正月は米尽くし

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 「米尽くし」と言ったって、米国(アメリカ)尽くしではない。同じベイコクでも「米穀尽くし」のほうである。

 なにしろ、米の精である日本酒を飲み、酔い醒ましに玄米茶を飲み、小腹が減ったと言っては糯米(もちごめ)を練り上げた餅を食い、またこれを入れた雑煮を啜るわけである。

 まこと、よく豊葦原の瑞穂のうまし国にこそ生まれて生きざらめやも、なぞと思うわけである。

 これで、(ぬか)漬けを御菜(おかず)に白米の飯でも食えば、更に更に、まっこと、まこと、と思わずにはおれまい。何しろ糠は米の胚芽その他を()いて熟成させたものなのである。

さ、さすが大米核爆弾帝国

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 「年忘れネット渉猟漫歩大会」を楽しんでいたところ、ふとこんなものを見つけた。

 これは「ギルバートのウラン238原子力研究所」というもので、子供向けの玩具だそうである。昭和25年(1950)にアメリカで発売された。

 ……ぶったまげた。

 夜光塗料が放射性物質で光るどころの騒ぎではない。マジモンのシャレにならない含ウラン放射性物質が付属し、ガイガーカウンターや霧箱で核実験を楽しむことができるという、恐るべき玩具である。左のような小冊子が付属し、さながら「ボクにもワタシにもわかりやすい原子力、怖がらなくってもとっても楽しいよ!」とでも言いたげな(おもむき)である。

 無論こんなものは、いかな大米核爆弾帝国と言えども、子供が被曝するのは恐ろしかったものと見え、たった2年で発売中止となったそうな。

 しっかし、広島・長崎の大虐殺後、わずか5年でこんなものを、しかも「子供向け玩具」として発売するのだから、大米核爆弾帝国の頭スッカラカンの馬鹿さ加減、またそこから来る不気味な恐ろしさたるや、現在の北朝鮮の比ではない。

年用意(としようい)

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 朝から掃除、就中(なかんづく)車洗い、車内の掃除、それから駐車場の掃除。

 終わって、新しい徳利を買いに行く。この前2合入りの徳利の首を割ってしまったからだ。徳利がないと正月の酒が飲めない。趣味の良い酒器も良いが、ここは質実剛健に蛇の目の奴を買うことにする。食器棚に蛇の目ばっかり並んでいるのはいかにも酒呑みめいていて品がないが、やや「通」じみた感じもするから、まあ、いいかというわけである。

 築地の道具屋あたりへ買いに行くのもいいが、北千住の東急ハンズにも売っているから、そこへ行き、蛇の目の猪口の、3勺入り、1合入りをそれぞれひとつ、それから1合の徳利を2本、2合の徳利と3合の徳利を1本づつ。合計3千円ちょっと。

 ガソリンスタンドへ灯油を買いに行く。40リットル、3154円。高くなったなあ。

 朝から曇天、やがて雪がちらついた。曇りにもかかわらず風花(かざばな)のような(おもむき)も何やら少しありつつ随分冷えたが、やがて(みぞれ)のようになって濡れ、そういう興趣は消えて重い冬の昼になった。だがそれもわずかな間で、先ほど灯油を買いに行ったら晴れて陽が差した。車の右側からの西日が熱く感じたほどだった。大晦日に初雪とは面白い。否、こういう時期の雪は「しまい雪」とでも言うのか、どうなのか。

 ぼちぼち、居間に落ち着き、買って来た3合の大徳利と1合の蛇の目で、品もへったくれもなく一杯。

来年の月

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 今日、年用意の買い物に出かけたので、ついでに「高島暦」を買った。いつも買うものだが、今回は奮発して、「百彩暦」と題されたカラー版を買った。

