国立西洋美術館あたり

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 今日は日本ITストラテジスト協会関東支部の月例会があったが、行かず。野暮なことがいろいろとあり、このところ全然行ってない。レゴを使ったワークショップとのことで、変わっていて面白そうだし、興味を惹かれたが、今日も他で野暮用があり、行かなかった。

 先週水曜日、妻が車の後ろ隅のあたりを自宅の角に(こす)った。丁度6か月点検で、今日の10時にトヨタに持っていくことになっていた。

 傷はパネルを取り換えて、だいたい5万だという。まあ、仕方がない。明日までに出来る、とずいぶん早い返答だったので、それで了承し、車を預ける。中途半端に時間を余らせる。

 ふと思いついて上野まで出る。しとしと雨が降る中、昼食でも、と思って、久しぶりに池之端の籔蕎麦へ行って見た。

 ……アレ??

 池之端・籔蕎麦、……が、ない。

(後日撮影・工事中の池の端・籔蕎麦あと)

(後日撮影・工事中の池の端・籔蕎麦あと)

 あれれれれ……!?ハテ、たしかこの建物のハズだが、……という、そのビルの中には重機が入っていて、シートで覆われ、取り壊している最中ではないか。

 Googleで検索してみると、Wikipediaの「池の端籔蕎麦」の項目に、「平成28年現在、二代目が体調を崩し、休業中である」というようなことが書かれてある。

 ネットではそれ以上のことはわからなかったし、不忍通りの一本裏にあるこの「仲町通り」で道行く人に尋ねたりすると、これが昼サロなんかの悪質な客引きだったりして騙されることもこれあり、聞くこともしなかった。

 取り壊し工事中だったわけで、これは休業中というようなものではなかった。改装するのかもしれないが、ハテ、かの名店がもうなくなってしまうのか、どうなんだろう。

IMG_4326 気を取り直し、他へ行くことにする。一度蕎麦だと思うと、蕎麦を手繰らなければ気が済まない。上野・アメ横のほうの籔へ行った。

IMG_4327 いつものように、蕎麦味噌で半合、焼海苔でもう半合。ここの焼海苔も、「籔御三家」同様、炭の(おこ)った海苔箱に入れてくるので、ホカホカと乾き、うまい。

IMG_4328 それから(おもむ)ろに「せいろ」を一枚手繰る。

IMG_4324 ここは目の前で蕎麦打ちを見せてくれるので、飽きない。昼時は客が立て込むので、そこだけが難点だ。

 アメ横のほうへ出ていくと、「祝・国立西洋美術館、世界文化遺産指定」などと横断幕が張られている。そうか、そうだったな、と思い、上野公園のほうへ歩いて行ってみると、そぼ降る雨にもかかわらず結構な人出で、また最近の例により外国人が多い。

IMG_4330 西洋美術館の前の、ロダンの彫刻の広場にも外国人が詰めかけており、日本語の注意書きがわからず、ロダンの彫刻「地獄の門」の、免震台座の上に上がり込んで写真を撮ろうとして通りすがりの人に怒られている奴もいる始末だ。

 チケットカウンターで何か案内を言っていて、耳をそばだてたら「今日は常設展は無料です」と言っている。ほほう、そりゃいい、というわけで、入った。

 国立西洋博物館は数奇な運命を経た「松方コレクション」を展示するため、これまた紆余曲折の末に国で整備した美術館だ。

 つい先頃、クーデターの真っ最中にイスタンブールで行われていた会議で世界文化遺産に登録されたことが思い出される。これは日本のお手柄というようなことではなく、世界的建築家のル・コルビュジエ氏の一連の作品、ということで、各国に残る他の建物も含めて「全体で一組」ということで登録されている。

 常設展では中世頃の教会美術・宗教画から風俗画、近代のキュビズム等に至る幅広いコレクションが無料で見られる。ミレー、マネ、ルノワール、ゴーガン、ゴッホ、ピカソと言ったあたりの真作も多くあり、見飽きない。

