車中泊の動画とちびまる子ちゃんの動画

投稿日:

 休みなので漫然とYoutube動画などを見る。

らんたいむ氏の車中泊

 「らんたいむ」さんという人が、乗用車で出かけては車内で夕食などを作って食べ、そのまま「車中泊」するという動画シリーズについ見入ってしまう。

 この動画、なんとも言えぬ魅力があり、つい続けて見てしまう。だが、どこがそんなにいいのかというと、うまく言えないのだ。

 というのも、例えば、らんたいむ氏が出かけている先は、氏が住んでいる岡山県内の、あまり有名でもない、どちらかというとひっそりした場所などが多いのだ。乗っている車は豪華なキャンピングカーと言うわけでもなし、普通のミニバンタイプの乗用車で、ホンダの「フリード・スパイク」という車である。車内での調理も、何か特別な食材で豪華な料理を作るというのではなく、インスタントラーメンを河原で啜ってみたり、コンビニの卵サラダと食パンでサンドイッチを作って喰うとか、パックご飯を温めてカレー汁をかけて喰うとか、非常に質素なものだ。調理器具も高価なアウトドア用品などではなく、どこにでもあるようなミニカセットコンロなどである。

 なのに、とても面白そう、楽しそう、おいしそうに見えるのである。自分もやってみたくなるのだ。

 らんたいむ氏はこうして道の駅や展望台の駐車場で質素そのものなのに大御馳走に見えるという不思議なカレーライスやすき焼きや蕎麦などで満腹し、夜になるとAndroidのタブレットでAmazon Prime Videoの映画など見ながら酒を飲み、高級なシュラフなどではない、家から持ってきたコタツ布団などにくるまって寝てしまう。朝になると、これまた質素な、そしておいしそうな朝食を楽しげに食べ、その辺へ朝日などを見に出かけ、さっさと帰ってしまうのである。

 驚くのは、この夏、らんたいむ氏はキャンピングカーのメーカーから何か声がかかったかして、そのキャンピングカーの試乗のようなことで北海道へ出かけているのだが、北海道各地で御土産など持ったファンが行列をなして詰めかけ、らんたいむ氏と記念写真を撮り、氏の記念ステッカーを嬉々として貰っていることだ。もはや芸能人並みの人気である。

 従来、人気Youtuberというのは、例えばヒカキン氏など、何か特別の持ち物とか才能で人気が出ているところがあったが、その点でらんたいむ氏は異色である。それに、動画のアップロードは去年の冬くらいからであり、決して古参Tuberというわけでもない。

ちびまる子ちゃんのエンディングと桑田佳祐

 さくらももこ氏死去がらみの報道から、桑田佳祐がちびまる子ちゃんのエンディングテーマを歌っていたことを知り、この動画に行きあたった。

 テレビをあまり見ないので、知らんのだよなあ、こういうこと。

100メガ考

投稿日:

 定年で辞めたら、自家用車は金もかかるので、持つのをやめてしまおうかなあ、どうしようかなあ、でも、エンジンのついた乗り物に乗れないとつまらないしなあ、……そうだ、原チャリでも買って、普段の外出などはそれに乗ればいいじゃないか、爺ぃらしく、ホンダの「カブ」でも買おうか……などとボンヤリ考えていたら、こういう記事が出た。

 なんと、1億台である。

 1億台、というのは、途方もない数だ。1億と言う数字でパッと思い浮かぶのは、日本の人口だろうか。しかし(にわ)かには想像もつかぬ。

 私などIT(モノ)にとって1億と言う数が実感しやすいのは、指数表現で100 \times 10^6、つまり3桁づつ区切る欧米白人流で、ゼロ3つがキロ、6つがメガ、つまり1億と言うと「100メガ」である。

 ホンダ「カブ」、100メガ台……などと呟いて実感しようとしてみる。

 最近の画像や動画などのバイナリは、2次元・3次元、つまり二乗・三乗がかかる量を持っているから、100メガバイトなどと言っても驚かない。

 そこで、文字で考えてみる。漢字は2バイト文字と言って1文字に付き2バイトを消費するので、100メガバイトで保持できる文字列は5000万文字だ。400字詰め原稿用紙に5000万文字の漢字を埋めるとすれば、

