米国選挙ショウで興奮

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 米大統領選で興奮した一週間だった。

 8年前のバラク・オバマの時は、戦勝国だろうが同盟国だろうが、他国の元首が黒人になろうが誰になろうが知ったことか、関係ねぇ……くらいの気分しかなく、本屋の店頭にこれでもかと並んだ就任演説録にもなんの興味もなかった。実際、自分の職務や生活には何の影響もなかった。

 今回は、自分の状況の変化により、仕事上の影響が直接あることと、単純に面白かったことで、非常に興味を持って見ていた。

 また、日本ではまだあまりトランプ氏についての評判が立っていなかった時期に渡米したことも一因である。去年の9月に仕事で渡米したのだ。現地の新聞などから、米国内では大統領選の顔ぶれが大きな話題になっていることを知った。この時に聞きなれない「ドナルド・トランプ」という名が意識に刻まれた。思い起こせば、米国大統領選挙戦のスタートだった去年の6月から10月ごろまでの日本での話題は、まさに「安保法案」一色で、とてものことに大統領選どころの騒ぎではなかったことが反芻できるだろう。

 もう一つ、株を売っていたことで、別の意味の興奮とともに大統領選を見ることになった。「株を売る」ということは、早く言えば「値下がりすると儲かる」ということである。早くから市場では「トランプ・リスク」ということが囁かれ、孤立主義的なトランプ氏の言説とあいまって、

「TPPはダメになり、アメリカ市場も他国に門戸を閉ざしてしまうぞ」

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 結果は天も照覧、知性を標榜するような優等生的な人々にとっては、まったくもって、オッソロシイ結果になった。だが、私など、オイオイ大丈夫かアメリカ人、と思う一方、このアメリカ人のバカさ加減を楽しみたいという気持ちもあり、胸底にはなんとなくトランプ氏が大統領になるのではないかという期待の気持ちもあった。(直前にはこんな感想も持っていた。)

 当選後のトランプ氏のコメントは意外に隠忍自重なもので、あの数々の暴言は選挙戦のためのパフォーマンスだったのだろうと思えなくもない。

 トランプ氏のひどい暴言戦術のためについこんなことをしでかしてしまう有名人もいたりして、いやはや、巻き込まれたデニーロ氏はみじめなものだ。逆に気の毒というほかない。

 他にも有名な歌手や俳優が、「ヒラリーを応援すると頭がよさそうに見える」からだろう、(こぞ)ってヒラリー・クリントンに肩入れし、応援していたのなど、今となってはこのタレント連中、どうするつもりだよオイ(笑)、ってなところである。

 日本政府も、政治家なんてものは所詮「知能の高い人」の集団だから、まさかヒラリー・クリントン氏が落選するなどとは思ってもいなかったらしく、ドナルド・トランプ氏にコネクションを持った者が政治家・官僚等にも皆無で、追っ執り刀(おっとりがたな)でパイプつなぎに奔走しているという。

 8年前はオバマ就任演説が飛ぶように売れたが、今回はどうなんだろうね。「ドナルド・トランプ暴言集」なんてのが本屋に平積みになるんかねえ。

紅葉散る

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茶屋にはや(いたわ)りもなし紅葉散る   佐藤俊夫

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紅葉散る

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