 用事を済ませ、夕刻帰宅。

変な図描いて遊ぶ

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日本ITストラテジスト協会関東支部7月月例会

 今日は日本ITストラテジスト協会の月例会があるが、また行けず。

 家で一日垂れ籠めているいるしかなく、まったく心ならずというところであるが、仕方がない。

ユダヤ教諸宗門徒ぐらいにしか言えないハズなんだが
ユダヤ教分派要図
ユダヤ教分派要図

 変な図を描いて少し頭の中を整理する。

 えー、何の図描いて、何を考えてるかといいますと、……これはつまり、微細な宗派違いで殺し合いのいがみ合いまでするんだから、文字通り業が深いですな、とか色々考えたり、ってところですかね。

 あっ、この図はザックリ図だし、間違ってるかもしれないから、調べものに使ったりしないで下さい。あと、ヤコブとか、ヨセフとか書き込んでません。

日本ITストラテジスト協会関東支部6月月例会 他

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昨夜の飲み料


 昨夜の飲み(しろ)は「EST! EST!! EST!!!」で、何度か飲んだことのあるやつ。

ベルセルク 38巻

 Amazonで注文しておいた「ベルセルク」38巻、昨日届いた。この漫画ときたら、連載開始が平成元年(1989)、今年50歳のおっさんである私がまだ20代前半であった27年前からずーっと続いており、しかもまだ物語が終わっておらず、いろいろとそのままになってる伏線などがテンコ盛りである。

 月刊誌連載なのでゆっくりした進み方なのであるが、最近は作者がなにか倦み飽いてきたのか、連載が捗っておらず、前巻の37巻は平成25年(2013)の3月発売だったからもう3年以上間が開いてしまっている。

 なんにせよ、ゆっくり読むつもり。

日本ITストラテジスト協会関東支部6月月例会

 今日は私も参加させていただいている資格保有者の集団「日本ITストラテジスト協会」の6月月例会があるのだが、今月もまた参加できない。

 前回は昨年の9月に参加できたきりだ。その前も何か月も行けなかった。昨年までは支部のスタッフもしていたのであるが、参加できなくてどうにも残念であった。

 仕事の事情により休みの日でも半ば待機のようにして自宅で垂れこめていなくてはいけない日が続いているのである。

 また参加できるようになったら、活動していこうと思う。

最近の一般向けワンボード・コンピュータ、なかんづく「Arduino」「Raspberry Pi」の状況

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平成28年2月
JISTA ML リレーコラム 第1回
会員 関東支部 jista1197 佐藤俊夫

1 はじめに

 このところ、若い方やDIYなどを楽しむ一般の方向けに、ワンボード・コンピュータが売られています。しかも、相当な売れ行きであると仄聞(そくぶん)します。

 「Arduino」や「Raspberry Pi」、「IchigoJam」「Intel Edison」「mbed」と言った製品名を聞いたことがある方も多いでしょう。秋葉原を歩くと、店の表にこれらのカラフルな箱が山積みになっています。また、イタリア人マッシモ・バンジ氏の「TED」スピーチを見たことがある方もたくさんおられると思います。

 数年前から、普及価格帯の3Dプリンタが出現してきたことにより、一般人でも小規模の製品を作り、それを世に問うようなことが可能になってきました。そこから、「Makers Movement」と言われる流行が盛り上がりはじめました。これはオープンソース・イノベーションの自然な興隆ということに加えて、出版と連携した一種のマーケティングの成功であるとも言われているようです。ちなみに、この「Makers Movement」について著書を出し、流行に火をつけたのはクリス・アンダーソンと言う人ですが、この人の名を覚えている方もJISTA会員の皆さんには多いことでしょう。そう、かの「ロング・テール」の著者その人です。

