もういっぺん未練 バイエル#96

投稿日:

 この前、バイエル96番、不完全だがもう次に進もーっと・・・などとアッサリ離れたハズの私だが、実はまだ未練に練習している。

 前回のMIDIを聞くと、なんとも下手糞で、テンポもおかしいし、間違ってるしでイヤになったからだ。それでもう一回弾きなおすことにしたのだが、いくら弾いてもミスなしにならない。

 本日、土曜、休みの昼。ええい、今日こそはやってやるゥ、とばかり、女房子供が午後からいないのを狙い、11時ごろから徹底してバイエル96番ばっかり弾き続けたのだが、これがまた必ずどこかで間違える。そのたびにやりなおして、今16時、やっとこさ弾けたのがこれである。

 ふぅ~、疲れた。でも、前のより、フォルテやピアノの差がちゃんと弾けていると思う。

最新バイエル p.79 「3度重音」 前段

投稿日:

 バイエル練習を進める。

 次は「三度重音」ということで、また番外の練習譜である。

Img_1308_1 どってことのない練習なのだが、強く弾くのが難しい。特に左手の薬指と小指、これは、さながら「まことちゃん」においてその作者楳図かずお氏がやってのけた「ぐわしッ」 とかいうあの指の形、アレを動かせというようなもので、私にとっては至難である。

(写真・『ぐわしっ』)

バイエル#68・#69・#70・#71

投稿日:

 引き続きバイエル練習を進める。

 指練習の番外譜の次には、この「最新バイエル」教則本ではいままでなぜか飛ばしたままになっていた68番から71番までが続けて載っている。三度の重音を集中的にここで練習する編集だ。

 どれも短い曲なのだが、70番と71番のそれぞれ7小節目のなんと難しかったこと。鍵盤を押したり離したりするタイミングが左手と右手で混交すると、いつも苦労する。

バイエル、どこまで弾いたか整理してみる

投稿日:

 全音「最新バイエル」、度々記しているところであるが、この本は同じ全音出版の他の2冊、「標準バイエル」「完訳バイエル」と違って、原書の配列がかなりバラバラである。

 どこまで弾いたのか、いささか気にもなるので、また表に整理してみる。

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41 42 43 44 45 46 47 48 49 50
51 52 53 54 55 56 57 58 59 60
61 62 63 64 65 66 67 68 69 70
71 72 73 74 75 76 77 78 79 80
81 82 83 84 85 86 87 88 89 90
91 92 93 94 95 96 97 98 99 100
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 だいぶ埋まったなァ・・・無論、断りもなく私淑している大先達、こっきー氏Harry Hyashi氏には及ぶべくもないが・・・。

最新バイエル p.79 「3度重音」 後段

投稿日:

 バイエル68番・69番・70番・71番と3度重音の練習をしたあと、72番に進むに先立ち、また指練習のための番外譜がある。

 これまでの経験上、この番外の指練習をきちんと繰り返しておくと後がラクだという事が解っている。これもしっかりと弾いておく。

バイエル#72

投稿日:

 日曜である。休みといえばピアノの練習ばかりしている。

 今日も練習を進め、10時頃からせっせとバイエル72番に挑戦する。今夕方、だいたい16時半。やっと弾けた。

 言わば3度の重音の集大成である。ふう、疲れた。・・・などと 荒い息を吐いてみる。

もう一度原書番号との対応を整理してみる

投稿日:

 どこまで弾いたのだったかなんだか、解らなくなりがちなので、もういちど表に整理してみた。

最新
バイエル
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原書番号 midi 弾いた?
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64 21
65 22
66 23
67 24
68 25
69 26
70 27
71 28
72 29
73 30
74 31
75 32
76 33
77 34
78 35
79 36
80 37
81 38
82 39
83 40
84 63
85 64
86 41
87 42
88 43
89 44
90 86
91 87
92 45
93 46
94 47
95 49
96 53
97 54
98 50
99 51
100 55
101 61
102 48
103 58
104 52
105 59
106 66
107 56
108 57
109 62
110 77 (mp3)
111 73
112 65
113 83
114 101
115 60
116 91
117 93
118 74
119 94
120 96
121 68
122 69
123 70
124 71
125 72
126 84
127 97
128 76
129 95
130 78
131 67
132 90
133 89
134 98
135 75
136 99
137 79
138 81
139 89
140 92
141 85
142 82
143 73
144 103
145 80
146 100
147 88
148 104
149 102
150 105
151 106

バイエル#72 弾きなおし

投稿日:

