毎日伝書鳩のように会社と家を往復している。私は爺ィだから、品行方正そのものだ。
会社には子供みたいなことをする人がいて、トイレの手洗い洗面台がいつもびしょびしょに濡れ、汚れている。時にはゴミなどが放置されていたり、手を洗って拭かずに戻り、そのままの手で部屋のドアを開け、ドアノブが濡れていたりする。
それで、私はトイレに行くたび、他人の邪魔にならない限りは、備え付けのクリーニングクロスで汚れた洗面台と、うがいか何かの飛沫の飛び散った鏡を綺麗に拭き清め、クロスはぎっちり折って、真ッ四角に角をそばだてておく。ゴミは拾って、所定のゴミ箱に捨てる。ドアノブは備え付けのキムタオルか、それが切れておれば自前の懐紙で拭く。
もちろん、ビルの管理会社が一定のインターバルで清掃しているが、契約上のSLAでは少々間に合わないきらいがあるようだ。
こうしたことを地味に続けていると、それをするようになったきっかけを思い出す。
私は十数年前、47歳の頃、防衛省・統合幕僚監部 “便所爺” の続きを読む