 古くから言われる「DIY」と、最新流行の「Makers Movement」との違いは、そこに「ネット」が介在するか否かだ、と言ってもよいと思います。物を作る上での発想やハウ・トゥ、設計図、使用感などは、インターネットを通じて迅速に共有され、改良が加えられ、更に共有されます。

 こうしたことを背景に、3Dプリンタを使用してものを作り、作ったものへデジタルやITのパワーを盛り込むことが広く行われるようになりました。ものへデジタルやITのパワーを盛り込むのには、廉価なワンボード・コンピュータがうってつけだというわけです。

 実際、巷間ではArduinoがこれまでに100万台、Raspberry Piが700万台売れたと言われていますから、これらのワンボード・コンピュータは、ITのプラットフォームとして無視できない勢力になっていると言えます。また、これらは安価に数を得られることから、「IoT」流行の趨勢とも関連する雰囲気が濃厚に感じられます。

 私は仕事の上ではこれらと関わっておりません。しかし、その一方で、ITストラテジの道というものは、ITワールドを形作るもののうちの何が将来の影響要素としてつながってくるかわかりません。そうしたことから、これらワンボード・コンピュータを体験しておくことが何かの足しになることもあろうと思い、ArduinoとRaspberry Piを少しばかりいじってみておりましたところ、ちょうど今般リレーコラム執筆の機会を頂きました。

 そこで、この機会をお借りして、ArduinoとRaspberry Piについて、その状況などを簡単に紹介させていただきたいと思います。

2 Arduinoについて

 「Arduino」はイタリア人のマッシモ・バンジ氏を中心に、平成17年(2005)から開発が始められたワンボード・コンピュータです。バージョンアップや派生を含め、既に数十種類の製品があります。現在店頭で入手可能な製品には、代表的な「Arduino UNO」があり、これは本日(平成28年2月7日)現在、税込み2,940円で手に入ります。

 その特徴に、次のようなことを挙げることができます。

○ ハードウェアが「オープンソース」であること。

 仕様も設計もオープンで、一般人がネットから基盤のパターンなどをダウンロードしてそっくり同じものを製作することも可能です。また、そのため、世界中にArduinoのクローンを作っている企業やグループがあり、それら自由なクローンの種類を数え上げることはもはや不可能と言う状況にあります。

○ 開発環境が無料で配布されていること。

 開発環境は統合環境(IDE)になっており、これも無料です。様々なライブラリが日々提供され続けており、一般に入手可能なほとんどのハードウェアやIC、電子素子などを扱うためのライブラリがGitHubなどですぐに手に入ります。

○ アナログ入出力、デジタル入出力が簡単に可能であること。

 「Arduino UNO」の場合、基板上にはデジタルI/Oが14本、アナログINが6本、アナログOUTが6本あります。これにさまざまな電子部品をつないで制御することができます。

○ C++で簡単にプログラミングできること。

 従来の「マイコン」はアセンブラ一辺倒でしたが、ArduinoはC++でプログラミングでき、しかも、ややこしいハードウェア・アクセスはC++のクラスの中にすべてカプセル化され、手軽に扱うことが可能になっています。ユーザはオブジェクトを生成し、入出力ピンを開いて読み、書くだけでさまざまなことができます。

 こうした特徴があるため、Arduinoを使用すると、一般人がデジタル・プロダクトを簡単に製作することができます。

 かく言う私も次のようなことを試しました。

「スマート・ファン」

 安物の扇風機にArduinoとEtehrnetインターフェース、温度センサをとりつけ、Webサーバをこの扇風機に実装してブラウザから制御できるようにし、温度によって風量を変え、1/fゆらぎ送風ができるなど、ものすごく無駄にリッチ化した扇風機です。

 1980円の安物扇風機をめっちゃ高機能化(笑)して、結構遊べました。

ウェブ扇風機

「メールサーバ監視ランプ」

 メール来着状況を監視し、ランプの色で教えてくれるもの。昔はISDN用のルータにこうした機能があり、パソコンのスイッチを入れていなくてもメールチェックのタイミングを教えてくれて便利だったのですが、今はこういうものがなくなってしまったので、意を決して自作したわけです。実は、今はスマホでこれは出来てしまうのですが、LEDの輝度のパルス幅変調などを試して遊ぶのに格好の題材でしたので、あえて試してみました。

