いろいろ祝い

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 子供や若者にデジタル機器を与えることに極端な拒絶を示す人も多い。自分が子供の頃になかったものへの恐れは、明治ひと桁生まれの人が蒸気機関車の轟音を耳にしてこれにひれ伏すようなものだと思う。

 私は自分の子供たちには躊躇なくデジタルを与え、これに触れさせてきた。ガラケーもスマートフォンも、折々に与えて習熟させてきている。それが現代というものだと思うからだ。

 だが、さすがにカネはかかる。

 次女には中学校の入学祝にスマートフォンを与えた。初代の「Nexus 5」だ。だが、粗忽(そこつ)者の次女は数か月後にこれをうっかり地面に落とし、画面にひび割れを入れてしまった。

 「お父さん修理に出して~」と訴える。しかし、操作してみると問題なく使える。与えたものを粗末にして壊しては修理などということを無制限に許していてはためにならぬと思い、

「馬鹿者、親の与えたものを粗末にしおって。なんでもかんでもタダでもらえると思うな、我慢せい」

と申し渡した。同時に、「高校にキッチリ入ったら新しいのにしてやる」とも。

 それで、この春、高校に入学したときに「好きな銘柄を選べ、買ってやるから」と言ったら大喜びしていたのだが、どうも、その権利を保留しておくのが楽しくて仕方ないらしく、いつまで経っても選ばない。

 今日まで延び延びになっていた。

 先日書道で表彰され、加えてもうすぐ誕生日でもある。「いろいろ込みで褒美を買ってやる」と言うと、やっとこさ選んだのが「iPhone 8」である。

 買ってやった。

 それにしても、た、高い。10万円を超える。コッチは真っ青だ。

 親父(おやじ)はこうやって(スネ)(かじ)られ、()け込んでいくのだなあ、などと考えることしきりである。

次女の誕生日

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 本日次女15歳の誕生日。朗らかに楽しい。

 冷たいものが好きな次女は、「アイスケーキにして」と希望したので、その通りにしてやる。誕生日の贈り物には、長女がカラフルな傘を選んできた。

 最近次女はあまり私の話を聞かないが、私が15歳の頃の1年間の話をしてやると、めずらしく耳を傾けて聞いている。「私にはムリ」などという。そうだろうな、とも思う。

妻の誕生日

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 私の家族は全員秋生まれだ。私も含め9月頃に誕生日が集中している。次女だけ10月11日だが、私が9月30日なので、同じようなものなのだ。

 今日はそうした我が家の誕生日月間のスタートの日で、妻の誕生日だった。

 ごちそうにしようと思い、赤山町に近い七左町の「はま寿司」で5人前の「贅沢盛り」というのをあつらえ、それからカバを一本、白ワインを一本、これも七左町のベルクスで買った。

 次女に5千円渡して、「お母さんが好きそうなケーキ買っておいで。場合によってはホールでなくて、一個づつの小さいケーキに蠟燭立てるのもいいかも」と命ずる。次女はよしきたとばかり、駅ナカのFLOに行き、上等のシフォンケーキを買ってきた。ちゃっかりしたもので、ケーキだけでなくいろいろな贈り物も買ってきた。こうなると、これはすっかり、次女からのプレゼントと言うことになってしまうわけだが、我が子ながら品選びにセンスがあり、妻が喜びそうなので許す。

 私は前日の帰りに銀色の首飾りをatreの洋品店「exberry」でラッピングしてもらって隠しておいたから、それが私からのプレゼントだ。

 夜、カバの栓を抜き、寿司を食べ、ケーキに蠟燭を立てて大いに祝う。

手作りアイスクリームの白玉小豆(あずき)

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IMG_4176 次女が昨日から台所でなにやらゴソゴソしているな、と思っていたら、「お父さんおやつゥ~」と、アイスクリームの白玉小豆(あずき)を出してくれた。

 アイスクリームは卵や生クリームを合わせて、自分で手作りしていた。小豆も炊いたらしい。チョコレートは湯煎にかけて手作り。抹茶入り白玉も、全部手作り。

 アイスクリームは何度も冷凍庫から出してかき混ぜなくてはならないので、なかなか手がかかったようだ。

【新発明】祝日の楽しみ方【長女考案】

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PHM15_0908

長女  「ねえお父さん、面白いことしていると時間があっという間に経っちゃうじゃない?」

ワシ  「ぬぅ、そうだのう」

長女  「で、宿題とか勉強とか、イヤなことしてると、いつまでたっても時間がたたないじゃない?」

ワシ  「今さらだが、長女よ、すんごく普通のことを言っているぞお前」

長女  「ちがうわよ、最後まで聞いてよ。今日みたいな連休だと、できるだけ休日が長く続いた方が、お得感があるでしょう?」

ワシ  「うむ」

長女  「そうするとさ、できるだけイヤなことをして過ごした方が、休日が長く楽しめるのよ、受験勉強とか宿題とかお父さんに説教されるとか」

ワシ  「おおおっ!!よ、よくぞそれを発見したな長女よ!お前はエラいッ!!」

次女  「……。何このふたり。嫌なことが一日中続くってだけじゃない。アタマおかしいんじゃないの」

偏執鍋親父

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PHM03_0451 涼しくなった。というか、朝晩、そぞろ肌寒さをも覚える。冬隣(ふゆどなり)である。

