ショパン ノクターンOp.9-No.2 その0.96

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 台風15号が日本列島を縦貫しつつある。嵐だ。そんな中、今日は5年ぶりの免許更新日のため一日休みをとった。通勤すると半日つぶれてしまうので、いっそ全日、休みにしたわけだ。

 私は大型免許その他を持っているので、「深視力」の検査がある。今の年齢で優良免許で5年毎更新だと、その間に老眼がものすごく進んでしまう。それで不安だったが、深視力の測定機械が新しくなっていて視界がクリアだったため、なんということもなく合格した。

 そんなわけで、午後はのんびりとピアノの稽古をした。

 いつもの要領で小節ごとに採点し、「その0.96」とした。計算上は9月28日頃に弾けることになる。

 しかし、今聞きなおしてみると、やっぱりペダルが「おそ踏み」のところがあって、妙に切れているところなどが多い。要演練だ。

 最近次女は、小学校の音楽会の合唱の、ピアノ伴奏者に選ばれた。「カリブ 夢の旅」という曲だ。中学生がよく使う曲だそうで、小学校4年生には少し早いようだが、いい曲だ。

 伴奏の候補者は4人ほどおり、先生がオーディションをやって選んだそうだ。そのオーディションは厳正で、先生は教室の外に出てピアノの音だけが聞こえるようにし、児童たちは無言でくじを引いて順番を決め、その順番に従ってピアノを弾き、全員弾き終わったら先生が「何番の人にします」と選ぶ方式だったそうだ。それくらい厳正にしないと、いろいろと文句も出るのだろう。

 次女のピアノの先生にお願いして、次女はしばらくその伴奏曲のレッスンをしていただいていた。そのご指導により伴奏者に選ばれたのである。ピアノの先生には実にお世話になった。

 そのお礼かたがた、「近いうち、『単発』で、今度は『ノクターン』のレッスンをしていただけませんでしょうか」とお願いしたところ、快くお引き受けくださった。今週の24日、土曜日の13時からの約束になった。

 そのレッスンを楽しみにしている。

ショパン ノクターンOp.9-No.2 その0.93

投稿日:

 なかなか微進歩・微前進ではあるが、頑張って練習している。薄紙を張り重ねるような進歩だ。

 今回も前回と同じように採点し、「0.93」とした。あともう一息だ。今のところの計算では、9月25日頃に完成と言うことになる。前回は9月20日ごろ完成の予測だったから、ちょっと遅れているかなあ。

 やや壁の感があるが、ここを頑張って練習し続けると、かならず抜けることができる。

ショパン ノクターンOp.9-No.2 その0.92

投稿日:

 今日は妻の誕生日。

 ゆっくりゆっくり、練習を継続。まったく、亀がにじり這うような進捗であるが、ナニ、それでよいのだ。

 前回と同様の方法で進捗を計算すると、「その0.92」で良いと判断した。

 少々進捗は鈍くなり、この調子だと、計算上は9月20日頃に弾けるようになっていることになる。

ショパン ノクターンOp.9-No.2 その0.88

投稿日:

 相変わらず毎日練習している。

 実にゆっくりではあるが、楽譜の最後までなんとか拾うことはできるようになった。無論、つたなく、特に26小節目からなど、とても聞くにたえるものではないが…。

 前回と同じように、各小節の直感的出来具合を0~1の数字で表す。

1=1, 2=1, 3=1, 4=1, 5=1, 6=1, 7=1, 8=1, 9=1, 10=1, 11=1, 12=0.9, 13=1, 14=1, 15=1, 16=1, 17=0.7, 18=1, 19=1, 20=0.7, 21=1, 22=1, 23=0.9, 24=1, 25=0.7, 26=1, 27=0.8, 28=0.5, 29=0.5, 30=0.5, 31=0.4, 32=0.3, 33=0.9, 34=1, 35=1

 この合計は30.8となる。それを全小節数35個で割ることで、全般の進捗度を出した。

30.8 / 35 = 0.88

 そういうようなわけで、今回は「その0.88」とした。

 練習を始めてから、153日が経過している。これを0.88で割れば、174日となる。これは、「全部で何日かかるか」の予測である。練習を始めた3月22日に174日を足すと、9月11日になる。

 ハテサテ、…本当に9月11日までに、弾けるかな…?

