読書

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 吉村昭の名作「漂流」を読み終わる。

 「漂流」は、土佐の水主長平が難船し、小笠原のはずれ、鳥島に漂着して十有余年の苦闘の末、故郷の土佐に帰りつくまでを小説にしたものだ。当時の記録を丹念に取材したノンフィクションである。

 Google Mapを見ながら読むと、その苦闘がよくわかる。

 右の画像はGoogle Earthのキャプチャだ。長平が漂着した鳥島である。

 右手前のくぼみこそ、長平が十年以上住むことになった北側の浜である。現在の地名に「船見岬」と標記があり、さぞや……と思う。

 今Google Mapで計ると、長平の脱出経路の鳥島から青ヶ島までは200km(108海里)ほどもあり、並大抵のことではない。

上空

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 Google Maps/Earthで遊んでいて、ふと思いついて、去年の秋に飛行機の窓から撮った写真と、Google Earthの鳥瞰画像とを比べてみて、ソックリ同じなのを見てなんだか嬉しくなる。

IMG_3524飛行機から撮った写真

シカゴ上空Google Earthのキャプチャ

オスマン帝国の版図

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 それで、トルコややこしくなってるよなあ、こりゃもう、アラブ~イスラム圏とかだってさー、そもそもサイクス・ピコ協定がさー、……などと知った風なことなどホザきつつ、そういや、オスマン帝国の一番デカかった時代って、どれくらいあったんだっけ、とか思って、当時のオスマン帝国の版図の画像をGoogle Earthにマッピングしてみたら、いやもう、……

赤いところがオスマン帝国の領土
オスマン帝国の領土

 ごめんなさいメフメトⅡ世様っ、てくらいデカいですね。ちょっとカスピ海のへんとかフランスの形とかがピッタリ合ってないですけど、投影図法が違うもんで、ピッタンコにゃ合わないんですよ。でも、地中海周囲の雰囲気はだいたい出てますわ。

 はあ~……。西はリビアとかエジプトのあたり、東ははるか湾岸のへんまで、北はグルジアやらウクライナのあたりからバルカン半島、クロアチアとかセルビアとか、あの辺まで、ぜ~んぶオスマン帝国だったんだなあ。

 これ、第1次大戦で、アラビアのロレンスとかが工作して、アラブの鎮め石みたいになってたオスマン帝国を倒してしまったもんで、もう、そっからアレなことになってしまったんだったよなあ……。