\cfrac{50 \times 10^6}{400}=\cfrac{50 \times 10^4}{4}=12.5 \times 10^4=125 \times 10^3=125000

……すなわち12万5千枚もの量となる。

 原稿用紙12万5千枚という量を、普通の小説などで感じ取ってみる。厚み1.5センチぐらいの文庫本が400ページくらい、1ページ500~700文字くらい詰まっているのが普通だ。これくらいの小説は、書評などの表現では「著者渾身、500枚の力作」などと書かれることがある。125000 \div 500 = 250で、力作クラスの小説が250冊、厚みが1.5センチとして3.75メートル、家庭用の本棚1本の横幅は普通80センチぐらいだから、これにだいたい5段弱、ほぼ本棚1本に文庫本がズラリと並ぶ文字の量、これが1億バイト、すなわち100メガバイトということである。

 私たちは小説家ではないから、これくらいの文字の量を考えてもなかなかピンとは来ない。そこで、普段仕事で使うA4のコピー用紙で考えてみる。

 公文書の書式で、A4用紙に左2.5センチ、右1.5センチ、上2.5センチ、下1.5センチの余白を取り、12ポイントの文字を埋めると、だいたい40文字×40行ほどである。文書で段落や改行、字下げがないなどということはないから、40×40で1600文字もの字数を紙一杯に埋めることはまずないとは思うが、単純にするために仮に一杯に埋めるということにしてみると、A4用紙一枚の文字収容力は400字詰め原稿用紙の4倍だから、100メガバイトの文字の量というと、125000 \div 4 = 31250、3万1千250枚、ということになる。

 普通、コピー用紙は500枚で一包み、6センチか7センチくらいの厚みがある。これが5包み、2500枚で一つの段ボール箱に入っているのが普通だ。その厚みがざっと30センチくらいあるだろうか?100メガバイト分の文字を紙に印刷し、この梱包にして積み重ねるとすると、\cfrac{31250}{2500} \times 0.3 = 3.75、だいたい4メートル弱ほどの分量になる。

 かなり文書を作る職場でも、4メートルと言うと天井まで積み重なる量だから、1件のタスクやアクティビティでこんなにも文字を書くことはあるまい。しかも、これは文字を隙間なく埋めた場合で考えているので、実際の文書はこの倍以上にもなるだろう。

 時間で考えてみる。仕事で文字を入力している人だと、「ワープロ検定」の基準などから考えて、1分間にだいたい50文字ほどタイプすれば、そこそこ速い方であるようだ。なんだか遅いように感じられるが、かな漢字変換の時間を考えるとこんなものかもしれない。10分で500文字、1時間で3000文字、飲まず食わず1日24時間タイプして、7万2千文字だ。

 100メガバイト分の文字をタイプするには、

\cfrac{\cfrac{100}{2} \times 10^6}{72000} \approx 694

……呑まず食わずで2年近くかかる。実際には1人月160人時換算、1か月で3000文字かける160で48万文字、

\cfrac{\cfrac{100}{2}\times 10^6}{480000}\approx 104

……104か月、つまり9年弱もの時間を要することになる。

 人間にとって1億、という分量はこういう分量なのだが、「100メガ」と言ってしまうと、最近の格安SIMの一番安い部類に入るやつの通信量が1日100メガバイトなので、どうも有難味(ありがたみ)に欠けてしまう。

 こういう数字は、私などが子供の頃は「天文学的数字」と言ったものだが、数字の尺度感だけに限って言うと、ITや情報通信は既にして天文学を超越してしまっている。

 ただ、格安SIMの通信量と並べて書いて、なんだか尺度感に混乱が生じるとしても、ホンダ「カブ」の生産量が想像もつかない大偉業であることには間違いがない。なんと言っても、カブの全長は1.8メートル、これに1億をかけると18万キロメートル、地球の赤道外周はだいたい4万キロだから、ホンダ「カブ」を赤道に並べると、なんと4.5周もするのだから。