ショパン ノクターンOp.9-No.2 その0.67

投稿日:

 ゆっくりゆっくりと練習している。毎日、必ず弾く。早朝の練習も、だいたい毎朝30分くらいやる。

 つっかえつっかえ、ところどころ弾き直しや怪しくミスなどしつつも、25小節目まで拾い拾い弾くことができるようになってきた。

 各小節を自分なりに採点してみると、

1=1 2=1 3=1 4=1 5=1 6=1 7=1 8=1 9=1 10=1 11=0.8 12=0.8 13=0.9 14=0.9 15=0.9 16=1 17=0.7 18=1 19=1 20=0.7 21=1 22=1 23=1 24=1 25=0.7
(http://twitter.com/#!/SatoToshio/status/92851115158282241)
(「1」がOK、「0」がダメであり、「0.5」は半分、の意)

…となり、これらを合計して総小節数で割る。

 23.4 / 35個小節 = 0.67

 そういうわけで、今日の進捗は「その0.67」とした。

 今日までに119日が経過しており、これを進捗率で割ると、

 119日 / 0.67 = 178日

…となり、これをスタート日の3月22日に足すと9月15日になる。

 なんだか、このまま頑張れば、秋までに弾けるかも知れないな。

またしても世界的第一人者にッ

投稿日:

 また、ふと思いついて「パケット供養」でググッてみた。
  ↓
 Googleで「パケット供養」を検索

 ・・・本日(平成21年9月6日)現在、検索ランキングのトップを疾走中。

 ぬぅ、「おっさん・バイエル」に続き、またしても1位になってしまった。今後私は、「パケット供養」の世界的第一人者として知られることになるであろうッ(阿呆)。

バイエル midi mp3

投稿日:

佐藤のバイエル全曲練習表

番号 原書
番号
midi mp3 何日?
1 全部弾いて1日
2
3
4
5
6
7
8
9
10
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28
29
30
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37
38
39
40
41
42
43
44 1
45 2
46 3
47 4
48 5
49 6
50 7
51 8
52 9
53 10
54 11
55 12
56 13
57 14
58 15
59 16 4日
60 17 3日
61 18 3日
62 19 1日
63 20 1日
64 21 13日
65 22 3日
66 23 1日
67 24 3日
68 25 4日
69 26 1日
70 27 5日
71 28 9日
72 29 7日
73 30 13日
74 31 7日
75 32 1日
76 33 1日
番号 原書
番号
midi mp3 何日?
77 34 1日
78 35 1日
79 36 3日
80 37 6日
81 38 7日
82 39 1日
83 40 6日
84 63 1日
85 64 6日
86 41 1日
87 42 1日
88 43 1日
89 44 1日
90 86 1日
91 87 1日
92 45 1日
93 46 7日
94 47 1日
95 49 1日
96 53 1日
97 54 4日
98 50 2日
99 51 1日
100 55 6日
101 61 1日
102 48 1日
103 58 1日
104 52 1日
105 59 2日
106 66 1日
107 56 4日
108 57 1日
109 62 8日
110 77 3日
111 73 28日(!)
112 65 4日
113 83 11日
114 101 20日
115 60 6日
116 91 9日
117 93 10日
118 74

7日
119 94 3日
120 96 14日
121 68 1日
122 69 1日
123 70 1日
124 71 1日
125 72 8日
126 84 2日
127 97 13日
128 76 2日
129 95 3日
130 78 36日(!)
131 67 7日
132 90 9日
133 89 5日
134 98 14日
135 75 5日
136 99 2日
137 79 4日
138 81 10日
139 89 4日
140 92 (ヘ長調) 5日
141 85 6日
142 82 8日
143 73 24日(!)
144 103 1日
145 80 8日
146 100 23日(!)
147 88 4日
148 104 7日
149 102 14日
150 105 20日
151 106 56日(!)

バイエル修了

投稿日:

 バイエルのナンバー曲は、これで修了、ということにしたい。

 15番から106番まで全部埋まった自分の練習表は、なかなか壮観だ。

 今、このブログのバックナンバーを繰ってみると、2006年の9月10日(日)に下の娘のためにYMAHAのキーボード「PSR-E303」を買って来て、そこからピアノの練習をはじめたことが分かる。

 そこからであるから、バイエルを106番、全部弾くのに2年とひと月と3日、かかっていることが分かる。40過ぎたオッサンが先生に習わず、一人でバイエルを弾けば、2年以上かかるということがここからわかる。

 全部できた秘訣を問われれば、答えは「目標を持たなかったこと」、この一点に尽きよう。いつでもやめてしまってよい、自分で勝手にやっていること。そうした気楽さが私を動かしてくれた。もしこれが、「よし、バイエルをまず全部弾くぞ」と、最初から目標を持ってしまったら、自分の遅々とした歩みの遅さと、ページをめくるごとにどんどん難しくなるバイエルと、同じものを1年や半年で全部マスターしてしまうほんの小さな小学生の女の子などを自分と並べ比べてしまって絶望し、とてもこれだけは弾けなかったと思う。

