死と酢とセロリ

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 最近、生野菜のサラダなどを食うとき、酢やレモン汁などをかけるようになった。これらをごくわずか、盃に一杯ほどもかけ回し、野菜が少し湿ったところへ塩を一摘み振る。塩気がなじみ、まことに旨い。

 普通、オッサンは酸っぱいものがあまり好きではないものなのだが、オッサン度が深くなってくるにつれ、好みが逆方向に変わってきたのである。

 殊に暑くなってくると酸味は涼味でもあって、柑橘の酸味で調えた胡瓜やレタスは、こたえられない快味である。

 時々、ささやかな贅沢だと思ってやるのが、最近よく見かける「シークヮーサー」の生ジュースをレモンの代わりにかけることだ。片口に盃一杯ほどのシークヮーサージュースをとり、生野菜にかけ回し、塩を振って食う。鮮やかな味になってとても旨い。セロリやパセリなど、香りの高い野菜にもよく合い、旨い。

 単に旨いからやっているだけだが、多分、他の調味料でサラダを食うのに比べれば、カロリーも低く、クエン酸が疲労を去る効果もあるだろうし、恐らく健康にはいいのではないかと思う。但し根拠はない。

 これでウィスキーを3杯、また4杯、そして5杯。

 こうした気に入りの旨い肴で酔っ払ってくると、投げ(やり)に幸福となる。多幸感のあまり、もうあまりやることもなくなってきたから死んでもいいな、とすら思う。ま、これで本当に死んでたらそれこそホントのアホですけどね。

平日フラフラ

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 今日もほっつき歩く。

スカイツリータウンのブラッスリー・オザミ

 平日に休みがあると、だいたい妻と昼を食べに行くことにしている。ところが、最近あまり平日の休みがなくて、しばらくこれをやっていなかった。

 東京スカイツリータウンは家からは電車で一本なので、以前に行ったことのあるフランス料理店へ行った。

○ Brasserie AUX AMIS(ブラッスリー オザミ)

280513AUXAMIS_menu 高い店だが、平日限定ランチというのがあって、安く食える。

IMG_3838 前菜に妻は自家製キッシュ・サラダ添え、私は山盛りグリーンサラダ、主菜に妻は吉田豚の肩肉ロースト、私はアンガス牛のステーキにし、昼間っからカラフェで今月の白ワイン、ブルゴーニュだったと思うんだが、銘柄は忘れた。

平日フラフラ

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マイナンバーカード

 朦朧(もうろう)と日々の義務に追われているうち、迂闊、つい桜も終わり、躑躅(つつじ)の見頃も終わってしまった。花鳥を追うゆとりもないうち、梅雨には早いが、そろそろと五月雨気味の頃おい、今日は俄雨(にわかあめ)が日差しの合間合間に挟まっている。ゴールデンウィークが終わったので、人々は忙しく働き始めた。

 案内状にいろいろとヤヤコシイ事が書いてあるのでなかなか取りに行く気になれなかった「マイナンバーカード」。私は今日、偶々(たまたま)平日休なので、意を決して取りに行くことにした。

 市役所から届いた案内には「取りに来るときは予約を」と書いてあったのだが、予約をした妻によると、1か月先の日を指定されたという。私は1か月先の平日の私的予定が自由に調整できる身分ではない。

 一方、私の通知はがきには5月12日までに取りに来い、と明記してある。行くのは偶々(たまたま)休みの今日くらいしかないと思い、ダメでもいいや、と思い役所に電話してみた。

 そうすると係の人は、当日お越しいただくこともダメではないが、2~3時間は窓口でお待ちいただくことになってしまいますよ、と言う。

 どうせ休みなんだし、2~3時間くらい待ちますよ、役所の窓口で待つのなんか当たり前じゃないですか、あっはっは、と答えたら、それならばどうぞお越しくださいと言う。

 読みかけの「千一夜物語」の9巻を鞄に放り込んで役所へ行き、マイナンバーカードの受け取り申し込みをする。窓口前の椅子にゆったり腰掛け、持参の千一夜物語をのんびり読む。


 2、3時間はお待ちいただきますよと係の人が言ったのはちと大袈裟で、実際には9時に出かけて、10時半にはカードの交付が終わった。

 カードには、今までの住基カードと同じ機能と、汎用の機能、本人の証明機能、電子申請などの署名用証明の4種類の機能が相乗りしている。それぞれの機能の有効期間が10年であったり5年であったりするので、注意する必要がある。

