感傷もなくはない。

 今日の出演者は、幼稚園年少から高校生まで幅広い。無論、45歳のオッサンは私だけだ。

 会場に入ったら、次女の先生が何か持ってきてくださった。なんだろう、と思ったら、職場の上司から花が届けられたではないか。まことにかたじけなし。いやがうえにもやる気が高まるのであった。

 7番目に次女が弾き始める。

 まったくのところ、子供と言うのは、緊張知らずである。一昨日までどうしてもつっかえるところがあり、半べそを書きながら稽古していたのに、本番となると、この調子である。

 その後、6人はさんで、14番目がいよいよ私の「ソロデビュー」だ。緊張することかすまいことか(笑)。

 いやあ、あれだけ稽古したのに、大ミス2箇所!!。いやもう、まったく、いやはや、である。

 気を取り直して、連弾の部にうつる。7番目だ。

 ごらんの方はお気づきであろうか。…途中まで、ダンパー(右ペダル)と間違えて、ソステヌート(中央ペダル)を踏んでしまっていたのであった(泣)

 我が子の事でナンだが、次女はまことに上手く弾いてのけた。まったく私ときたら…。

 だが、まあ、楽しく、一生懸命弾いた。失敗したけれど、かまわん。精一杯、やった。私は満足だ。

ショパン ノクターンOp.9-No.2 その1.26

投稿日:

 もうすぐ発表会だ。

 次女が先生からプログラムを貰ってきた。出場者は14人で、次女は7番目だ。かねての打ち合わせどおり、ソロの部の最後、14番目が私になっている。

Pianoprogram20120318excerpt_2

 年齢の順番に弾いていくので、オッサンである私は、どうしても最後になるのだ。

 出場者は幼稚園年少から高校生まで幅広い。Iさんという女子高生が俺を除いては一番年長だ。次女がIさんと同じピアノ教室に通うようになったのは、Iさんが中1の頃からだ。私も、これまで次女の連弾相手として発表会に4年間出てきたから、出場していたIさんの顔は覚えている。とても上手なお姉ちゃんだ。

 高校生ぐらいというのは、長く習っている子ならなおのこと、人生で一番ピアノが上手な時期だ。そして、Iさんはもともととても上手だ。

 私のような下手糞なオッサンがそういう子の次に弾こうというのだから、いやがうえにも緊張が高まるわけである(笑)。

 そういうわけで、このところ、いつもにもまして稽古を強化中である。昨日も20回ぐらい稽古した。その20回目の演奏がこれだ。

 さすがに20回も同じ曲を弾き続けたので、手が疲れて、最後の「シ♭シドラ、シ♭シドラ、シ♭シドラ…」のところなんか、指が追いつかなくなってしまっているが、演奏の全体像は気に入ったので、この録音を残した。

ショパン ノクターンOp.9-No.2 その1.25

投稿日:

 毎日、朝5時に起きる。仕事に出かけるのは、最近は6時くらいになった。ピアノの朝練習をするためだ。

 なんだか、練習のしすぎだろうか、演奏が荒んできたような気もするのだが、ここを乗り越えれば、グッと進歩するだろう。

 今朝の練習の演奏が気に入ったので、録音を残した。

ノクターン「単発レッスン」3回目

投稿日:

 今日は次女のピアノの先生に別途謝礼をして、例によって「ノクターン」のレッスンをしていただいた。こういう「単発」レッスンも、随時こころよくお引き受けくださる。

  •  弾き始め
    •  突然1音目に入らず、弾き始めに3拍か6拍、数えるとよい。弾き始めが美しくなる。
    •  聴いている人には自分で感じているよりも、速く聴こえている。だから、ゆっくり弾くこと。
    •  グランドピアノの音は大きく感じられるから、つい「p」にしようと小さく弾いてしまうが、それでは聴いている人には弱弱しく聴こえるだけである。遠慮せずに弾くこと。
    •  左手の三拍子を、「→→→」と滑らか過ぎるのではなく、手を上下に丸く動かすようにして、「∩∩∩」と弾くこと。
  •  12小節目
    •  「f」。手先で「ばーん」と叩くのではなくて、背筋を使って強く弾く。そうすると、深く強い音になる。
  •  13小節目
    •  スラーがどのようについているかに注目。

      Alamnj8ciaaq6la1jpg_large
       付点四分 ・ 八分-八分-八分 ・ 八分-八分-八分 ・ 八分-八分-八分、とあるが、八分のスラーは、「八分-八分-八分-八分 ・ 八分-八分-八分-八分-八分」というふうについている。したがって、ここは、「レ~ド~レ~♭シ~、 (一息) ♮シ~シ~ド~ド~レ~」という具合に弾く。これは21小節目も同様。

  • 14小節目

    •  前打音からフォルツアンドのソ。これは、14小節目の仲間に入れるより、気持ちとしては「13小節目の続き」というふうに考えると、そのあとのpを弱く弾くことが納得できる。これは22小節目も同じ。

  •  20小節目

    •  「シ~ラ~ソ…」という最初の「シ」は、パッ、と、「開く」ような感じで明るく弾く。

  •  21小節目

    •  内側へ内側へ「ギュッギュッギュッ…」と弾いていくのではなく、音は開いていっているので、「丸く開いていく」ように。

  •  31小節目

    •  6拍目のところまではまだゆっくりで構わない。7拍目からstrettoに。

  •  33小節目

    •  弾き始め … これも、12小節目のときのように、「背筋」を使って弾く。

  •  35小節目(最後)

    •  「ppp」にしすぎて音が出なくなる場合があるが、これは「かぶさるように」弾くとそうなりやすい。どちらかというと、頭を前にかぶせるのではなく、後ろに反る気持ちでpppにする。そうすると音が出る。

 …こういうような具合で、いつもにもまして張り切って教えてくださり、2時間もレッスンして下さった。先生はもう、私に強弱を指示するために、椅子に座っておられず、立ち上がって、ほとんど2時間、まるで踊るようにして「さあ、そこで、ド~っ、シ~~~!!っ」などと、フォルテッシモを手振りしてくださったことであった。

 実に多くのことが身についたレッスンであった。ピアノ教室には、私のように、「飢えて…」いくと良いと思う。