クルマを買い換えることにした

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 今私は、98年式の古いデミオ(マツダ)に乗っている。

 まだ十分走るし、どこも悪いところはないのだが、どうも妻が気分を変えたくなったようだ。10年乗れば、もうぼつぼつ乗り換えてもいい頃ではある。

 ゴールデンウィーク頃から近所のカーディーラーなどにちょくちょく出入りして手頃なのを物色していた。ETC割引騒動に巻き込まれるのなど真っ平御免だったので、ゴールデンウィークまでに買い換えようという気持ちは皆無だった。ゴールデンウィークはドライブ旅行にも出かけなかった。

 永いこと最新のクルマのことを知らずにカーディーラーに行くと、その進歩具合に驚くこと再度であった。私はあまり他人をうらやんだりしないたちなので、人の車を気にしたことがほとんどない。そのため、近頃の新しい車では、キーなどほとんどすべてワイヤレス方式の電子式キーになっているのなど、まったく知らなかった。なにも車の近くまで来て、30センチ手前で鍵が開けられようが、キーを突っ込まなければ開かなかろうが、ほとんど違いはないような気もするが、それは、「携帯電話なんかなくったって、少し歩けば公衆電話があるだろ?」と言うようなもので、あまり工業技術立国日本の進歩のためにはならないのだろう。

 少しばかり迷っていたが、昨日、トヨタの「ラクティス」の新車を近所のトヨタ店で注文してきた。あらかじめこれがいいかなと思ってはいたが、試乗してみてやはり気に入ったのだ。

 長女(小6)が生まれた直後、家族が増えたことだからと、当時の「ボーナス + α」程度で買える中古車を軽自動車中心に物色した。それまでは、幌付きの「スズキ・ジムニー」に乗っていた。これも軽自動車だった。ジムニーは20代の頃に新車で買い、結婚してからも乗っていた。10年乗ってボロボロになり、幌など傷んでどこかへ行ってしまい、オープンカーになってしまっていた。とてものことに赤ん坊を乗せるようなものではなくなってしまっていたのである。

 ところが、中古の軽でも、気に入ったやつは100万を超えたりしていた。考えあぐねていたら、中古の軽自動車の、新しいめのやつよりも安いくらいの値段で新車のデミオが買えることがわかり、デミオにした。たしか、車体が87万、税金からなにから全部入れて100万チョイで買えたのだったと思う。

 このデミオに、結局10年以上乗ったことになる。なにしろ、この6月の車検で満11年である。この10年、いろいろとあったから、思い入れも一入(ひとしお)である。

 長女などはこのデミオで子供時代の大半を過ごしたことになる。次女には生まれたときからずっと乗った慣れ親しんだ車であろう。二人ともおそらく大人になってから、車内のにおいなどとともに、家族で行った旅行などのことを懐かしく思い出すことだろう。

 こう考えていくと、すこしデミオと別れるのが惜しく思えるが、その割にはこの2~3年ばかり、洗車もなにもしていないことを妻に非難されている私なのだった。

投稿者: 佐藤俊夫

 50代後半の爺。技術者。元陸上自衛官。2等陸佐で定年退官。ITストラテジストテクニカルエンジニア(システム管理)基本情報技術者

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