ベトナム料理

 用事がさっさと終わったので、外で昼飯にする。平日でガラ空きのレイクタウンへ行って、さて何を食べようかなとうろついているうち、先日から食べてみたいなと思っていた、新規出店のベトナム料理店の前に行き当たる。

 ランチのセットを頼んでみた。激安と言うほど安くはなかったが、大きな麺鉢に牛肉の越南(ベトナム)蕎麦(フォー)、生春巻き、揚げ物の小皿、サラダ、餡入りココナツミルクのタピオカなど、申し分なくたっぷり出てくる。

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 薬味に青レモンと唐辛子、それから名物の「香菜(パクチー(コリアンダー))」が小皿についてくる。ただし、パクチーはほんのお印程度にちょっぴりついているだけだから、マニアには物足りないかもしれない。しかし、パクチーの香りを受け付けないという人もいるから、普通の人にはちょうどいいくらいだろう。また、本場の「匂い米」の麺や生春巻きではないので、誰にでも食べやすい。

 もちろん、レモンと唐辛子をきかせて啜るそば(フォー)出汁(だし)は、牛肉の油が溶けてまことにうまかった。

 越谷レイクタウンのはずれ、武蔵野線の南越谷駅寄りのほうに、新しい「K’sデンキ」の大型店舗が出来ている。ちょっと覗いて、デジタル温度計を一つ買った。しかし、郊外型大型店舗、今は世の中がオムニチャネルとかO2Oとか言い出しているんで、なかなか勝ち残るのは難しいだろうなあ。

ほとほと

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 なかなか長丁場で、ほとほとくたびれて帰宅する。

 晩飯は、もう立夏過ぎだと言うが、なにか雨模様のせいか、ハリハリ鍋ということになった。水菜に豚肉、豆腐、そんなもので幸せになれると言うのだから、安いものだ。シャツ一枚になって食うことにする。

 そういえば、「シャツ」というのも夏の季語だっけ。

炭水化物、就中(なかんづく)、めし万歳

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 めしはうまい。筋肉屋は炭水化物を嫌うと決まっているが、日本人は米で作動するのであるから、めしを食わなければいけない。

 塩辛い御菜(おかず)でめしを食うのはやめられない。高血圧で早死にしそうだが、フン、いまや、高齢化や医療費の高騰が問題になっている。塩気の利いた御菜で鱈腹(たらふく)めしを掻き込んで、さっさと死ぬと日本の将来のためになると思う。

 すべて、「おかわり」をすべきものだ。

○ 納豆めし

○ 卵かけめし

○ 目刺を炙って醤油をかけ、飯にのせて食う。葱と豆腐の味噌汁があるとよい。

○ 沢庵めし。これも味噌汁があるとよい。薄揚と大根、かな?

○ 胡麻塩めし。胡麻と塩を飯にかけて食うのだ。吸い物代わりに茶だけでよい。

○ 梅干めし。吸い物はいらない。白湯でよろしい。また、この場合に限って生水もよい。

○ 海苔めし。海苔に醤油をつけつつ食うのもいいし、めしに海苔をかぶせてこれにひと回し醤油をかけて掻き込むのもよい。

○ 鰹節めし。無論、本式の人は鰹節鉋で掻いたのをめしに乗せかけ、キッコーマンをかけて食うのだろうが、そこまでせずとも、市販のヤマキだのにんべんだののパック削り節をめしに乗せ、100円ショップの醤油をかけ回すだけでよい。半分残して、沸騰した白湯をかけまわすと、鰹節の出汁が出て、めしに沁み込んで旨い。

○ 昆布めし。塩昆布だ。佃煮もよい。とろろ昆布を飯にのせてもうまいし、鋏で小さく切った出汁昆布を飯に乗せ、これに沸騰した湯を注ぎ、醤油をひと回しかけてもうまい。

○ 魚とめし。魚はなんだっていい。鮭、法華(ほっけ)秋刀魚(さんま)(さわら)(にしん)(はぜ)(こい)(まぐろ)(かつお)……煮魚でも焼き魚でも刺身でも。塩が利いているのがよい。魚でめしを食うときは、どうしても味噌汁か吸い物がほしい。

