無線LANアクセスポイント新調

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 長いこと使っていた自宅の無線LANアクセスポイントが壊れてしまった。だいぶ古いものだったので、まあ、あきらめのつく範囲。

 早速Amazonで間に合わせ、5GHz対応のを買う。BUFFALO WSR-1166DHP2/N。

 Bluetoothと干渉しないので、なかなか快適。

 かねて注文していたタブレットの革カバーも届いた。なかなかよくできている。取り外しできるキーボードとタブレット部分について、どうなっているのかな、と思っていたが、絶妙な余裕が革に持たせてあり、うまく取り外せるようにできている。

時事無責任寸感幾つか

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共産党藤野政策委員長党職辞任の一件

 共産党の代議士、標記藤野何某(なにがし)。「人を殺すための予算ではなくて、人を支えて、育てる予算を優先していく」とした発言を取り上げられ、ついに党職を辞任させられた。

 左翼主義者の肩など持ちたくないが、しかし、これは少し気の毒ではなかろうか。揚げ足取りというものだ。

 私は、「防衛費は、究極、人を殺す予算だ。で?それで何が悪いの?」と思っている。人殺しと言われた程度のことで傷つくような自衛官は修行が足りない。防衛大や新隊員教育隊に入りなおして駆け足でもしてこい。

 こんなのは、ものの言い方、気分の話だ。「何を言う、人を守る予算だ」というのは微細な話で、何によって人を守るのかと言うと、敵を殺すことで人を守るのだ。

 以前、民主党(当時)の菅氏が「暴力装置」と言ってブッ叩かれたが、これも左翼が良く使う術語で、そんな目くじら立てるようなことではなかった。菅氏には天与のインテリジェンスが災いしたと言う所であった。

 むしろ、こんなことで大慌てし、藤野何某ごときを叱りつけて責任を取らせる共産党の執行部には問題がないか?これはもう、すぐ眼先に控えた参議院選挙の一票に汲々としている哀れな姿と言うより他にない。

 確かに、防衛省職員は自衛官だけでも22万を超える。これらには家族や親戚もおり、ひとり当たり5人ほども勘定すれば100万人近い一大票田である。これらの気分を損なって票を失うことが手痛いことだと言うのはわからぬでもない。

 だがしかし、これしきで(せつ)を曲げるとは。たとえ左翼と言えども、代議士たるもの、正々堂々と大声で、己の信じるところを曲げず、主張し続けてはどうか。それで選挙に落ちるなら、潔くそれを受けとめて頭からダイビングで落ちるべきなのだ。敵ながらそれでこそ男らしい態度だ。むしろ、共産主義者がこんな弱腰では、自衛隊は「無言の数の力で自由な言論を圧殺した」と言われかねず、それこそ自衛官にとって卑怯の誹りとなって逆に迷惑だろう。

 与党もこんなことで大騒ぎしてると、「揚げ足取りの応酬」を呼んじまう。ウカウカしてると誰かの失言を針小棒大に取り上げられちまうぜ。気をつけなよ。

バイデン米副大統領「一夜にして……」発言

 日米同盟の妙味。「ツー」と言えば「カー」というような絶妙な掛け合いですなあ。日本から中国にこんなこと言ったり、あるいは日本から米国に「そういうふうに中国に伝えてくれ」とは、それこそ口が裂けても言えない。平和主義が国是だ。そんな恫喝はわが政府にできるはずもないのである。

 ところが、バイデン氏にはまるでテレパシーで伝わったかのようである。よくぞ言ひたり、ってなものだ。大統領その人に言わせるわけにもいかないし、まさに「言うのに適任」の人である。

 なんというか、拈華微笑(ねんげみしょう)、というのはこういう感じか?ちょっと使うところが違うか。マアエエワ(笑)

 あと、念のために書いとくと、これ、昔からよく米国が使ってた言い方なんですよね。特に核抑止ドクトリン全盛時代には。

「ヘル朝鮮」てw

 韓国も熱い国で、しかも文明国なので、若者言葉が面白いようだ。「就職やくざ」とか、笑ってしまった。

 韓国頑張れ。……以前と違って、私は実はあまり韓国が嫌いではなくなった。同源の友邦であるという気がしている。安全保障上、常備70万、動員で150万になんなんとする兵力は無視できない。……まあ、腹の立つ厄介親戚だが。

