今日は次女のピアノの先生に別途謝礼をして、例によって「ノクターン」のレッスンをしていただいた。こういう「単発」レッスンも、随時こころよくお引き受けくださる。
- 弾き始め
- 突然1音目に入らず、弾き始めに3拍か6拍、数えるとよい。弾き始めが美しくなる。
- 聴いている人には自分で感じているよりも、速く聴こえている。だから、ゆっくり弾くこと。
- グランドピアノの音は大きく感じられるから、つい「p」にしようと小さく弾いてしまうが、それでは聴いている人には弱弱しく聴こえるだけである。遠慮せずに弾くこと。
- 左手の三拍子を、「→→→」と滑らか過ぎるのではなく、手を上下に丸く動かすようにして、「∩∩∩」と弾くこと。
- 12小節目
- 「f」。手先で「ばーん」と叩くのではなくて、背筋を使って強く弾く。そうすると、深く強い音になる。
- 13小節目
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14小節目
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前打音からフォルツアンドのソ。これは、14小節目の仲間に入れるより、気持ちとしては「13小節目の続き」というふうに考えると、そのあとのpを弱く弾くことが納得できる。これは22小節目も同じ。
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20小節目
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「シ~ラ~ソ…」という最初の「シ」は、パッ、と、「開く」ような感じで明るく弾く。
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21小節目
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内側へ内側へ「ギュッギュッギュッ…」と弾いていくのではなく、音は開いていっているので、「丸く開いていく」ように。
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31小節目
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6拍目のところまではまだゆっくりで構わない。7拍目からstrettoに。
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33小節目
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弾き始め … これも、12小節目のときのように、「背筋」を使って弾く。
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35小節目(最後)
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「ppp」にしすぎて音が出なくなる場合があるが、これは「かぶさるように」弾くとそうなりやすい。どちらかというと、頭を前にかぶせるのではなく、後ろに反る気持ちでpppにする。そうすると音が出る。
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…こういうような具合で、いつもにもまして張り切って教えてくださり、2時間もレッスンして下さった。先生はもう、私に強弱を指示するために、椅子に座っておられず、立ち上がって、ほとんど2時間、まるで踊るようにして「さあ、そこで、ド~っ、シ~~~!!っ」などと、フォルテッシモを手振りしてくださったことであった。
実に多くのことが身についたレッスンであった。ピアノ教室には、私のように、「飢えて…」いくと良いと思う。