○ 山葵(わさび)とめし。伊豆あたりへ行って手ごろな山葵を買い、細かいおろし金でおろして、それをめしに乗せて食う。これは吸い物はいらない。白湯でよろしい。

○ 塩とめし。「赤穂の焼き塩」なんてもので掻き込むめしは至福の味だ。

○ めし。めしのみである。ただただ、ひたすら、御菜もなしにめしを食うのだ。旨くて涙が出るぞ。

○ 飯盒めし。焦げたところがよい。ひっくり返して蒸らす。変わったところで、生の味噌玉を御菜にして、水筒の水を飲みながら食う。これがこたえられない旨さである。玄人は焚火をするが、そこまでしなくても、エスビットなどの固形燃料でもめしは炊ける。アルミのコーヒーカップとエスビットでめしを炊いたことがあるが、これはうまかった。

○ 12、3センチ直径ほどの片手鍋で適当に炊いためし。だが、これが旨い。少し芯を残すのは、むしろ通のやりかただ。これに瓶詰の海苔の佃煮をのせて掻き込む。また、炊いたばかりのまだニラニラと音がしているときに卵を割りかけると、この卵が固まりかけになる、そこへ醤油を回しかけるのだ。熱くて口の中に火傷をするが、このめしの旨さと引き換えにするだけの値打ちはある。

○ 缶詰とめし。鯨の大和煮缶をそのまま熱いめしにブチまけるのもよいし、シーチキン等の鮪油漬け缶、牛肉缶、貝の水煮缶、さんまの蒲焼缶、焼き鳥缶、もう、なんだって飯に合う。

○ たらこめし。生でも、炙ったのでも。

○ 類して、明太子めし。たらことは一線を画す。

○ 漬物めし。沢庵めしと類する。白菜、野沢菜、芥子菜、なんだってよい。胡瓜のピクルスをめしに乗せ、塩をかけて食ったらうまかった。

The decoration meat bun

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 朝起きて、顔を洗って着替え、いつものようにリビングのカウンターに向かうと、妻が朝食を出してくれる。

 いつもはジュース、トースト、目玉焼き、コーヒー、牛乳など、だいたいそんなものだが、たまにはホットサンド、シリアル、ホットケーキなども出る。

 今日も欠伸(あくび)をしながらおはようと言ってスツールに腰をかける。妻は「今日はコレよ」と、「肉饅(にくまん)」を出してきた。前にも一度か二度はこんな朝食もあったが、珍しいことだ。

「いただきまーす!」
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 しかし、今日の肉饅は通常の肉饅ではなかった。肉饅の底面の平らな面が上になっており、普通はそこに丸い経木(きょうぎ)か紙が貼り付いているものだが、それがきれいにはがされていて、なめらかな白い肌になっている。その平らな面が白い生クリームで縁取られ、ショートケーキのようにデコレーションしてあって、赤や黄色のアラザンが振りかけてあり、真ん中辺に薄手のチョコレート片があしらってある。少しばかり金箔が飾られていて、なにやら美しいが、土台は温かな肉饅なのが変だ。

「ふへっ!?……ジュンコ、こ、これは……?」

「……?何、お父さん、これ、知らないの?最近『めざましTV』でやってて、すごく流行(はや)ってるのよ。」

「ははあ、流行りか。流行りならしょうがない。どれ……」

 てっきり、これはこういうお菓子風に作るための専用の肉饅で、中身は悪くしてもせいぜい餡饅(あんまん)だろう、と思ってかぶりついてみたのだが、

「ぐはっ!……かーちゃん、コレは、肉饅ではないか」

「……??肉饅ではないか、って、当たり前じゃない。そうよ。おかしい?」

「い、いや、……。おかしい、っていうか、うーん」

「お醤油つけるのよ、ほら。あと、練り辛子」

「ぬぅ」

 生クリームと醤油と中華オイスターソースの風味がよく利いたひき肉や(タケノコ)の具と練り辛子とチョコレートの珍奇きわまる味のハーモニーである。受け入れがたい。

 だがしかし、「これは流行っているんだ、人々が皆いいと言っているんだ、新聞だってテレビだって、有名な芸能人や評論家がこれはイイと言っているんだ、朝日の社説だって天声人語だってこれをきっと評価するのは間違いない、間違っていないんだ!!だから旨いものなのだ!飲み込め!受け入れろ!」と、無理やり賞味しているところで目が覚めた。

 ああ、中途半端に面白くもない夢だったなあ。

 平成二十七年大晦日、最後の夢が、デコレーション肉饅だったのは、なんの祟りであろうか。業の浅いこっちゃ(笑)。

 せめて明後日、初夢にはもう少し何か、富士とか鷹とか茄子とか、そういう夢を見たいものである。