プリンタ電源入れ忘れが原因で一億円の二重支払処理

 この件、なかなか味わい深い。

 送信確認が印字出力の有無だけでなされていたのか?まさかそんなこともあるまい。多分、「それ使うようになっていた」のだろうけれども。

 ささやかながら不肖・私こと佐藤、経済産業大臣認定「ITストラテジスト」以外に、「テクニカルエンジニア(システム管理)」の資格を持っている。(この資格、今は名称が変わり、「ITサービスマネージャ」と言う。)

 その立場からの感想だが、この一件は単純なようで、その実、システム設計から運用管理に至るさまざまなところに考察要素がある。1万円の処理ではなく、1億円の処理ともなると無視はできまい。取り急ぎ短期の対策と長期の対策の二本立ては必要だろう。この役所ではとりあえず複数職員が立ち会うことにしたようだが、これは短期対策だ。

 システムの運用管理には、この件に関係しそうなところを思いつくまま挙げれば、他にも「構成管理」「資産管理」「性能管理」「稼働管理」「変更管理」「問題管理」「障害管理」「マニュアル管理」「施設・設備管理」など、さまざまな分野がある。この一つ一つがまた、いろいろな手段からなる大分野なのである。石巻市のこの件は、こうした分野分野のどれにも、打つべき手が見出せるだろう。

Facebookは老害爺ぃ婆ぁ(失礼)の巣窟ってかw

 はははっ、笑っちまった。そりゃそうだよなあ。親とか上司とか先生にず~っと見られてるような感じになるもの。

 ……と自分のFB友達をあらためて見てみると、私のFB友達は爺ぃと美熟女のオンパレードで、一番若い人でも30代後半だわ。大人やねぇ~。そんなに友達の人数いないんですけどね。

 職場関係はそんなにフレンドにしてないんだけど、キッカリ線引きしてるわけではなく、例外も何人かいる。

プログラミングを知らない人がプログラミング教育をする危険性

 いやぁ~、仰せ御尤(ごもっと)もだが、こりゃあ、チト意地悪で、可哀想だろうぜ。

 思いもかけない有名技術者の社長にいじめられる、そのRuby On Railsのお兄ちゃんたちが哀れになって、逆に痛々しくて同情で涙が出てきた(笑)。

アルビン・トフラー死去の報

 祈冥福。

 10代の頃、「第三の波」と、もう一つ、ガルブレイスの「不確実性の時代」読んどけ、なんて上司や先生が言ったもので、あんな浩瀚(こうかん)な大著、そうそう多くの人が読破理解したとも思えず、実のところ私も読んでない。


 「第三の波」が文庫で600ページ近く、「不確実性の時代」が同じく500ページ超。なかなか、そんな、ねぇ。

ダッカ

 恐ろしい。引き続き要注目である。

なんだっけあの本

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 核抑止力が無力化し、世界の紛争は白兵戦中心に退行する。……そんな未来の紛争を描いたSF短編小説を読んだことがある。17歳か、18歳ぐらいの頃だ。

 適当にキーワードを選んでググッてみると、だいたい思い出せた。確か、光瀬龍の「白兵戦」という短編だったか。今調べると、「SF未来戦記 全艦発進せよ」というSF小説アンソロジーに入っているようだ。

 その内容は次のようなものだった。細部に記憶違いがあるかも知れない。なんと言ってももう30年以上も前に読んだものだから……。

 各国とも敵の核兵器搭載戦略爆撃機や大陸間弾道弾の飛来を恐れるあまり、早期警戒のために警戒管制レーダ網の拡充に努め、出来るだけ早期に敵機を探知しようとそのマイクロ波出力を際限なく増強していった。度を越した電力でビームを照射したため、そのビーム内を不用意に横切った旅客機が一瞬で燃え落ちてしまうと言う不慮の事故が起こってしまった。

 ところが逆に、「これは『バリヤー』に使える!」ということになり、各国とも自国の上空を常時このマイクロ波バリヤーで覆うようになった。このために、戦略爆撃機も大陸間弾道弾もすべて上空で燃え尽きてしまうようになり、結果として核戦力も航空戦力も、まったくの無意味になってしまった。

 しかし、人間は戦争をしたがるもので、戦争はなくならず、核兵器がないため、戦争はすべて歩兵による白兵戦にまで退行してしまった。ただし、兵器は旧態依然の小銃などではなく、レーザー・ガンによるものとなった。レーザーを吸収するシールド溶液が開発され、それを全身に浴びて出撃すれば、3度までの被弾に耐えられる。2度被弾すると後方に下がって再びシールド溶液を浴びる。たまに3発喰らって死ぬ奴もあるが、ごく稀だ。

