聞いた話だが。
地域にもよるが、戦前までのかつての農家では猫を飼うにつとめたものだそうだ。特に米作農家ではよく猫を飼ったという。
愛玩ではない。鼠捕りのためである。
その飼い方は実にドライで、今のように避妊手術などないから、仔猫が生まれると箱に入れて川に流したりしたそうな。小さな女の子がそれを見て泣いたりした、と。
それでも猫はなくてはならぬ実益の生き物として欲しがられた、と。
・・・昔はそうしたドライな飼いかたをされ、今は「庭にクソされるのはたまらん」などと追いたてられる。あまりにも、猫、あわれ。
猫はあわれなる哉
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