天皇陛下万歳
祝日「勤労感謝の日」である。
祝日法の定めによれば、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。」とあり、労働や生産を祝うものであるが、もともとは新嘗祭と呼ばれ、戦前は皇室・国家を挙げて行われていた祝祭日であった。戦後、現在の形に改められた。
その起源は歴史的で、遠く記紀万葉、飛鳥時代に遡る祝日である。皇極天皇の頃には既に行われていたことが日本書紀に見える。私の蔵書の、右の岩波の日本書紀ではp.198に、旧暦十一月十六日(十一月丁卯)に行われた、とある。
皇室祭祀であり、収穫を天神地祇に言祝ぎ、ひいては記紀に言う「国民」の働きを嘉せられたまうものであって、その趣旨とするところは現在の祝日法の定めと何ら矛盾しない。
因みに、畏きあたりにおかせられては、昨年ご即位あそばされたため、昨年の新嘗祭は特に「大嘗祭」と呼ばれ、格別厳かに祀りあそばされたことも記憶に新しい。
よく晴れた朝となった。自宅の軒先に国旗を掲げて拝礼する。