なぜか、標記「2550コネクタ(QIコネクタ)」について調べる方が多い。
以前にこんな記事を書いたのだが……
……この記事を見る人が非常に多い。多分、電子工作をするときにこのコネクタの圧着で、うまく行かない方がけっこういるのかもしれない。
私はこのコネクタを作るのは、得意だ。他のサイトでも詳しく書いておられるところがあり、私がいろいろと書くのは余計な気もするが、少しばかり知っているコツもあるので、ひとつ、世の中への奉仕のため、それを書き留めておこう。
- 被覆の剥き長さ
- 圧着工具に、先に金具だけを噛ませる
- 電線はダイスに金具を正しく噛ませてから差し込む。
QIコネクタの金属のカシメ部分は2ミリほどの長さがある。電線の芯線がちょうどここに収まるように被覆を剥くのが基本だ。しかし、日曜工作で電線の被覆を2ミリピッタリに剥くのは難しい。被覆に弾力があって伸び縮みするからだ。それで、私は4ミリほど剥いている。この4ミリ、私が使っている「大西工業(株)No.150 MINIクリンピングプライヤー」の場合、工具の厚みが3ミリほどであり、また、被覆を剥く刃の部分の、斜めになったところが4ミリほどなので、これに電線をあてて4ミリの目安にしている。
金具に電線をつけて工具に噛ませようなんてしても、絶対にうまく行かない。金具だけを先に工具に軽くかませる。
その時、この金具はちょっと力を入れても、すぐにカシメられてしまうので、やさしく工具を握る。
私の持っている工具の場合は、一番手前の、「AWG22/0.3mm^2」のダイスが2550コネクタ用である。ダイスの中央部分に、金具のカシメ部分がちょうど乗るように良く見て噛ませる。
写真のようにする。
あとは、おもむろに「キュッ」と握ってカシメると、ポリッ、と手ごたえがあってしっかり締まる。
被覆部分の「巻き締め」は、以前にも引用したデジットのブログを参考にするとよい。
https://www.youtube.com/watch?v=h7iA0tPICNk