メールサーバお知らせランプ

「多機能リモコン」

 赤外線リモコンのある電化製品を、Webで制御するようにしたものです。パソコンからでも、スマホからでも操作できます。赤外線LEDは秋葉原などで100円ほどで手に入りますので、これを試す人は非常に多いようです。

いよいよ多機能リモコン

「モーターで動くおもちゃの類をデジタル・パワードにする」

 おもちゃにArduinoを積み込むと、男の子などは大変喜びます。ここでは、モーターで動く自動車に超音波センサをとりつけ、自律制御させるとともに、その自動車にデジカメを乗せて動画を撮影しています。

虫瞰(ちゅうかん)カメラ

 私には男の子供はありませんが、私自身が男の子じみた中年(笑)ですので、みずからこういうことを試して遊びました。

 このように、Arduinoを使うと、手軽にさまざまな機器を制御したり、デジタルパワーを盛り込んだものを作ることが可能です。

 伝統的にArduinoにはAtmel社のマイコン「AVR」シリーズが使われていましたが、最新の製品「Arduino 101」にはIntelのCurieが採用され、Bluetoothや6軸の加速度ジャイロセンサーが搭載されるなど、大変高機能化しています。

 さて、目が離せないArduinoですが、昨年ごろから、長年Arduinoを牽引してきた5人の人たちが仲違いし、分裂騒動を起こしてまだ決着がつかず、もめているようです。Arduinoコミュニティは既に大きなものになっているので、この騒動は残念なことであり、かつ、目が離せないところです。

3 Raspberry Piについて

 「Raspberry Pi」はイギリス人のイブン・アプトン氏を中心に、Raspberry Pi財団というところが開発しているワンボード・コンピュータです。SONYなども深くかかわっていると聞き及びます。

 平成24年(2012)に最初のモデルが発売され、バージョンアップ等で数種類の製品があります。現在店頭で入手可能な製品の代表的なものに「Raspberry Pi 2 Model B+」があり、これは本日(平成28年2月7日)現在で税込み5,000円です。

 次のような特徴があります。

○ れっきとした「PC」であること。

 前述のArduinoは「マイコンボード」であり、OS等は載っておりません。しかし、Raspberry PiはSoCを利用するれっきとした「パソコン」で、OSを載せて作動します。主としてRaspberry Pi用に最適化されたLinux(「Raspbian」というディストリビューション)が作動するほか、マイクロソフトからは「Windows 10 IoT core」というWindows製品が、なんと無料でコントリビュートされています。余談、最近のマイクロソフト社の変革ぶり、オープンソースやフリーへのコミットぶりには驚くばかりです。それだけ、IoTにからむ製品に注目しているということでしょう。

 また、HDMI端子やUSB、Ethernetの端子を基板上に標準で備えているので、キーボードやマウス、ディスプレイをつないでPCとして利用することができます。

○ あらゆる開発環境が利用可能なこと。

 「Linuxマシン」なので、Linuxで利用できる開発ツール類は全て利用できると言って過言ではありません。Raspberry Piになじみの良いのはPythonで、入門本などにはPythonの作例が多く載っております。他にRaspberry Pi向けに最適化されたビジュアル言語の「Scratch」などもあります。しかし、別にこれらにこだわる必要はなく、GCCが走りますから、C/C++も使えますし、他にシェル、PerlやPHP、Ruby、Javaも扱えます。極端な話、g77をインストールして「FORTRAN」でハードウェア制御を行うことも可能でしょう(聞いたことはありませんが……)。私などは、RubyやPythonに暗いので、CやPHPでRaspberry Piのプログラムを書きました。

