なんでエンゲルバート

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 マウスの発明でよく知られる計算機科学者、ダグラス・エンゲルバート博士が何年か前に亡くなったことは記憶に新しい。

 亡くなったのは3年ほど前だ。

 この人は88歳で亡くなる直前まで、さまざまなコンピュータ・システムを研究し、コンピュータ雑誌のインタビューなどにもしっかりと答えていて、その斬新なテクノロジー・センスなど、とても老人とは思えなかったものだ。

 昨日見た映画、「帰ってきたヒトラー」の中にもエンゲルバートの名前が少し出てくる。へえ、やっぱりフォン・ノイマンとかはユダヤ人だから出さないんだな、とは思ったものの、映画を見ている最中には何でエンゲルバート?と少し思った。

 今、原作の上巻を読んでいて、あのくだりがよく分かった。原作の中では、エンゲルバートの祖父がドイツからアメリカへの移民であることが紹介されているのだ。初めてPCに触れた強烈民族主義者のヒトラーは、コンラッド・ツーゼやエンゲルバートの業績を大げさに激賞し、感動のあまり「かくのごとくゲルマン・アーリアンの子らは偉大なのだ!!」と鼓吹するのである。

 Wikipediaの業績をほめちぎり、「これこそゲルマン民族のもたらした究極の発明だ」みたいなことを言うのだが、無論そんな事実はない。ここは原作者一流のギャグで、思わず吹き出してしまうところだ。

 SNSの立役者が名前からしてユダヤ系のザッカーバーグだと聞いたら、総統閣下、泡を吹いてその場で死んでしまうだろう。

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