当然であるが、私は楽譜を読むことなどほとんどできない。このバイエルの練習にしてからが、一音一音、楽譜を見て、線を数えて音符を拾っては、鍵盤を決まった指でポンと鳴らす、それを一つ一つ繰り返してはだんだん速く弾いて仕上げていく、という非能率なことをやっている。
私がバイエルの練習をはじめた時と同じくらいの音楽素養しかない他人が、私のこの記事を読めば、多分、「ええ、ウソでしょう、こんな、百曲もピアノ弾いてて、楽譜が読めないなんて」と思うことだろう。いや、読めない、というのは大げさかもしれない、私のは、そう、「拾い読み」とでも言えるだろうか。小学1年生に国語の教科書を音読させると、デキの悪い子は一文字一文字拾い読みをするが、私の読譜もそんな感じである。
もちろん、最近それがだんだん早くできるようになってきてはいるが、昔から音楽に親しんでいる人の読譜には到底及ぶべくもないのは明らかだ。
「まんなかのド」はわかる。これは、小学校の音楽でも習うし。ひとつ上のド、これも、まぁ、わかる。どこかのサイトで、「どまんなかはド」と覚えやすく書いてくれているところがあって、ど真ん中の線のひとつ上が「上のド」だ。同じように、ヘ音記号のまんなかのドとか、ひとつ下のドとかもわかる。
だが、五線のまんなかあたりに突然音符があるともうわからない。そのたびに一番下のドから数えては、「ド、レ、ミ、ファ、ソ、・・・ああ、『ソ』か。そかそか。」などとやっている。臭い駄洒落ですが・・・(苦笑)。
使っているキーボードには、簡単な五線表示があり、弾いたキーを液晶の五線に表示できるので、それを頼りにしたりもするのだが、それに頼ってばかりいるとクセになってしまいそうで、いけないんじゃないかと躊躇を覚える。
何か、鍵盤と五線の対応図みたいなのが欲しい。ネット上を探せばあるのかもしれないが、自分で作ることで読譜力の向上にもなるだろうと思ったので、自分で描いてみた。
- 88鍵と五線譜の対応図 佐藤作成(PDF文書、要Adobe Reader)
いる人は勝手にダウンロードして使ってください。内容が間違っているかもしれないですけど、責任もちません(・・・ってヲイ(笑))。