東京サマーランド

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 家族4人であきる野市の「東京サマーランド」へ行った。プールと遊園地が合体したところで、一日遊べる。以前に行ったことがあり、楽しかったのでもう一度行ってみることにしたのだ。

 早発ちをして出かけた。開園9時のところを8時前に着いたのだが、メイン建屋の前に消防車が駐まっており、ボンベを背負った消防隊員がものものしくなんだかやっている。従業員もあわただしく動いている。聞けば、「地下で一酸化炭素が発生し、本日は開園しうるや否やもどうか」と、従業員が不安な面持ちで説明した。

 マァええわ、入れなきゃ入れないでその時考えたらエエわい、そん時ァどっか他所へ行って別のことして遊ぶまでョ、などと呟きつつ、それでも一応、園前でダラダラ並んでいたら、開園30分ほど前であろうか、社長さん役員さんあたりともおぼしい人も含めて、関係者が園前でなにか立ったままミーティングを始めた。

 そうと見るうち、マイクアナウンスが入る。「本日本館屋内施設の開場のめどが立ちませんので、只今お待ちのお客様には、屋外施設を無料でご利用いただきます」と言うではないか!!なんとフトッパラ!!

 屋外プール(無料)や遊園地(無料)で楽しく遊ぶうち、またアナウンスが入る。「屋内施設の処置が終わり、安全になりましたので、只今から屋内施設も開場いたします」と。そして驚くなかれ、これも無料だったのだ!

 まる一日、遊園地とプールと温泉で楽しく遊んで、これが全部無料!!

 後で公式サイトで見たところによると、開場前の清掃作業に従事していた人たちが、閉所で発動式の高圧洗浄機を用い、ために一酸化炭素中毒となったそうで、命に別状はないとのことである。もしこれでその日一日パァになったのならこちらは不機嫌にもなるところだが、なにせ一日、無料で楽しく遊べたわけであるから、まったく文句はない。

 入院加療中の由である作業員の方々には、どうかお大事にされ、一日も早い本復をお祈りする次第である。また、経営上少なくない損失であったであろう一日を潔く決めた経営陣ご一同の判断にも敬服する次第である。

投稿者: 佐藤俊夫

 50代後半の爺。技術者。元陸上自衛官。2等陸佐で定年退官。ITストラテジストテクニカルエンジニア(システム管理)基本情報技術者

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