 なんだか懐かしいのと、着想になんとも言えぬ魅力を覚えるので、また読みたいのだが、無駄遣いするのもどうだかな、と思ってそのままになっている。Amazonで注文すれば、古本が1円からあるが、送料もかかるし、ねえ。

日本ITストラテジスト協会関東支部6月月例会 他

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昨夜の飲み料


 昨夜の飲み(しろ)は「EST! EST!! EST!!!」で、何度か飲んだことのあるやつ。

ベルセルク 38巻

 Amazonで注文しておいた「ベルセルク」38巻、昨日届いた。この漫画ときたら、連載開始が平成元年(1989)、今年50歳のおっさんである私がまだ20代前半であった27年前からずーっと続いており、しかもまだ物語が終わっておらず、いろいろとそのままになってる伏線などがテンコ盛りである。

 月刊誌連載なのでゆっくりした進み方なのであるが、最近は作者がなにか倦み飽いてきたのか、連載が捗っておらず、前巻の37巻は平成25年(2013)の3月発売だったからもう3年以上間が開いてしまっている。

 なんにせよ、ゆっくり読むつもり。

日本ITストラテジスト協会関東支部6月月例会

 今日は私も参加させていただいている資格保有者の集団「日本ITストラテジスト協会」の6月月例会があるのだが、今月もまた参加できない。

 前回は昨年の9月に参加できたきりだ。その前も何か月も行けなかった。昨年までは支部のスタッフもしていたのであるが、参加できなくてどうにも残念であった。

 仕事の事情により休みの日でも半ば待機のようにして自宅で垂れこめていなくてはいけない日が続いているのである。

 また参加できるようになったら、活動していこうと思う。

無印良品の文庫本カバー

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 「無印良品」のこの文庫本カバーがなかなかいい。

無印良品文庫本カバー

 本屋で本を買えばカバーはかけてくれるが、読みたいものが店頭にないことも多く、最近はAmazonで本を購入することが増えた。いきおい、Amazonで本を買うとカバーがかかっていないので、こういうものが必要になる。電車の中で本を読むことが多いからだ。満員電車ではどうしても本がモミクチャになって傷んだり破れたりしてしまう。

 電車内での読書にはKindleアプリもなかなか便利で愛用しているが、今読んでいる「千夜一夜物語」のように、Kindleでの販売がないものも多いから、紙媒体とはどうしても縁は切れぬ。

平日フラフラ

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 今日もほっつき歩く。

長女のMacBookのケース

 昨日、レイクタウンのK’sデンキかノジマあたりで長女のMacBookのスポンジカバーを(もと)めようとしたのだが、うっかり寸法を控えておくのを忘れていたので買わなかった。

 商品の説明に「この商品はAppleのMacBook Pro 15インチ、xxx社のxxx、……に適合します」などと表示されていそうなものだが、存外、表示されていないのである。

 まあ、買い物は遅ければ遅いほど良いというのは、政策が変わったとはいえデフレ世相の常識ではある。待てば待つほど同じものが安くなるのだ。だからフラフラヘロヘロと迷っていてよいが、とはいうものの、使う時節を逃しては意味がない。

 秋葉原は定期で行けるので、ふらりと出かける。

 ヨドバシでエレコムのスポンジカバーを選ぶ。1000円ちょい。


 鞄みたいになったやつも良いが、鞄は好きなものを選び、保護のためにインナーだけ買っておく方が好きなようにできてよい。

籔蕎麦

 せっかく来たのだから神田・連雀町へは寄りますよ、勿論。籔蕎麦。

DSC_0190蕎麦味噌で一杯

DSC_0191焼き海苔で一杯

電気スタンドなどのタイマー

 北へ引き返して、だらだら歩く。秋葉原もこのあたりまで歩くとかなりそれらしく濃度が高くなって来る。

 「あきばお~」あたりを覗いて回る。電気製品のオン・オフをするタイマー、デジタル式のやつで、1週間プログラムできるものが1400円ほど。


 Amazonで同じものを探すと、安いものでも1800円ほどはする。しかも、いろんなところへ同じものをOEMしているらしく、キングジムなどでも同じものを扱っているようだ。

