インフルエンザと無線LAN

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 インフルエンザのため自宅1階の寝室に垂れ込めている。

 私の家は2階にリビングや台所があるので、通信・電話の集約点は2階にあり、無線LANのアクセスポイントも2階にある。

 大して広い家ではないのだが、2.4GHzの無線LANについては1階2階両方通るのに、5GHzのほうは1階での感度が低く、2階でしか使えない。これはまあ、電波の帯域の特性であり、良く知られるところではある。エネルギーというものは、周波数が高くなればなるほど直進性が増し、伝達できる情報量も多くなる反面、透過性や回折(かいせつ)性などの「いい加減な性質」が下がるのだ。無線LANもこれは同じで、5GHzだとたかが木造住宅の石膏ボード壁や木製ドアすら透過できないのである。5GHzと2.4GHzなど、同じGHz帯のマイクロ波に感じられるが、それくらい性質に差が出る。

 私はもっぱら5GHzを重視しているのだが、それはキーボードその他にBluetooth機器を多用しているからだ。マウスやヘッドホン、スピーカーなどはそれほど2.4GHz無線LANとの干渉は気にならないが、キーボードだけは激しく干渉し、ほとんど使い物にならないレベルである。よくあるのは「キーリピートがかかったような状態になる」ことで、これには閉口する。特に、長文入力中、Back Spaceキーを使ったときにこの現象が起こると、もうお手上げだ。折角入力した文章がすべて消えてしまうのである。セーブしていなかったりすると、本当にガックリしてしまう。

 ただ、その防止のための5GHz無線LANが通らない1階寝室で、大量に文字入力をすることは、これまでになかった。せいぜいタブレットでちょっとした検索をする程度で、それには仮想キーボードで十分だったからだ。

 しかし、今回は違う。寝室に閉じこもって、なんとかインフルエンザ治癒までの時間をつぶさなければならない。私のような「文字列垂れ流し男」は、文字列を出力していないと「死ぬ……」からだ。

 中継器を使うと幾分マシにはなるが、手持ちの中継器が2.4GHzなので、やはりキーボードの乱調は起こる。

 さっきも、たっぷり文字が消えてしまい、イライラした。

 意を決し、無線LANルータをもう一つ購入することにした。通常、無線LANルータには中継機能があり、切り替えにより親機か中継機かを選択できる仕組みになっている。メインの親機と同じ型番のものをAmazonで購入。

 この機種なら今の手持ちのものと違って、5GHzの中継が可能だ。

投稿者: 佐藤俊夫

 50代後半の爺。技術者。元陸上自衛官。2等陸佐で定年退官。ITストラテジストテクニカルエンジニア(システム管理)基本情報技術者

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