破船

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 吉村昭の「破船」を読み終わる。

 「羆嵐」より5年後、「破獄」の前の年の作品であるらしい。昭和57年(1982)2月の作品であるという。

 陰惨な物語なのだが、だが、なぜか朦朧とした明るさが根底に潜んでいるように感じられる。また明日がある、次がある、春が来る。只管(ひたすら)、生きる。このことだ。わき目もふらず、率直に生きることだ。

みよし

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 「(へさき)」という字は「(みよし)」とも()む、ということを右の本の84ページで知る。

 「水を押しわけるところ」つまり「水押(みお)し」がつづまって「みよし」というそうな。

 まだまだ、日本語の学習は果てしない。足らない。