 エディタやIDEも、自分が使い慣れた好きなものが使えます。私はviが好きなので、Raspberry Pi上でももっぱらviを使っています。

○ 簡単にデジタル入出力が可能なこと。

 「GPIO」と呼ばれるデジタル入出力端子を豊富に備えていますが、これらは、ユーザからはUNIXで言う所の「ファイルシステム上にあるスペシャル・ファイル」に見えます。ですので、このファイルをオープンし、読み、あるいは書くだけで外部に入出力ができ、ハードウェアの制御が可能です。

○ あらゆるミドルウェア等が利用可能なこと。

 Linuxであるがゆえ、Linuxで使えるミドルウェアなどはほとんどのものが利用可能です。例えば、MySQLやPostgreSQLなどのRDBも扱えます。また、ApacheなどのWebサーバ、sendmail、DovecotなどのPOP/IMAPサーバなども走ります。

 こうした特徴があるため、既存のオープンソース・ソフトウェアを用いて、相当複雑なことも可能です。

 Arduinoと違って、Raspberry Piは単体ではアナログ入力ができません。そこで、私はRaspberry PiにADC(アナログ・デジタル変換)のICを接続し、これにサーミスタを取り付け、Apache+PHP+C言語を使用して「ウェブ温度計の製作」などを試してみました。

Raspberry Piで温度を測ろう

 また、PHPでハードウェア制御もできます。私はこんなふうに、PHPを使用して、Webインターフェイスにより家電製品のスイッチをオン・オフすることなどを試しました。

そうか、PHPでもモノにつながるな

 Arduinoに比べてRaspberry Piの歴史は浅いのですが、その出荷台数などから見ても新進気鋭の勢いを持っており、躍進中であると言えます。

 もともと5,000円ほどの値段で、高価ではないRaspberry Piですが、昨年(平成27年(2015))11月に流れたニュースでは、なんと650円(5ドル)という驚くべき価格の製品「Raspberry Pi Zero」もラインナップに投入されました。

Raspberry Pi Zero

 この値段と大きさでLinuxが走るのですから、驚きです。さすがにEthernetはついていませんが、USBの無線LANドングルを接続すればネットにつながります。

 「Raspberry Pi Zero」は、この値段と大きさのゆえに数量を稼ぐことができますから、IoTにからむ何らかのブレイク・スルーをもたらす可能性も相当にあると言えるでしょう。

4 むすび

 私などが若い頃には、ワンボード・コンピュータというとNECのTK-80にとどめを打ったものです。一定の年齢層の人には大変懐かしいものの一つです。

 他方、ここまで触れましたように、現在のワンボード・コンピュータは長足の進歩を遂げており、ますます興味の尽きないものに変貌しております。

 今回紹介したものは一般向けのものなので、エンタープライズでの応用については、別途考察と検討、研究が必要であると思われますが、既に一般向けには広く普及していることから、早晩業務用途にも応用が広がることが想像されます。

いやはや、ITストラテジストもえっらいモノと同列になって

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 私は数年前に「ITストラテジスト」という資格をとった。経済産業大臣が出す国家資格だ。ITに深くかかわる仕事をしていたので、テスト勉強を通じて、ひとつ自分の知識に磨きをかけてみようと思って受験したのである。

 なかなか難しかったが無事合格し、関係者コミュニティの「日本ITストラテジスト協会」というところにも顔を出している。日本ITストラテジスト協会に参加するようになったのは、仕事の幅を広げようとも思ったし、定年が近いので、再就職のヒントを得ようと思ったこともひとつある。……年金貰えるまで、働かないと生きていけませんからね(苦笑)。

 ところで、以前からWikipediaの「ITストラテジスト」の項目には

引用;

「IT系の資格では唯一、弁護士、公認会計士、医師、技術士等と並び、厚生労働大臣によって「専門的知識等を有する労働者」に指定されており、労働基準法において特例扱いの対象となる。」

