私はこの人のチャラチャラした人相風体、茶髪、女の腐ったような喋り方が嫌いであった。言うこと書くことがどうこうではなく、生理が嫌いという、そんな程度のことだ。つまりは好悪のことであって別段取るにも足らぬ。
しかし、氏が中曽根大勲位逝去にあたってものした次の一文は、正しく中曽根大勲位を論じており、二肯、
- 「戦後保守の巨星堕つ」中曽根康弘元首相-その功と罪(Yahooニュース、古谷経衡、令和元年(2019)11月30日(土)06時34分)
なによりも、古谷氏の論からは、限りない哀悼の心がそこはかとなく漂っている。死者に鞭打つ如き態度が横行する世の中であるが、古谷氏は「功罪」と題しながらも中曽根大勲位を惜しみ惜しみ、その死を悲しみ悲しんでいることが十分伝わってくるではないか。