 夜は本を読んで寝るのが習慣なのだが、電気スタンドが自然に消えるよう、1時間タイマーをかけている。今使っているのは機械式のやつなのだが、どうも調子が悪くなってきて、消えなかったり音ばかりジリジリと大きかったりするようになった。いっそのことRaspberry PiとSSRを組み合わせて、ウェブタイマーを作り、スマホで制御してやろうかい、などと思っていたのだが、そんな簡単なことに使うとラズパイがちょっと勿体ない。そこへこの値段なら、これは買いでしょう。

ノギスとバーニヤ

 あと、千石電商を覗く。今日はパーツではなく、表のコンテナに雑然と投げ込まれている1000円のノギスを買う。前に持っていたノギスが壊れてしまい、長いこと定規でものの寸法を測っていたのである。

 ノギスなど買うたび、この「副尺」、いわゆる「バーニヤ」というのを考えた人は偉いなあ、どうやって考えたんだろう、と思っていたのだが、検索してみると、フランス人数学者、ピエール・バーニヤ氏(フランス流の読みで『ヴァルニエ』氏)が考案したからバーニヤと呼ばれているのだそうな。微調整を精密に行う意味でロケットの精密スラスタ・コントローラなどのことも「バーニヤ」と言うらしい。

 こういうアナログのものは最近廃れつつあり、ノギスもデジタルメータの付いたものが主流になってきつつある。

 私は若い頃、仕事で特殊な分度器や計算尺をよく使ったのだが、今はこうしたことは廃れた。その廃れたテクニックの中に、「一定の幅の目盛りを、例えば9等分、あるいは11等分などに『n等分』する」というのがある。

 このこと、エントリを改めて書き留めておきたい。このテクニックが消えてしまう前に、後世に残したいのである。

Apple製品を買うのは初めてだ

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 美大に進学した長女にMacBookを買ってやる約束だったが、今日まで忙しく、なかなか果たせていなかった。

 ちょうど今日は長女も暇で、私も休みになった。久しぶりに父娘肩を並べ、近所のPC-DepotのAppleブースと、秋葉原ヨドバシ1FのAppleフロアへ行って品定めしてきた。

 やはり絵画やデザインをやるのには、少々スペックを奢らなければならないようだ。「MacBook Pro 15インチ Retinaディスプレイ・モデル」のうち、Intel Core i7 2.2GHz クアッドコアのモデルを購入することにした。

 時代は「オムニチャネル」ということらしいが、なんというか、「コッチから手動オムニチャネル」というかマニュアルO2O(オー・ツー・オー)というか(笑)、店からさっさと帰宅して、Amazonにyodobashi.com、価格.com、もう、eコマースサイト総当たりである。

 やはり、価格.comの最安店にまさる店はない。アップル本サイトより2割くらいは安い。……というわけで、21万1千101円(税込)でポチ。

 それにしても、今までApple製品に縁がなかったのは、実は「嫌い」だったからである。開いているように見せかけて、実は閉じ切った商売っぷりや、作ったスノビズムっぽさなどが嫌いだったのだ。また、劇的な病死のこともあって尊敬されているジョブズ氏も実は嫌いで、ウォズニアック氏の真直さに比べたら、伝え聞くジョブズの若い頃の暴君ぶり、没義道(もぎどう)っぷりなんて、もう、辟易するほどのものだ。

 だが、長女のためとならば親馬鹿にもなるというものである。

 さて届くのは来週。なんだか楽しみだぞ。若い頃、Apple II c/eやMacintoshなんてものは、高価で手が出なかったんだもんなあ。長女のものとは言え、iPhone含めApple製品が我が家の敷居をまたぐのは全く初めてのことである。

河内家菊水丸の「真説・河内十人斬り」

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 河内家菊水丸の「真説・河内十人斬り」。

 20年~15、6年前からこのCDを探している。前・中・後編の3枚組のCDだ。なかなか安くでは手に入らない。このアポロンというレーベルは合併などでなくなってしまい、そのせいでこのCDは再発の噂もないと聞いている。

 Amazonでひょっとして手に入らないかな、と思って今検索してみたら、一応中古の出品はある。あるにはあるが、前編4000円は高い。遊びでヒョイと買うには躊躇する。中編は1500円で、買ってみようかな、と思わなくもない。だが、後編は市場にないようだ。Amazonになけりゃ、市中にもあるまい。まだAmazonが出来る前、秋葉原のたしか石丸電気のCD売り場は非常に大きく、そこで探したりもしたものだったが、当時既になかった。