……とあって、この資格もなかなか大したモンではあった。ただ、これは旧システムアナリストからの置き換えでそう書かれていたに過ぎないきらいがあり、従来ははっきりしていなかった。

 ところが、先日、厚生労働省のサイトを見ていると、こんな告示があった。平成27年3月18日付とあるから、去年の春の告示だ。

 これらの告示には、キッパリ「ITストラテジスト」が挙げられている。しかもなお、それこそ唯一、情報処理技術者試験で挙げられているのはこれだけだ。

 えっらいこっちゃ……。

 医者やら博士やら特許持ちやらと同列になっているではないか。

 いやまあ、この告示は、「専門家は非正規でも5年雇ったりもっと長期雇ってもいいよ」という法律の細部定義なので、手放しで「わーい、俺ってすごいや」と喜ぶようなことではないのだが、だがしかし、なんとなく偉くなったような気になるのも一種の人情だ。

先週及び今週

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 長丁場であった。大雪の1月18日(月)から1月29日(金)一杯までの足掛け2週間。23日(土)から引き続き今週1週間は缶詰め、しかも木・金には一難去ってまた一難の大事出来(しゅったい)、いやはや。昨日から一応帰宅はでき、忙中閑ありの感。土日を1回流すとこうなるから嫌だが、世の中の人々みんな、これしきの忙しさなんてヘッチャラで、誰でも大体こんなもんだろう。

○ じぶん銀行(かた)りのフィッシングSPAM

 先々週あたりだったか、じぶん銀行を騙るフィッシングSPAMが2通ほど来た。その後、一昨日あたりに今度はりそな銀行を騙る同様のものが1通来た。

 じぶん銀行騙りのほうが来たときの始末たるや、速攻これあるのみ。有無を言わさず、表題とヘッドラインを見ただけで、中身も見ずに削除した。その時には、そのメールに関する噂などは何も聞き込んでいなかったのだが、そうした。

 私のその時の判断基準は「人」であった。じぶん銀行のIT関連部門には日本ITストラテジスト協会で知り合ったSさんという方がいるのだが、「あの人のような立派な方がかかわるIT部署が、こんなフザけたメールを送ることはありえない」ということが判断要素であった。

 その後、SNSなどでその話題が出始め、やはり当節流行のフィッシング詐欺メールであることが分かった。

 りそな銀行騙りのほうはその後10日ほど経ってから来た。最初のじぶん銀行騙りのほうは、「Sさんのところ」ということの他に、「私はじぶん銀行の口座は持っていない」ということも判断基準であった。ところが、りそな銀行のほうには口座がある。株式の取引の入出金に使っているのだ。しかも、知り合いはいない。

 こういうのは、メール内に書いてあるリンクのURLとメールのソース、それからセキュリティソフトの補助表示を見ればたちどころに馬脚があらわれるので、不肖ながらこの佐藤が引っ掛かることはまずないが、それでも、最初に来たのがりそなのほうであったら、ついうっかり引っ掛かっていた恐れもないとは言えない。

 日本ITストラテジスト協会でSさんとお知り合いになっていたのは、まことに縁のあったことだな、と思った。

○ 日本ITストラテジスト協会の定例会が先週の日曜、24日にあったが、また出られなかった。最近こんなこと続きで残念である。一昨年度、昨年度と支部運営の端に加わらせていただいていたが、忙しかったために大して役に立てない体たらくとなってしまった。不本意なことであり、引き続きこういう状態だと迷惑をかけると思ったので、今年は運営には挙手せず遠慮させていただいた。

○ そんなことであったので、先週の「さえずり季題」、まだ見てない。

○ 忙しいので本は少しづつ読む。


IMG_3680 千一夜物語は3巻読了。今読んでいるところは「オマル・アル・ネマーン王とそのいみじき二人の王子シャールカーンとダウールマカーンとの物語」という題だ。題名も長いが、中身も大変長大な物語で、本のカバーの見返しには「平家物語をおもわせる『千一夜物語』中の最長篇」とある。そもそも千一夜物語自体も文庫本で13巻と言う浩瀚な昔話であるが、その中でも最長篇であるわけだ。千一夜特有の、話中話、そのまた話中話の入れ子構造にどっぷりと浸って楽しむ。

