潮汐と地震

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 今日は旧四月十六日の望で、大潮だ。

 潮汐は地震の引き金になることがあると言う。さもあろう、我々の住む地球は硬い岩石質の惑星であるとは思いのほか、実はどろどろと融けた溶岩の上に、地球直径の200分の1ほどの「薄皮」の状態で岩盤があるに過ぎず、これはさながら、「(ひび)の入った生卵」のようなものだ。

 これは例えにしては甘いめで、鶏卵の殻の厚みは約0.3mm、一方、直径は短いところで45mm、長いところで60mm。殻の厚みは直径の150分の1~200分の1であるから、まったくのところ地球の地殻は落とせば割れる卵よりもなお薄く、しかも大陸プレートの組み合わせからなるのであるから、罅だらけであることも実際のところだ。

 こんなブヨブヨしたものが月と太陽の巨大な引力でもみほぐされるわけであるから、そりゃあ、活断層型の地震の引き金にくらいはなろうというものだ。

 ネット情報によれば、東日本大震災の前後には、潮汐と地震の間に有意な因果関係が見られたという。

 今日は月と太陽の位置関係が180度の「望」であるから、当然干満は6時間ごとに繰り返す。太陽が真上にあるか、月が真上にあれば満潮、その中間は干潮だ。

 このところ地震の被害が多い。今日の真夜中、何事もなければよいのだが。

投稿者: 佐藤俊夫

 50代後半の爺。技術者。元陸上自衛官。2等陸佐で定年退官。ITストラテジストテクニカルエンジニア(システム管理)基本情報技術者

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