今週のさえずり季題

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初蝶

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初蝶を(まと)ひつかせて子の帰る
廿(にじゅっ)(かい)初蝶よくぞ揚がりけり
示指(じし)(つめ)の先ほどもなく初蝶()

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha

今週のさえずり季題

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読書

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 引き続き60年前の古書、世界教養全集を読んでいる。第21巻の最後、5書めの「猪・鹿・狸」(早川孝太郎著)を読み終わった。珍しく「THライナー」という日比谷線の座席指定券を買い、のんびりと座って帰宅する間に本文を読み終わり、帰宅してから解説を読み終わった。

 この書は猪・鹿・狸それぞれを狩猟する話や、これら三つの獣に関する逸話を集めたものである。実に多くの話が集められているが、ところが、その話の収集元は著者が生まれ育った愛知県長篠の「横山」というところの周囲数kmの中に限られる。狭い村落にこれほどの分量の獣にまつわる逸話があるというのは驚くべきことである。

 物理的な狩猟譚の他に、特に “読書” の続きを読む

読書

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 引き続き60年前の古書、世界教養全集を読んでいる。第21巻のうち4書め、「東奥異聞」(佐々木()(ぜん)著)、帰りの通勤電車が草加駅で停車している間に読み終わる。

 著者佐々木喜善の師、柳田國男の代表著の一つに「遠野物語」がある。私は未読であるが、この遠野物語は、柳田國男が佐々木喜善から聞き取った岩手県遠野地方の伝承を記録したものである。

 本書「東奥異聞」は、その “読書” の続きを読む

一字詠「二」

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二致(にち)もなく桜を()めてゐたりけり
花と(ふみ)()きにし山をこそ不二(ふじ)
二羽ばかり親どこへやら()立鳥(だちどり)
(ふつ)()(きゅう)()(けん)厳しき祖父の指
岸への手(いち)()争ふ春の夢

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #jtbt

 「夏雲システム」で関谷氏が運営しておられる「じたばた句会」に投句したものです。

春愁(しゅんしゅう)

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ちゞこまる母娘春愁(しゅんしゅう)も毛玉には
春愁や高楼(たかどの)雲の切れ(まと)
すべて消すあいつの文への春愁

佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha

今週のさえずり季題

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花見と動画

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 今日は思いのほかよく晴れ、花が良かった。先週の週間天気予報では今日は雨との予報だったのだが、週が明けてみれば、少し花冷えの感じもありながら、青空の広がるよいお天気になった。

 自転車で花見に出かけることにした。座り込んで酒食するのも勿論悪くはないが、時勢柄、人の()(しゅう)するところで新型コロナウイルスを貰うのは()(ぴら)御免である。そこで、 “花見と動画” の続きを読む