 ただ、このほどのように、暇を見つけて切れ切れに読み進めるやり方だと、話中話の最初の始まり、根元(Root)のところがわからなくなってしまいがちである。IT技術者として表現すると、「スタックに不具合があってなぜか一部が消え、復帰アドレスを失う」(謎)というようなことであろうか。

 アズィーズという若者が出てくるのだが、冷静に読むとこいつが結構「ダメな野郎」で、ダメ行動をとり続けた挙句、愛人に陽物(ちんちん)を切り取られてしまい、それなのに泣きながら詩なんか微吟しつつ家出してメソメソ泣いていたりして、ダメ野郎フルスロットルだ。ところが、何か、それが「なんてダメな奴なんだ、このバカっ!!」と、逆に愛すべきところになっているのである。これは、この古い古い物語の話中話ならではこそ、である。今こういう話を書いたり読んだりしたら、女性陣からは憤激の嵐が巻き起こるであろうて。

 次は第4巻である。

 「オマル・アル・ネマーン王とそのいみじき二人の王子シャールカーンとダウールマカーンとの物語」はまだ延々と続いており、面白い。

 本道読書経路とは別に、長女が「この漫画面白いから、お父さん読みなよ」と(すす)めてきたのがある。

 長女がたってと漫画を薦めるのは、只今大学受験の最中であることもこれあり、めったにないことで、珍事だ。そこからすると、恐らく相当面白いのに違いない。楽しみに読むことにする。

停年が近い

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PHM01_0115 この前の誕生日で、いよいよ停年まで5年を切ってしまった。

 今は「定年」と書くのが正しいわけだが、かつては標記のように「停年」と書いたもので、いつ頃からだったか、この字面ではあんまりにも寂寥感が漂っていていけない、というような批判があって、「停年」から「定年」に書き換わったのである。「子供」が「子ども」になったようなものか。

 なんにせよ、悠々自適と言うわけにはいかないので、働き口を探さねばならぬ。

 私はいくつかIT系の資格を持っているが、それはもともと、なんとか就職に有利になればという考えもあって取ったものだ。日本ITストラテジスト協会というところに加入しているのも、無論、自学研鑽、IT業界の人たちから刺激を得て自分の仕事の質を向上させたい、という純然たる動機が主ではあるが、それにあわせて、就職情報でも得られれば、という考えが少しあった。モロに誰かに雇ってもらうとか、そこまでは考えないにしても、なにか働き口を探すきっかけやヒントでも人々の話から得られれば、という気持ちである。

 ところが、なんだか最近、迷いが出てきたのだ。IT業界の人々と付き合いを深め、話を聞いたりしているうち、「俺、ホントにITやりたかったのかしらん」と、自問するようになってしまったのである。

 このところ、ArduinoやRaspberry Piをいじっているのも、「一つ、迷いを見極めるために原点に戻ってみよう」と思ったからである。私のコンピュータの原点はNECのTK-80など、ワンボード・マイコンにある。ワンボード・マイコンやハードウェアに回帰すれば、なにかつかめるかも知れないと思ったのである。

