働き口

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 あと数年を()でずして定年である。まさかのことに悠々自適と言うわけにもいかぬから、働き口を探さねばならぬ。今からよく見当をつけておかねば、直前に慌てることにもなってしまう。

 工員になるか、銀行のフロア係や警備員をやるというのがいいが、自分の持っている資格がらみも考えてみるべきだ。

 運転免許なら大型・大特・牽引の3点盛りで持っているから乗れない車はない理屈だが、運転手がやりたいわけでもない。

 高く売れそうな資格はやはり「ITストラテジスト」だろう。

 安定という観点で公務員を探すと、ITストラテジストの資格保有が要件となっている求人で、年に2~300万ほど稼ぐ程度、任期付きで良けりゃ、こういうのもある。

 給与のいい求人なら、必要な業務経験を無視すれば、他にもいろいろとある。

 しかし、まあ、ここらへんになってくると、相当キリキリ仕事しないと、すぐにクビになってしまうだろう。

 だが、「ITストラテジスト」って、「大学出が持ってて初めてそれらしい意味を持っている」資格なんだよな。要件には書いてないけど、こういうのって応募が競合すりゃ、大卒が採用されると決まっている。私は夜間大学に通っていたこともあるけれど、出た高校は通信制だし、つまりは(ほぼ)中卒に近い程度の学歴しかない。よって普段の自称は「中卒のおっさん」である。

 言う人は「だったら今から通学して単位取って大学出れば?」とか簡単に言うが、んなこと、カネでもあるならするけれど、自分の子供たちの大学の学費だけでもう精いっぱいだよ。私自身にかけるためのカネなんて、あるもんかい。

 「ハローワーク」のサイトで探すと、なんと「ITストラテジスト」の求人はゼロだ。

 ITの職場では「働き蟻」「兵隊」が求められており、妙にエラそうな口先三寸の者はいらない、というようなところなのだろう。そのため、「基本情報技術者」の求人なら学歴・年齢不問でわんさかある。

 これなどは運用保守なので、私などにもなんとかできそうな気がする。しかし、小さい職場で何年も働くのは、人間関係などが煮詰まって、滅入るだろうなあ。

住宅ローンの足しに

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 ひとつ、住宅ローンの足しにでもしてやろうと、資格を取った。




 情報処理技術の開発者側の試験としては、一番簡単なヤツである。一番簡単とはいうものの、メシのタネにまではならずとも、一応メシの足しにはなる。この資格に手当てをつけてくれる企業も多い。
 この試験の受験者の平均年齢は24歳であるそうな。ワタシは今37歳。なんだか、試験場では気恥ずかしくもあった。が、居並ぶ若造どもの自己実現意欲なんぞ、「払うぞ住宅ローン!!」という、自己実現とは異質なモチベーションで燃え上がっているワタシの気迫の比ではないのであった。で、スンナリ合格。
 今をときめく「年金未納3兄弟」の一人、中川経済産業大臣の認証であるのはご愛嬌。ちょっとイヤだけど(笑)。