 途中、昼飯を70円のライスと50円の味噌汁のみに切り詰めて毎日500円づつ貯金箱に入れ、13万円を貯め、それとあわせて自分の永年勤続の褒美にもらった商品券などもすべてつぎ込み、17万円をひねり出して、自分のデジタルピアノを買った。今使っているRoland FP-7だ。そのガマンの日々に意義を見出そうとしたことも、去年のこととはいえ、今は懐かしくすらある。タッチや機能、質感など、全てとても気に入っているマイ・ピアノである。

 さて、全音楽譜出版社「最新バイエルピアノ教則本」、106番が終わったから全部終わりかというと、さにあらず。

 3曲の大物練習曲が、この後控えている。

  •  「半音階のポルカ」 L.ケーラー作曲
  •  「エリーゼのために」 L.Van ベートーベン作曲
  •  「アザリア ポルカ」 F.バイエル作曲

 すなわちこれらである。

 どの曲も、楽譜をパラリと眺めただけで圧倒されてしまう。果たして弾けるようになるのか!?

理はイランにあり

投稿日:

 ブッシュが如き、当然討論の場になど出ることはできまい。討論したところで、反論などなし得まい。正邪と言うなら、正はイランの側にこそあり、邪は合衆国大統領とこれを「完全なる民主的方法」と自称するやり方で選んだアメリカの国民全てである。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070917-00000112-yom-int

イラン大統領が国連総会出席へ、米大統領との公開討論提案
9月17日19時29分配信 読売新聞

 【テヘラン=工藤武人】イランのアフマディネジャド大統領は16日夜、国営放送のペルシャ語版衛星テレビで、25日からニューヨークの国連本部で始まる国連総会一般討論に出席する意向を表明、核問題などをめぐり激しく対立する米国のブッシュ大統領との公開討論の実施を提案した。

 アフマディネジャド大統領の国連総会出席は、3年連続3回目となる。大統領は、昨年もブッシュ大統領に公開討論の実施を提案したが、即刻拒否されており、今回も実現する可能性は低い。 

最終更新:9月17日19時29分

ピアノの練習を始めて1年が経った

投稿日:

 下の娘のために買ったYAMAHAのキーボード「PSR-E303」でピアノの練習を始めてから、1年が経った。

 キーボードを買ったのは去年の9月10日である。

 かがわりょうこ先生の「★弾いてみよう!はじめてキーボード!」を見て、そろりそろりと「きらきら星」なんぞを弾き始めたのが去年の9月17日だ。なにか進む方向はないか、そうだ、ピアノというものは確か、「バイエル」という教則本から始めるものだと聞いた事があるぞ、ネット上にあるんじゃないか・・・などと、バイエルの15番くらいまでをネット上のタダの楽譜で弾いてみたのが同じく9月30日から10月1日あたりからである。

 「必ずバイエル教則本を1冊弾き切ってやる、そしていつかはベテランピアニストに」などと思って練習し始めたわけではない。練習し始めてしばらくしてからはそう考えて来なかったわけではなく、今は無論、バイエルの教則本を1冊、なんとか弾いてやろうとは思っている。ショパンのノクターン2番や、パッヘルベルのカノンが弾けたら楽しいだろうなあ、是非弾いてみたいなァ、とも思っている。

 が、固い決意とか、目標とかに動かされているわけではない。今も、私には目標などなく、キーボードを弾くと綺麗な音が出て楽しいというだけに過ぎぬ。いつでもやめてしまって良いのだ。

 いつでもやめてしまってよい、という気楽さが、これほどいい音で弾きたいという気持ちをかなえてくれ、かつ、何をやっても飽きっぽく、長続きしない私を動かしてくれるものとは思わなかった。

 だいたい、私という人間は、生まれてこのかた、1年間何か一つのことを熱心に続けた、などということなど一つもないのだ。仕事は別だ。仕事は、これはのがれることのできない呪いとか罠の類であって、休むとか続ける続けないの問題ではない。責任と義務の話である。だから、今年の4月で永年勤続満25年を迎えている。

 さておき、飽きっぽくて頭の悪い私が、何の目標も持たず、いわんや義務もないのに、1年間毎日休まず──いや、もちろん、仕事で泊まりの時とか、旅行したときには無理だから練習などしていない、それを除けての話──ピアノの練習をしたというのは、驚くべきことだ。

