子供に見せるのにちょうど良い、と、上野の国立科学博物館でやっている「大ロボット博」というのを見に行った。200円割引きの券を貰っており、今日が最終日だったからだ。
昼前に上野に着き、上野駅アトーレの寅八軒というところでオムライスやハンバーグを食べた。寅八軒の料理はとてもおいしかった。科学博物館へ行ったのは12時ごろか。最終日だからもう空いているだろう、などという甘い予想とは裏腹に、入り口は数百メートルに及ぶ大行列であり、入場まで50分待ちという恐るべき盛況である。
急遽、今日はまず動物園見物をして、様子を見てロボット博も見られれば見る、ということに切り替えた。これがけっこうな当たりだった。動物園というものは、概ねいつ行っても動物たちがダレ切っていて、やる気もなく寝てばかりいるというのが相場なのだが、今日はなぜかパンダもゴリラもクマもライオンもピンシャンと起きており、まず見られることのない、パンダが竹をむさぼっているところや、インドライオンのオスが続けざまにものすごい声量で咆哮しているところなどを見ることができた。
動物園見物を終え、ロボット展の最終入場が近づいてきたから、もういちど科学博物館へ足を運んでみた。ところが、終了間際だというのに、200メートル以上は行列が続いている。少々たじろいだが、せっかく来たのだから、と、30分近く並んで入った。
日本の古い茶運び人形や、自律式の優れた産業ロボットなどがあり、面白かった。産業ロボットの動きが健気に見えて、涙ぐましくさえあった。ピアノの自動演奏装置などもあった。
ホンダの「ASIMO」が目玉になっていて、大変な行列ができており、「ただいまからご入場のお客様には残念ですがASIMOはご覧になれません」と申し渡される始末である。それもあり、私にはあまりASIMOは面白くなかった。なんだかもてはやされ過ぎのわりには、大したことができないように思えるからだ。ソニーがエンターテインメント用途で開発したパラパラを踊るロボットのほうがよっぽど優れている。なのにソニーがあのロボットから撤退してしまったのは実に残念だ。
だが、それはそれとして楽しい日曜日だった。