退路

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 次女が高校から「進路の指針」というブックレットを貰ってきた。高校2年生も半ばであるからには、さもあろう、いよいよ進路を考えなければならない。

 しかし、それはそれとして、そのブックレットの「進路」という字面(じづら)を眺めていたら、ふと、学生には「進路」という言葉はあるのになぜ「退路」という言葉がないのか、という思いが浮かんだ。

 「進むことを知って退くことを知らなかったから、大日本帝国は敗れた」等と言うではないか。「前ばかり見て後ろを見なかったから倒産した」等とも言うではないか。

 退路を用意したうえで最大限の攻撃を行う。常套だと思う。高校生だからと言って退路など当てにするな、などというのなら、社会人だって退路なんぞ当てにしてはならないのである。

投稿者: 佐藤俊夫

 50代後半の爺。技術者。元陸上自衛官。2等陸佐で定年退官。ITストラテジストテクニカルエンジニア(システム管理)基本情報技術者

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