動物園・遊園地

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猿山の支配厳たり初紅葉
涼新たペンギン水を斬る如し
猿檻の騒ぎをよそに小鳥来る
眼差しの優しきキリン秋高し
見詰め来る尻尾短き女鹿かな

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

(くさ)雲雀(ひばり)

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(くさ)雲雀(ひばり)(すえ)()()()れし候(きた)
悩んでいない草雲雀鳴いてても
雨あがる庭にも逃げよ草雲雀

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha

終戦記念日

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 終戦記念日である。

 例年ならば靖国神社へ参拝に行くのだが、()(かん)()(えき)()(なか)のこととて、今年はとりやめ、家で南の方を遥拝し、幾百万の英霊やすかれと念じ、また戦没者の魂の平安を念じることとする。

 終戦記念日を終戦日、あるいは敗戦忌と呼び、そう書くかどうかは、その対話に関係する人にも書いている文脈にもよる。(かしこ)きあたりにおかせられて、政府を押し止め、異例の玉音を発せられ、敵の占領をゆるすにあたられては自らの命すら(かえりみ)られなかった仁慈のことを想えば、「敗戦忌」と書いて偏狭な悔しさを滲ませてよいかどうか。逆に、敗戦までの苦難、敗戦後のまさに「堪え難く忍び難き……」時代を思えば、そしてまた、いまだに米国への服属下にあって自主独立の国防など到底でき得ず、核を保有する諸国に取り囲まれて怯えながら暮らしていることを省みれば、「終戦記念日」とだけ書いて取り澄ましておればよいかどうか。

 そのようなことを思い、長時間考え込まざるを得ない私である。

鍵束入れを自作

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 20年くらい使っていた自作の鍵束入れが古びてボロボロになったので、新しいものを作り直した。ちょうどよいサドルレザーの手持ちがあったからである。

 材料は全部手持ちのものがあったので、タダでできた。しめて10分もかからぬ。

今週のさえずり季題

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旧七夕

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 今日は旧暦の七夕。明日は新暦の月遅れ盆、そして敗戦忌。

 生憎(あいにく)と雨の七夕である。

 旧盆の方は去年と違って今年は9月にはならず、新暦8月22日が旧暦七月十五日で、それほど新暦月遅れと違わない。当然ながら、旧盆の夜は、望月(ぼうげつ)である。

 俳句の季語に「盆の月」というのがあるが、こうして考えて来ると、旧盆は必ず満月であるから、煌々たる月明かりの下で踊ったわけである。名月、所謂「仲秋の名月」の1か月前ということになるが、そこになにやら「盆の月」と言う時の風趣が織り込まれているように思う。

libpq反省事項備忘

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 自作の株式売買システムの改修で、反省事項があった。

 このシステムは各種言語の混成で書いてある。株価データをネットからタダでいただいてくる「スクレイピング部」はPerlで、その株価データを使って様々な指標を片っ端から売買試行する「シミュレーション部」はCで、売買指示を閲覧する「ユーザインタフェイス部」はPHPで、それぞれ書いた。株価データを格納するDBにはPostgreSQLを使用している。

 Cで書いた「シミュレーション部」をPostgreSQLにアクセスさせるのには、「libpq」を使っている。

 先日、取り扱い銘柄を “libpq反省事項備忘” の続きを読む

カシオの電子辞書「EX-word XD-Z6500」を買う

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 カシオの電子辞書「EX-word XD-Z6500」を買った。3年半前の製品で、既に製造が中止された型落ち品だ。中古ではないが、旧モデルだから安くなっており、1万9千8百円であった。

 なんでそんなものを買ったのかというと、「角川俳句大歳時記」を手元に置きたくなったからである。

 私は普段、俳句を詠むのには、若い頃から愛用していた平凡社の歳時記と、10年くらい前に買った角川の合本歳時記第4版、同じものの文庫版、その他小さい季寄せの類を使っている。

 ちょっと難しい “カシオの電子辞書「EX-word XD-Z6500」を買う” の続きを読む

ターンバックルのネジはなぜウィッテ(W)規格ばっかりなのか

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 私は頭の鉢が意外に大きく、吊るし売りの帽子のサイズは大抵合わない。そのことでモヤモヤしていたところ、先日「ハットストレッチャ」という便利な器具を見つけ、愛用の帽子のサイズを自分の頭の鉢に合わせることができるようになったのは先日書いたとおりだ。実に気に入り、帽子もハットストレッチャも愛用していた。

 だが、後日談である。

 ハットストレッチャで引き延ばした帽子は、毎日被っていると汗などの浸潤と乾燥が交互に繰り返されるせいか、しばらくするとまた縮んでくるのである。それで、何日かに一回、帽子に霧など吹いて、また引き延ばし直すのである。

 それはそれでうまくいっていたのだが、毎回 “ターンバックルのネジはなぜウィッテ(W)規格ばっかりなのか” の続きを読む