 案外とうまくいくことというのは、無目標に歩んでいてふと目を上げてみたら、相当高い山に登ってきてしまったことに気づくようなものなのではあるまいか。理想と目標を高く掲げて走り出し、即破綻、なんていうのは、実際良くある話である。

 理想と目標を高く掲げることが良くないことだなどと言うのではない。ただ、理想と目標の高さに往々にしてそっぽを向いてしまう、それが人間の気持ちというものなのだろう。

 実は、幼稚園ごろだったか、ピアノを習ったことがある。「ピアノ弾きたいだろ?」と、弾きたいと答えよといわぬばかりの親の問いかけに、肯定で答える義務があると考えた屈折した私は、作り笑いを浮かべながら「うん、弾きたい」と答えたものだ。

 ほんの2~3度ほどもレッスンに通っただろうか、それだけでチック症にかかり、顔面といわず体といわず、また声すらも、ひくひくぐるぐるヒックヒックと妄動させずにおれなくなってしまったのだ。両親はピアノの練習をやめさせ、チック症の治療のために精神病院に私を連れて行った。

 幼稚園の小児である。精神病院への通院は、珍しく楽しい体験だった。「心理テスト」というものを受けるのだ。正面1メートル、奥行き60センチほどの砂箱があって、ジオラマ用であろうか、小さな家や木や人の、子供用のおもちゃとは異なった本格的なミニチュアがたくさんあり、「これで遊びなさい」というのである。突然そんなすばらしいものを見せられても息を呑むばかりで、また、どうしたらいいものやらわからず、手をつけずに何もしないでしばらくいると、白衣を来た人のよさそうな顔の医師は鋭い目つきで何か手元の書類に書き入れ、うってかわってさっと笑顔になって「好きなように並べてみるといいよ」と言って、一緒に遊んでくれた。

 私が夢中になりだすと、いつか知らぬ間に後ろに引き下がり、ふと見ると鋭い目つきで私を見ては書類に何か書き入れているのだった。

 何度かそんなテストを受け、また何度かは脳波の測定もされた。なぜか、二人の兄弟、姉と兄もが脳波の測定を受けていた記憶がある。

 チック症はまったく良くなっていないのに、いつの間にか精神病院には通わなくなった。経済的なこともあったのだろう。

 爾来、私のチック症は治ることはなく、今も顔をゆがめたりおかしな具合に息をついたりすることが収まらない。

 度量の狭い父は、そんな私が疎ましくてならなかったのだろう、今思えばとるに足らぬ些細な理由で私を殴りつけ、湯飲みをぶつけ、ヒモで私をひっぱたいてケガをさせた。母は私を家の外に放り出し、殴って水を浴びせ、物置に放置した。今なら、警察に通報されるだろう。

 逃れられない狂人小屋のような家が耐えられず、親戚が来ている時に両親、兄弟から無惨に責められた私は、外に走り出て大きな声で叫び、喉が枯れてもなお叫びつづけた。近所から人が出てきて指をさしたものだ。その親戚も、さぞかし私の家族と私を病的だと思ったことだろう。

 そんな父と母は、結局子育てには失敗した。姉は精神質に育った。しかし、ごく普通に嫁に行き、平穏に暮らしている。良かったと思う。

 一方、兄は中途半端なヤンキーもどきになり、頭も悪く、地元で最も学力が低い高校にすら合格できなかった。仕方なく屑屋で働いたのを皮切りに、10以上もの職を転々とした。シンナーを吸い、働き口でのくだらない揉め事で小指を詰め、再度三度にわたって警察の厄介になった挙句、19歳のときに馬鹿仲間と改造車で海中に突っ込んで溺死した。ひと月ほども行方不明のまま、腐乱死体になって発見された。

 私も失敗作だ。親というものは孝行しなければならないものだ、それが人として当然だ、という、自分の心の底からではない、教科書にでも書かれていそうな観念で自分を支えて長いあいだ親に奉仕してきたのだったが、あることで──このブログの主題でもある、自宅の建築で──昔からの憎悪に耐えられなくなり、親を捨てた。

 狂人に拝跪すれば自分の妻と子を殺すことになる。狂った親には、もう私は十分奉仕した。私は自分の妻と子を守り、自分の人生を作るのだ。狂親は私の人生の邪魔であり、憎むべき障害物である。

 そのように考えるようになった折も折、鍵盤楽器が再び私の前に現れたのだった。

 何をやっても長続きせず飽きっぽい私が、どうしてこれまで到底できなかった1年という期間、バイエルの練習を持続できたのか、この一文は説明しえているであろうか。