価値のない質問

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 ここに、仕事は身過ぎ世過ぎの業か、社会と人とがかかわっていく上での理想を追求するための業か、どちらか、という問いがある。
 以前はこうした問いを真剣に考え、答えを出そうとした。
 しかし、最近は違う。
 こうした問いを作る者に不快を覚えるようになった。すなわち、これは答える価値のない問いである。
 無理に迫られれば、「どちらでもなく、かつ両方である」と答えることになる。問答は次のように続く。
「あえてどちらかを選べ」
「両方なのでどちらも選べない」
「それは両方等分、50%ということか?」
「否。どちらも選べず、どちらでもなく、かつ両方であるので、何割づつということはできない。この問いは、『自動車と黄色はどちらが正義か?』というわけのわからない問いと同じである。性質の違うものをどちらか選べと言うような問いに答えることはできない。」
 一体、こういう馬鹿げた質問を考えるのはどこの誰であろうと今は思う。
 これが何か、試験のようなものに対する答えである場合もある。言おう、そのようなアホな質問に答えなければならないような試験であれば、落ちたほうがマシである。

投稿者: 佐藤俊夫

 50代後半の爺。技術者。元陸上自衛官。2等陸佐で定年退官。ITストラテジストテクニカルエンジニア(システム管理)基本情報技術者

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