 そんなわけで、今日の我が家の晩飯は「初鍋」である。

 はじめ、昆布のみの出汁湯に豆腐だけであったが、まあ、茶人とか食通じゃあるまいし、家族の夕餉なんだから、というわけで、豆腐の後に白菜を煮、葱を煮、肉を煮、饂飩を煮て〆る、という塩梅で、久しぶりに楽しかった。

 食い終わって喋りあうことには……

ワシ      「なあ、おい。来週も鍋がいいなあ。何がいい?」

長女      「やっぱり、湯豆腐でしょ」

次女      「シャキッとハリハリ鍋かなあ、水菜買ってきてさー、おいしい豚肉も買ってきて煮てさー、ぽん酢でさー」

妻       「栄養から言えば、お肉も魚も野菜も入れて、寄せ鍋でしょ?」

ワシ      「……。ぬぅ。お前らは鍋というものが分かっておらぬわ!こういうものはだな、具材が少なければ少ないほど、素材の味わいが増すのだ!……長女ッ!お前が一番ワシの考えに近いッ。湯豆腐というのが正解に近いと言えようかのう?」

妻・次女    「えーっ、豆腐だけなんて、なによー!!物足りないからイヤよそんなの」

ワシ      「だーっ!黙らんかぁ!お前らのようになんでもかんでもグダグダと鍋で煮立ててしまっては、せっかくの材料の味が台無しではないか!ワシのような達人になるとだな、もはや、鍋には具など必要なくなるのだ!更に修業が進むとだな、具どころか、出汁もいらない、火も必要ない、鍋だけがあればそれで満腹し、百年の命をそれでながらえると、これは唐代の粋人、李汎宇もその著書『全界辞言考』において言及しているッ(全部嘘)!!」

妻・長女・次女 「そんなあ!!お鍋になんにも入ってないなんてえ!?」

ワシ      「ええい、貴様らは勉強が足りぬわ!かの大宰相チャーチルはだな、本来ベルモットとジンを配合すべきカクテル、マティーニはものを混ぜすぎだと言って、ベルモットの瓶を脇に置いて睨みながらジンを飲み、精神力で脳内にマティーニを現出させたのみならず、ついには秘書にベルモットを飲ませてその息をおのれに吐きかけさせ、ほのかにベルモットの香りのまざる息を嗅ぎながらジンを舐め、これぞ究極のマティーニだと言ったのだぞ!?鍋物もかくあるべしッ!!!」

妻・長女・次女 「お父さんだけ一人で勝手にやってくださいッ!」

下の娘の小学校入学式

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 このブログは「自宅建築誌不定期日誌」と題してあって、そもそも自宅を新築した折のメモとして作成したホームページの延長として、自宅新築にまつわるつれづれを独り言気味に綴っていたものである。

 その自宅を新築したときには、ほんの小さなハイハイのネンネ、赤ん坊であった下の娘が、今日小学校に入学した。

 これくらいの子供を育てている世代には、仕事が忙しくてとても子供の入学式に休暇など取れないという人も多い。しかし私は、上の娘も下の娘も、どちらの入学式にも仕事を休んで出てやることが出来た。まったく僥倖というほかはない。

 下の娘は、今日のために用意してあった、腰のあたりに大きなリボンの飾り結びのあるワンピースにいそいそと着替え、珍しく少々緊張して入学式にのぞんだ。

 あいにくと今日の天気は嵐で、満開だった桜もあっという間のはかなさ、その点少々残念だったが、親子4人で揃って写真店へ行き、少々値の張る写真を撮った。それから近くの和食屋さんへ行き、ささやかにお祝いのご飯を食べた。

アイドルパピーのガワ

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 突然だが、「アイドルパピーのガワ」である。

 「な、ななな、なんだそりゃ」とい思う人もいるかと思うが・・・。

 当節子供たちの間で流行りのアーケードゲームに「ワンタメ」というのがある。最近下火になりつつある「オシャレ魔女 ラブ&ベリー」(略してラブベリ)に代わって子供たちの間で人気であり、コンセプトも「ラブベリ」とほぼ同じである。カワイイ少女に代わって、今度はカワイイ子犬を育て愛するゲームである。私の次女(幼稚園年長)も、すっかり夢中になっている。

 「アイドルパピー」というのはタカラから発売されている子供用のオモチャで、この「ワンタメ」と連動させて遊ぶようになっているのだが、なかなか子供の興味を引くように工夫されている。表面のデザインを紙などで差し替えることが出来るように作られており、後から発売される雑誌などに付録としてその「ガワ」がついているワケだ。それを誕生日祝いに次女がおばあちゃんから貰ったのだ。

 この「ガワ」の白紙を作って、次女に与えてみると、喜々として色鉛筆やマジックで絵を描き、自分のアイドルパピーをデザインしている。これはなかなか良いのではなかろーかと思い、その「アイドルパピーの白紙のガワ」をここに転がしておくものである。