 やってみると、やはり、ワンボードは面白い。

 こうやって子供の遊びみたいなことをしながら、よくよく考えてみると、ITと言うより、なにか、「工場で働きたい」ような気がしてきた。

 それで、妻に「なあ、おい、俺、定年になったら工場で働きたいんだが」と言ったら、妻は「ええーっ、ダメだわよ工場なんて」という。

「なんでだ?」

「だって、気の荒い、変な人がいて、イジメられちゃうわよ、『コラ爺ぃ』とか言って」

「……。ぬぅ、それもそうだのう」

「お父さん、銀行のフロア係とかやりなよ、いいよ、アレ」

妻は昔、銀行員だったので、フロア係はいい仕事だ、よく知っている、というのである。

「けどお前、銀行にだって、変な客がいて、エラそうに文句言われたりするのと違うか?」

「そりゃ、たまには来るけど、そんなには来ないのよ。適当に右から左へ案内しとけばいいんだから」

「ははあ、しかし、ワシには向かんなあ。フロア係って、人相手なんだもの。ワシは本来は狷介(けんかい)な性格で、人嫌いなんだぞ」

「人は見かけによらないって言うけど、それもそうねえ。社交的によく喋るように見えて、実はお父さん、社会不適合の変なオッサンだもんねえ」

「……自覚していても、あえてそう言われると、なんかムッと来るな……。工場は工場でも、食品工場なら、変なDQN(ドキュソ)はそんなにいないんじゃないか?」

「あー、ダメね、お父さん、鼻が悪くってくしゃみばっかりしてるから、食品に唾や痰が入って、クビになるわよ。どうすんのよ、娘ふたり、学校に行かせなくっちゃいけないし」

「うーむ。ワシ自身が中卒のオッサンだっちゅうのに、自分の子は大学出さにゃならんってのも、世の中不公平じゃのう」

「中卒中卒て、お父さん夜間大学行ってたんでしょ。ホンモノの純粋の中卒の人に失礼だわよ」

「……そ、それもそうだのう。とはいえ、夜間大学ってったって、4年通って中退しちまったがな」

 あの頃は忙しかった。自分の成人式の日だって、仕事してたんだもんなあ、俺。(遠い目)

 しかし、考えなければならないのはここだ。今の仕事だって、本当に腹の底から芯からやりたいと思って選んだのかと言うと、必ずしもそうではない。いや、やってみたい仕事ではあったが、それにも増して、当時家庭が裕福でなかったから選んだ、という理由も大きかった。IMG_3628

 だが、これからは違うぞ。これからの俺には選ぶ自由がある。人に左右されず、やりたい仕事を自由に選んで働いてよいのだ。やったー!そう考えると嬉しいぞ。自由だー!フリーダム!

 いずれにしても、言えることは、こーんな、休日に鼻栓つっこんでフザけているようでは、雇ってくれるところも雇うのをやめてしまうであろうということである。

タイム・キーパー用スプレッドシート

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 今週末、11月7日土曜日は、私も参加させていただいている日本ITストラテジスト協会の、年に一度のいわば「お祭り」、オープンフォーラムがある。

 最近忙しく、月例会や会合などにあまり積極的に参加できていないのであるが、オープンフォーラムでは今年も当日の端役をやって、微力ながら寄与する所存である。

 一昨年・昨年に引き続きタイム・キーパーをする。講演やパネル・ディスカッションの時間は多少なりとも前後するものだが、こういった場合の当意即妙な調整が、理屈ではわかっても、分刻みできちんと管理しようとすると、計算間違いをしでかしそうになってなかなか難しい。紙と鉛筆を使って一人でやっていると、そのあたりの不安が拭えない。

 会場はお金を払って借りるものなので、時々刻々、お金が出ていく。なので、タイム・キーパーのしでかす間違いによっては責任は重大である。

 それで、今年は表計算ソフトに時間管理の表を作って持っていくことにした。まあ、手計算よりかはだいぶマシだろう。

 「=if(E3-(now() – today())<0, "終了", E3-(now() - today()))」なんぞと書いたセルが工夫点である。  多分、イベント管理などを生業にする人はたくさんいるので、もっと優れたものが世の中には沢山あるのだと思うが、まあ、拙くともエンドユーザーコンピューティングで自分が必要とするものを自分でまかなう、というのも一興である。

日本ITストラテジスト協会(JISTA) オープンフォーラム2015 | イベントカレンダー+ログ

投稿日:

https://event.atmarkit.co.jp/events/25ef546a03a472db07842f5ebe40efb8