ショパン プレリュード Op.28-No.7 指づかい寸感

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 「ショパン プレリュード Op.28-No.7」は、バイエル以外で私が弾くことのできる、少ないレパートリーのひとつなので、よくおさらい練習をしている。

 ゆっくりしていて美しい和音で大好きだし、めちゃくちゃに難しい曲というわけでもないし、知っている人が多いから(『ショパンのプレリュード』と言ってわからなければ、『太田胃散』と言えば1億人の日本人のすべてが首を縦に振るという(半嘘)有名曲)、弾いて楽しい。

 だが、この曲で、私が一番難しいなあと思うところは、ココである。

Chopin_prelude_hardwork_2 

 とりわけ、赤い矢印のところは難しい。太田胃酸のコマーシャルでも、ここのところはアルペジオで「ちゃらららららん~♩」と弾いており、市販のレコードでも多くがそうである。

 さもあろう、女性の手だと、これを弾くことはおそらく困難だ。

 幸い、というか、美しいアルペジオを練習してみるのも一興という観点からは残念、というか、私はオッサンとしては普通の大きさの手なので、この和音を押さえることができる。

 だが、そうはいうものの、非常に難しいことは事実である。なぜというに、赤矢印で示した部分、右手の「 [1 」という怪しい記号は、「親指で2鍵、一挙に弾け」と書いてあるのである。

 図示すればすなわちかくのごとしである。

Chopin_prelude_hardworkfinger  下の段の右手の親指に赤矢印を付してある。

 私はバイエル60番~70番あたりでこれを寄り道して練習したのだったが、今思うに、この和音だけに限って言えば、もう少しバイエルを進めてから練習してもよかったような気もする。

 でも、この曲はいい曲だ。どこかで読んだ文章には、ショパンは二度と戻ることのなかったポーランドの家の、休みの一日の家族の団欒を思ってこの曲を弾いたと書いてあったように記憶する。

応用曲「エリーゼのために für Elise」その0.14

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 月曜日から今日木曜日まで、職場泊まりの仕事がやっと終わった。帰ってきてさっそく「エリーゼのために」を弾く。

 たった3日ほどもピアノに触れないだけで、練度があっという間に低下している。

 だが、たった3日といえど日にちを空けて弾くピアノは楽しい。妻も子供たちもいるし、家に帰って来てよかったなあと思う。

 とてものことに今日は録音しておくような成果は得られず。

 次女は7月のPTNAのコンペティションに向けて、バイエル98番とカバレフスキーの「小さな歌」を練習している。今日はピアノの先生に褒められたといって喜んでいる。わが子ながら、弾くとなかなかしみじみした出来栄えなのだが、どうも練習不熱心で妻に怒られている。困ったものだ。