 実のところ私は、易断の方にはとんと興味がない。毎年正月に御神籤(おみくじ)くらいは引くが、その程度である。

 高島暦を買うのは、「旧暦」を引くためだけに買っていると言っても過言ではない。

 それで、来年の年初あたりをパラパラとめくってみたところ、来年(平成30年(2018))は、元旦が旧十五日でその夜が十五夜、正月二日が天文学上の望であることがわかった。これは晴れればいい夜になりそうだ。除夜の鐘で外に出れば、煌々(こうこう)たる月夜であることだろう。

 そして、当然と言えば当然だが、旧元旦(旧正月、来年は新暦2月16日)は(ついたち)である。……いや、これは、まあ、当たり前ですが。(さく)がそのまま暦の一日(ついたち)ですから。

 平成30年は望と朔がそれぞれ元旦と元旦、となって、面白いし分かりやすい。

ITストラテジスト試験

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 今の時期、このブログのアクセス状況を見ていると、「ITストラテジスト」等のキーワードでの検索結果をもとに訪問してくる人が多くなる。そのため、以前書いた「いやはや、ITストラテジストもえっらいモノと同列になって」という記事のアクセス数が上昇する。

 ITストラテジストの試験は秋にあり、合格発表がちょうど今頃なので、合格した人や、惜しくも落ちた人などがネットで検索してこのブログを見に来るのだろう。私も数年前にこの資格をとったとき、同じようにネットで検索したから、その気持ちはよくわかる。

 「ITストラテジスト試験」はいわゆる「独占資格」ではない。この資格をとったから一生安泰と言うような資格ではなく、できるだけ正確に言うなら「試験に合格した人の能力や技能を証明する資格」なのである。能力を測定することにその主眼がおかれており、医師や弁護士などのように、資格から直接食い扶持を引き出せるようなものではないのだ。この点、ストイックな試験であると言えば言える。

 だが、受験する価値は、大いにある。

 ITの技能は測定し難い。私はこんなことができます、こういう能力がありますなどと申し立てたところで詮無きこと、それは個人が自らを飾って言うだけのことに過ぎない。自ら言うのでなければ、仕事をして実績を残すしかないが、その仕事をさせてもらえるところにまで漕ぎ着けるには、業種にもよるだろうが、万に一つの僥倖を掴むような、宝くじを購入して当てるのにも似た運を必要とする場合さえある。

 そんなIT能力を、国の立場から冷静に評価判定しようというのがこの試験なのだ。したがって、種々批判はあるようだが、試験の内容は考え抜かれ、磨き抜かれている。

 「自分が評価されていない」とお悩みのIT技術者は、この試験を受けてみては如何か。啓かれるところ多大であろう。この資格のみで稼いだり、評価されることは難しいが、稼ぐスタートライン、あるいは評価されるための場所に立つことはできる。スタートラインに立たなければ、何もさせては貰えない。評価される云々以前に、話にもならないのだ。

 単なるテスト勉強と言うなかれ、テスト勉強を「ただのテスト勉強」に堕さしめるか、地に足の着いた自分の血肉の一部にするかは、一にかかって、得た知見に対する自分の姿勢によるのだ。

掃除

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 朝、玄関先と庭を掃除。腰が痛く、なかなかつらい。

 草取りをしたが、冬なのでたいして伸びておらず、ゴミ袋二つが一杯になった程度。無心に掃除をしていたらあっという間に昼になった。

 昼めしにうどんを食べたあと、雑巾を絞り、あちこちの拭き掃除、埃取り。

 階段のワックスが部分的に剥げてみすぼらしくなったのを、ワックス・リムーバーの剤とブラシでゴシゴシとこそげ取る。踊り場の床板が難物で、ゴシゴシこすったところ、中途半端にワックスが落ちて余計に汚らしくなってしまった。歯ブラシを使ったがダメで、ならばと真鍮のワイヤーブラシで隅々までワックスをこそげ取り、ようやく一息。

 階段に新しいワックスを塗ってしまってから、作業順をよく考えていなかったことに気付く。ワックスが乾くまで階段を昇降できない。

 乾かして、やっとこさ掃除道具を片付ける。これで、まる一日。

 疲れた。冷蔵庫を開けたら竹輪があったので、それを肴に一杯。