猫はあわれなる哉

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 聞いた話だが。
 地域にもよるが、戦前までのかつての農家では猫を飼うにつとめたものだそうだ。特に米作農家ではよく猫を飼ったという。
 愛玩ではない。鼠捕りのためである。
 その飼い方は実にドライで、今のように避妊手術などないから、仔猫が生まれると箱に入れて川に流したりしたそうな。小さな女の子がそれを見て泣いたりした、と。
 それでも猫はなくてはならぬ実益の生き物として欲しがられた、と。
 ・・・昔はそうしたドライな飼いかたをされ、今は「庭にクソされるのはたまらん」などと追いたてられる。あまりにも、猫、あわれ。

投稿者: 佐藤俊夫

 50代後半の爺。技術者。元陸上自衛官。2等陸佐で定年退官。ITストラテジストテクニカルエンジニア(システム管理)基本情報技術者

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