 平日月曜、休暇である。

 昨日弾けるようになったと思ったバイエル72番、今日もう一度聞いてみたら、7・8小節目を弾き間違っている。他の小節のように付点をつい付けてしまっている形だ。ここは本当は「ド4 ミ4 ファ4 ソ2」なのだが、「ド4・ ミ8 ファ4 ソ2」、とやってしまったわけである。

 それに、9~12小節のフォルテとピアノも弾き分けていないし、気に入らない。何度も弾きなおした。

 ・・・ところが聞いてみると、なんだか前のほうが上手なような気がする。

 何度弾いても、あーっ、もうっ。(笑)

練習日数などをまとめてみる

投稿日:

 このブログに詳しくバイエルの練習経緯は書いてあるから、それを見ながら、各曲を何日ぐらいかかって練習したかを表にしてみた。

最新
バイエル
番号
原書番号 midi 弾いた? 何日?
1 全部弾いて1日
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56 13
57 14
58 15
59 16 4日
60 17 3日
61 18 3日
62 19 1日
63 20 1日
64 21 13日
65 22 3日
66 23 1日
67 24 3日
68 25 4日
69 26 1日
70 27 5日
71 28 9日
72 29 7日
73 30 13日
74 31 7日
75 32 1日
76 33 1日
77 34 1日
78 35 1日
79 36 3日
80 37 6日
81 38 7日
82 39 1日
83 40 6日
84 63 1日
85 64 6日
86 41 1日
87 42 1日
88 43 1日
89 44 1日
90 86 1日
91 87 1日
92 45 1日
93 46 7日
94 47 1日
95 49 1日
96 53 1日
97 54 4日
98 50 2日
99 51 1日
100 55 6日
101 61 1日
102 48 1日
103 58 1日
104 52 1日
105 59 2日
106 66 1日
107 56 4日
108 57 1日
109 62 8日
110 77 (mp3) 3日
111 73 28日(!)
112 65 4日
113 83 11日
114 101 20日
115 60 6日
116 91 9日
117 93 10日
118 74 7日
119 94 3日
120 96 14日
121 68 1日
122 69 1日
123 70 1日
124 71 1日
125 72 8日
126 84
127 97
128 76
129 95
130 78
131 67
132 90
133 89
134 98
135 75
136 99
137 79
138 81
139 89
140 92
141 85
142 82
143 73
144 103
145 80
146 100
147 88
148 104
149 102
150 105
151 106

 この期間、途中で寄り道をしてショパンのプレリュードを弾いたり、また番外の練習譜なども沢山入っているから、日数の合計は必ずしも期間の合計にはならない。

 ざっと見ると、バイエル73番、101番などが突出して日数がかかっていることがわかる。

ピアノの練習を始めて1年が経った

投稿日:

 下の娘のために買ったYAMAHAのキーボード「PSR-E303」でピアノの練習を始めてから、1年が経った。

 キーボードを買ったのは去年の9月10日である。

 かがわりょうこ先生の「★弾いてみよう!はじめてキーボード!」を見て、そろりそろりと「きらきら星」なんぞを弾き始めたのが去年の9月17日だ。なにか進む方向はないか、そうだ、ピアノというものは確か、「バイエル」という教則本から始めるものだと聞いた事があるぞ、ネット上にあるんじゃないか・・・などと、バイエルの15番くらいまでをネット上のタダの楽譜で弾いてみたのが同じく9月30日から10月1日あたりからである。

 「必ずバイエル教則本を1冊弾き切ってやる、そしていつかはベテランピアニストに」などと思って練習し始めたわけではない。練習し始めてしばらくしてからはそう考えて来なかったわけではなく、今は無論、バイエルの教則本を1冊、なんとか弾いてやろうとは思っている。ショパンのノクターン2番や、パッヘルベルのカノンが弾けたら楽しいだろうなあ、是非弾いてみたいなァ、とも思っている。

 が、固い決意とか、目標とかに動かされているわけではない。今も、私には目標などなく、キーボードを弾くと綺麗な音が出て楽しいというだけに過ぎぬ。いつでもやめてしまって良いのだ。

 いつでもやめてしまってよい、という気楽さが、これほどいい音で弾きたいという気持ちをかなえてくれ、かつ、何をやっても飽きっぽく、長続きしない私を動かしてくれるものとは思わなかった。

 だいたい、私という人間は、生まれてこのかた、1年間何か一つのことを熱心に続けた、などということなど一つもないのだ。仕事は別だ。仕事は、これはのがれることのできない呪いとか罠の類であって、休むとか続ける続けないの問題ではない。責任と義務の話である。だから、今年の4月で永年勤続満25年を迎えている。

 さておき、飽きっぽくて頭の悪い私が、何の目標も持たず、いわんや義務もないのに、1年間毎日休まず──いや、もちろん、仕事で泊まりの時とか、旅行したときには無理だから練習などしていない、それを除けての話──ピアノの練習をしたというのは、驚くべきことだ。

