飲酒と馬日

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 ウイスキーが血液脳関門を通り抜け、頭の中央をじいんと痺れさせてくれる。

 幸いなる哉。

 既に正月は馬日・六日の暮れ、関東では松の内の終わり。

 明日は人日・七日。さぞかし粥が旨いだろう。

一杯

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 昼間ッから一杯やる。

 酒でも飲むに()かず。……気持ち的には縦書きで「飲酒不如(さけのむにしかず)」とでも書き、返り点を打ちたいところ。

 ()に、アラビアの大詩人、オマール・ハイヤームもその詩篇「ルバイヤート」に(いわ)く、

如何にひさしくかれこれを
あげつらひまた追ふことぞ、
空しきものに泣かむより
酒に酔ふこそかしこけれ。
(矢野峰人訳)

……とこそ、()んでいるのである。

 安い酒を生のまま。

 無論、BGMは「Straight, No Chaser」(Thelonious Monk)でイッてみたい。

 そのあと、昼めし。

 めし。ピーマンの浸し物。汁。

 旨い。

漫生活

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 (そぞ)ろ生活を楽しむ。林語堂の所説は、私にはぴたりと来るのである。

 記して、「漫生活」である。

 髪をモヒカン風に刈る。自分で刈るのだ。

 昨年、長年にわたりお気に入りの床屋だった「ファミリーカットサロンE.T.南越谷店」が業態替えして「mod’s hair men 南越谷南口店」としてリニューアルオープンしたのだが、同時に値段の方も倍以上となってしまい、それにもまして、私は美容院に行くような美青年ではなく(むし)汚中年、いや正確に書くなら「コ汚ねェ初老の親父(オヤジ)」なんであるから、もう、頭なんぞ自分で刈ってしまうことにしたわけである。自宅の物入れには愛用の電動バリカンがあり、これで刈っているわけだ。

 これはこれで、いっそスッキリして良い。

 本当は丸坊主にしたいのだが、妻が難色を示すので髪を残している。つまりこのモヒカン風の天辺(てっぺん)の髪は妻のための髪である。……ま、これがいわゆる愛、っちゅうかねェ、グフフ。

 早いうちにひと風呂浴び、汗を流す。

 曇、晴、また曇……と天気が入れ替わる。曇る時には季節らしい羊雲が出る。しばらくして窓外を見上げると、今度は真っ青な空がひろがっている。

 晩秋と初冬が好きだ。初冬は汗ばまず清潔である。古くから日本を悩ませる風水害も初冬にはようやくおさまる。ただ惜しむらくは花に乏しいことだろうか。しかし、月や鳥を見るにはこの時季がよい。

 一昨夜は十六夜の月が美しかった。旧暦九月十三日(今年は新暦10月11日)の「後の月」も、(さかのぼ)る同八月十五日(今年は新暦9月13日)も、実は天気の悪い日が多い。二百十日前後ともなれば(けだ)(むべ)なるかな、あまりいい月は見られないのだ。それに比べると新暦11月の月はだいたい良い。

 米国の天気のことはよく知らないが、この時期に萬鬼節(ハロウィーン)とて子供が夜遊びするというのも、この天気、この清涼、またこの良月のためであろうか。白人は日本人とは異なり、どういうわけか月を忌むが、むしろ月の魔性は初冬の時季の方が感じやすく、それゆえにこそ扮装を凝らしてお化けごっこを楽しむのだとすれば納得もゆく。

 アイスピックでカチワリを削り、日の高いうちから安いウィスキーを一杯。気取らずドップリ注ぐ。

 鍛冶屋の動画をのんびりと見る。楽しい。スウェーデンの人らしい。

 動画の中で、何か、「スウェーデンの盆踊り」みたいなことをして人々がのんびりと踊っているシーンや、動画作成者本人らしい人が広々とした湖にザンブと飛び込むシーンなどがそれとなく紛れ込ませてあり、見ていて休まる。

一杯

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 カチワリ氷をたくさん欠き削ってボールアイスを作り、オン・ザ・ロックでウィスキーを呑む。いつもの酒。

 肴に煎り大豆と世界教養全集の倉田百三。

Today’s drinking and snacks 今日の酒肴・強力ガーリックブレッド

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 めちゃくちゃにニンニクのきっついガーリックバターをパンに塗って、それを肴にウィスキーを呑むところを動画に録り、YouTubeに上げた。

 動画内で読んでいる本は、前回に引き続き、山岡荘八の「小説太平洋戦争」第1巻である。

Today’s drinking and snacks 今日の酒肴・ストレート・ノー・チェイサー

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 セロニアス・モンクのピアノではないが、「ストレート・ノー・チェイサー」と洒落て、ウィスキーを呑み、「池波正太郎の銀座日記(全)」を読むところをYouTubeに上げた。

一杯

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 大阪・小倉屋山本の塩昆布が到来とあらば純米大吟醸の一升も用意して、それかあるいは、笹錦の炊き立てと宇治の煎茶の茶漬の用意でもして取り掛からなければならないのだろうが、あいにくと家にあるのは900円足らずのホワイトホースくらいのもである。

 だが、そんな貧しい酒が、なにゆえかくも旨いのであろうか。いとおしく5分ほども頬の裏側に舐めていてもうすれないこの塩昆布の滋味は。