  

 河内十人斬り自体は、初代京山幸枝若の企画もののオムニバスにたまたま入っていたのを持っている。「再発見・ニッポンの音/芸(4)アウトロー伝説」というやつだ。これは最後までの語りで、なかなか完成度の高いものだ。

 また、当代幸枝若がまだ先代幸枝若の息子と判明する前の音源の河内十人斬りも持っており、これも渋い声だが、寄席向きに切れ場のある語りで、事件の終わりまで語られていないのが惜しい。多分、次のリンクと同じ音源だと思う。


 なぜか鉄砲光三郎のを1枚も持っていない。ほしいなあ。

いっやー、暴利(ボリ)よるわァ~

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 Raspberry Pi Zeroの続報がないなあ、などと思いついて、Amazonで検索したら、ビックリ……。

 いっやー、暴利(ボリ)よるわァ~。値段見て思わずゲヴォアッ!って、()き込んでしまったぞ。

 千円、ってならまだしも、1万円は、ないわ~。5ドルだろ、元の値段。今の円安でだってせいぜい650円だろー。

 いくらなんでも、ナイわぁ~。ビックリして思わずレビューで星一つ付けてコキ下ろしてやった

 これ、一頃結構問題になった「Amazon詐欺」の(たぐい)だよな。うっかりクリックしてしまうアホがいるわけよ、1000人に1人くらい。で、値段は表示してるんだし、買うアホも納得して買ってるわけだから、詐欺ではないわな。言ってみれば「詐欺(もど)き」。

 1000人に1人くらいいるアホを対象にしているということで、こういうのを「アホのロングテール」(下図)というわけですよ。

図 アホのロングテール
アホのロングテール

 1000人に1人ぐらいしか引っ掛からなくても、このアホな人たちは結構多い。「ロングテール」所以(ゆえん)である。Amazonは世界企業だから、買い物をする人は何千万人もいる。で、結果として絶対数はそこそこの数になる。

 くどく書くことではないが、ちょっと計算してみよう。仮に、Amazonで買い物をする人が単位時日に1000万人、そのうち1000分の1、1000人に1人の人がRaspberry Pi Zeroを買いたく思い、これらの人の中に一定の率でアホな人がおり、更にそのアホな人たちの中の20人に1人がコレに引っ掛かるとする。

 「一定の率」と書いたが、上に掲げた「アホのロングテール」の図の、「結構多くいるアホな人ゾーン」というのを、「正規分布の2σ(シグマ)よりアッチ」というふうに置くとしよう。「σ」は分散(残差自乗平均)の平方根である。

 片側2σよりアッチ、ということは、両側で4σということで、この両側4σの間には、圧倒的大多数、正規分布の場合は95.44%の人が含まれる。まあ、普通の常識人ですな。この95.44%に入らない人の中には、「突拍子もなく賢い人たち」と「信じられないくらいアホな人たち」が両方入っているので、それらを2で割ると、アホな人たちの率が出る。つまり、

\cfrac{100\% -95.44\%}{2}=2.28\%

 となって、1000人につき23人はアホな人たち、つまり「騙され予備軍」である。このアホな人たちは割合に騙されやすいから、20人に1人くらいは引っ掛かるだろう、と仮定すれば、

\cfrac{\cfrac{10000000}{1000}\cdot 2.28\%}{20}\fallingdotseq 11.4

 11.4人。商材が1万円なら、これで11万円の売り上げだ。こんなアホな商材を10個も並べておけば、それで100万円だ。魚釣りみたいなもんで、アホの豊年満作(ほうねんまんさく)である。

 数字は全部仮置き、つまり全部「仮に……」の話ではあるが、なんとなくそうだろうなあ、という気はするでしょ?

 昔は、詐欺(まが)いの商売をしようとする悪人は、アホな人を自分で探さなくちゃならなかったけど、今は、Amazonに出品して釣り糸垂らしとけば、向うから喰らい付いて来るわけですよ。

 こういうわけで、AmazonがEコマースのプラットフォームとしての地位を確立して以来、アホな人はロングテールでやって来るようになり、昔と違ってアホな人相手の商売ってのはそこそこ儲かるものに生まれ変わったのである。

 そんなあれこれを見越してるわけだから、まあ、この会社ってのは、阿漕(アコギ)ですな。私もアホの部類だから、こういう商売に引っ掛からないように、脇を締めて生きていこうと思う。