 案外とうまくいくことというのは、無目標に歩んでいてふと目を上げてみたら、相当高い山に登ってきてしまったことに気づくようなものなのではあるまいか。理想と目標を高く掲げて走り出し、即破綻、なんていうのは、実際良くある話である。

 理想と目標を高く掲げることが良くないことだなどと言うのではない。ただ、理想と目標の高さに往々にしてそっぽを向いてしまう、それが人間の気持ちというものなのだろう。

 実は、幼稚園ごろだったか、ピアノを習ったことがある。「ピアノ弾きたいだろ?」と、弾きたいと答えよといわぬばかりの親の問いかけに、肯定で答える義務があると考えた屈折した私は、作り笑いを浮かべながら「うん、弾きたい」と答えたものだ。

 ほんの2~3度ほどもレッスンに通っただろうか、それだけでチック症にかかり、顔面といわず体といわず、また声すらも、ひくひくぐるぐるヒックヒックと妄動させずにおれなくなってしまったのだ。両親はピアノの練習をやめさせ、チック症の治療のために精神病院に私を連れて行った。

 幼稚園の小児である。精神病院への通院は、珍しく楽しい体験だった。「心理テスト」というものを受けるのだ。正面1メートル、奥行き60センチほどの砂箱があって、ジオラマ用であろうか、小さな家や木や人の、子供用のおもちゃとは異なった本格的なミニチュアがたくさんあり、「これで遊びなさい」というのである。突然そんなすばらしいものを見せられても息を呑むばかりで、また、どうしたらいいものやらわからず、手をつけずに何もしないでしばらくいると、白衣を来た人のよさそうな顔の医師は鋭い目つきで何か手元の書類に書き入れ、うってかわってさっと笑顔になって「好きなように並べてみるといいよ」と言って、一緒に遊んでくれた。

 私が夢中になりだすと、いつか知らぬ間に後ろに引き下がり、ふと見ると鋭い目つきで私を見ては書類に何か書き入れているのだった。

 何度かそんなテストを受け、また何度かは脳波の測定もされた。なぜか、二人の兄弟、姉と兄もが脳波の測定を受けていた記憶がある。

 チック症はまったく良くなっていないのに、いつの間にか精神病院には通わなくなった。経済的なこともあったのだろう。

 爾来、私のチック症は治ることはなく、今も顔をゆがめたりおかしな具合に息をついたりすることが収まらない。

 度量の狭い父は、そんな私が疎ましくてならなかったのだろう、今思えばとるに足らぬ些細な理由で私を殴りつけ、湯飲みをぶつけ、ヒモで私をひっぱたいてケガをさせた。母は私を家の外に放り出し、殴って水を浴びせ、物置に放置した。今なら、警察に通報されるだろう。

 逃れられない狂人小屋のような家が耐えられず、親戚が来ている時に両親、兄弟から無惨に責められた私は、外に走り出て大きな声で叫び、喉が枯れてもなお叫びつづけた。近所から人が出てきて指をさしたものだ。その親戚も、さぞかし私の家族と私を病的だと思ったことだろう。

 そんな父と母は、結局子育てには失敗した。姉は精神質に育った。しかし、ごく普通に嫁に行き、平穏に暮らしている。良かったと思う。

 一方、兄は中途半端なヤンキーもどきになり、頭も悪く、地元で最も学力が低い高校にすら合格できなかった。仕方なく屑屋で働いたのを皮切りに、10以上もの職を転々とした。シンナーを吸い、働き口でのくだらない揉め事で小指を詰め、再度三度にわたって警察の厄介になった挙句、19歳のときに馬鹿仲間と改造車で海中に突っ込んで溺死した。ひと月ほども行方不明のまま、腐乱死体になって発見された。

 私も失敗作だ。親というものは孝行しなければならないものだ、それが人として当然だ、という、自分の心の底からではない、教科書にでも書かれていそうな観念で自分を支えて長いあいだ親に奉仕してきたのだったが、あることで──このブログの主題でもある、自宅の建築で──昔からの憎悪に耐えられなくなり、親を捨てた。

 狂人に拝跪すれば自分の妻と子を殺すことになる。狂った親には、もう私は十分奉仕した。私は自分の妻と子を守り、自分の人生を作るのだ。狂親は私の人生の邪魔であり、憎むべき障害物である。

 そのように考えるようになった折も折、鍵盤楽器が再び私の前に現れたのだった。

 何をやっても長続きせず飽きっぽい私が、どうしてこれまで到底できなかった1年という期間、バイエルの練習を持続できたのか、この一文は説明しえているであろうか。