ごく控えめに、こんなことが発表されていた。
- 「議員、官僚、大企業、警察等の信頼感」調査(PDF文書)(社団法人 中央調査社)
世の中で一番信用できる大組織は、なんと、自衛隊だとこの調査結果は言う。そして同時に、「マスコミや新聞なんて、官僚とか政治家程度の信用しか置くことはできん」というではないか。政治家・官僚・マスコミは順にワースト1・2・3というひどいこき下ろされようだ。こうなってくると、さすがの新聞・マスコミ嫌いの私も、「おいおい、元気出せよ。な?自衛隊みたいな頭の悪い連中なんかに負けたって、別に悔しくもないだろ?」と、逆に慰めてやりたくなる。
それにしてもこの調査結果にはびっくりした。なぜって、普段新聞やテレビを見る限り、まるで国民のすべてが、
「自衛隊なんてものは、毎日毎日強姦・痴漢・盗撮などの破廉恥犯罪に明け暮れ、殺人、いじめ、自殺、パワハラ、セクハラ、窃盗、そんなことを繰り返す以外に能のない屑とDQNのオンパレードじゃないか!?こんな洗脳されたキチガイ犯罪集団に信頼なんかおけるか、自衛隊バカヤロー!!戦争反対!!世界で一番偉いのは韓国人朝鮮人と中国人とアメリカ人だ!!日本最低、大嫌い!!日本死ね!!あと在日米軍全員出ていけボケ憲法9条は死んでも厳守アベ政治絶対許さない辺野古反対!!!!」
……と言っているように感じられるからである。もはや日本が好きなのは日本中で俺一人だ、と感じて絶望してしまうのはこういう時だ。
ところが、この調査結果を見る限り、お寒い限りなのはそういうふうに筆も折れよと書き殴り、口角泡を飛ばして言いたてている新聞やマスコミだというではないか。
調査のサンプル数は4000、有効回収数は「n=1200」、層化三段無作為抽出だ、と書いてある。信頼区間が国民全般に対して何パーセント、などと言った統計学上のアヤの話はここでしても詮無きことだからしないが、要するに変な調査結果ではないようだ、ということだ。
それとも、ひょっとしてこの「中央調査社」なる調査会社、政府寄りの調査ばかりするような御用調査機関で、いかにも役所がお墨付きを与えそうな偏向調査でもしているのかな、と思ったらさにあらず。この会社は、社員が電通、博報堂、日本放送協会、四国電力、北陸電力、博報堂DYメディアパートナーズ、時事通信社、時事通信出版局、時事通信フォトなどからなる一般社団法人で、どっちかというと社会主義者の巣窟みたいなところである。
そういうところがこういう数字を出さざるを得ない、ということは、数字が語る冷厳な事実を、もはや隠蔽できなくなったのだと見てよかろう。
そういえば、と思い出すことがある。
以前、あんまりにも「自衛隊は不祥事ばかり起こす最悪の組織だ」的な報道ばかりなので辟易し、ほんとうにそうかしらん、と調べてみたことがあるのだ。
犯罪に関する資料は、警察庁のホームページでいつでも公開されていて、誰でも見られる。たとえば、これは「平成26年の犯罪」という総まとめ資料だ。
この中には当然、職業別の犯罪発生率なども詳細にまとめられている。こういうものと、最近の公開主義にのっとって公開されている防衛省発表の自衛隊の犯罪発生率などをググッて使えば、すぐにまとめられる。
そのようにしてこの場でまとめてもよいのだが、既にまとめておられる方が他にいる。それを参考にさせていただこう。
この方のまとめによれば、自衛官の犯罪発生率は一般の人のにしかならない。
(たしか、以前私が警察庁の資料などから直接計算してみた時は、ほどだったように記憶する。就労人口や年齢の層別、交通事犯を入れる・入れないなどの違いが出たものと思われる)
自衛官の綱紀粛正のため、一般の人のにしかならない犯罪等を更に減らせとなれば、もはや尋常な手段では減らせないだろう。圧制、拘禁・監禁、脅迫等の非常の手段を用いないと、どうやったってこれ以下にはなるまい。それこそ、「パワハラ」になってしまう。つまり、防衛省に言わせれば、「正直、もう逆さにしても鼻血も出ない」というところであろう。
さて、このような状況を、なんと見るか。
もともと非常に少ない率であるものを、さも大無法地帯ででもあるかのように宣伝している何らかの意思を持った存在がある。その存在は、自衛隊が信頼を得て、国民とともに歩むようになると困る存在だ、ということなのだ。そして、新聞やテレビこそが正しく信頼のおける存在である、ということを言い立てると自分の有利になる、そんな存在であり、意志である、ということだ。
これを突き詰めて考えていけば、物言わぬ善良な人々、サイレント・マジョリティの、本当の敵が誰か、よくわかると思う。
こういう大多数の善人を操ろうとする、見えない敵こそ、真の日本の敵だ。これを間接侵略と言う。自分が自分の主人であり、自由な市民であるということの唯一の証明は、真の敵を見出して打ち勝ち、その敵を
新聞やマスコミそのものは敵ではない。その中に、ひっそりと、かつ公然に敵が溶け込んでいる。この敵を
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