バイエル練習を進める。
今度もまた原書外の番外譜で、「イ調」の短音階である。
最後の「ラ・ミ・ド・ラ」の和音を両手で大げさに繰り返すところの直前、12小節目で両手がポンッ、と飛ぶ。なかなかできない。
「出来るだけ早期に指の飛び先を見始める」のがコツとはわかったが、飛ぶ直前に短調の黒鍵を弾くのでそっちに気がいってしまい、結果、なかなか飛び先の鍵を見ることができない。
だから、指が飛ぶ時は、指を飛ばすことそのものの練習より、むしろ、早期に飛び先の鍵を見ることができるよう、その直前の鍵を見ないでも弾けるように何度も練習するのが第一歩、と体得した。一小節先の鍵を睨んでおくのである。