まっかいけ

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 晩飯に湯豆腐を食べた。好物なのである。鍋物で最も旨いものは湯豆腐と決まったものだ。

 土曜日なので、妻は下戸にもかかわらず缶ビールの封を切り、浮かれている。ほどなく赤い顔になって、上機嫌の妻である。

「おぅ、かぁちゃん、えっらいマッカイケーの顔しとるやんけ(笑)」

とからかってみると、「えっ、『まっかいけ』て、何??」と期せざる疑問符が跳ね返ってきた。

「へっ?お前、子供時分(じぶん)、『真っ赤っか』のこと、『まっかいけ』て、言わなんだか?」

 妻は播州姫路の産なのだ。姫路は、中国地方と近畿との俗が入り混じる、味わい深い地だ。

「ええっ、そんなん、聞いたことないわー、それ、大阪でも言わへんのとちゃうん?」

……と妻。

 それを聞くともなしに聞いていた次女が声を上げる。

「アッ、ホントだ、お父さんの『まっかいけ』、ネットで出てくるよ!」

 夫婦の掛け合いを横耳で聞くなり、Googleに「まっかいけ」と入力してみる次女なのであった。

 次女に言われて、自分でも「まっかいけ」とGoogleに入れてみると、確かに、「まっかいけというのは、大阪弁である」みたいなリターンがくる。

真っ赤っか、どうする

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 おっと、今度は真っ赤っかに買いサイン……。

いやもう、真っ赤っか
201601091800買いサイン

 イクか、躊躇するかどうか、ってところだな……。

イッてみよか……?
20160109買いサイン

 大発会から全力売り、たった三日四日でずいぶんな福徳だったからなァ……。

「梅田ダンジョン」トレンド入りワロタ

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 ツイッター見ていたら、「梅田ダンジョン」がトレンド入りしていて、笑っちまった。

「梅田ダンジョン」トレンド入り

 そんで、梅田ダンジョンの「診断メーカー」があんのなw

 私も大阪離れて永いから、どこのことやら何やらサッパリわからんけど(笑)。

いっやー、暴利(ボリ)よるわァ~

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 Raspberry Pi Zeroの続報がないなあ、などと思いついて、Amazonで検索したら、ビックリ……。

 いっやー、暴利(ボリ)よるわァ~。値段見て思わずゲヴォアッ!って、()き込んでしまったぞ。

 千円、ってならまだしも、1万円は、ないわ~。5ドルだろ、元の値段。今の円安でだってせいぜい650円だろー。

 いくらなんでも、ナイわぁ~。ビックリして思わずレビューで星一つ付けてコキ下ろしてやった

 これ、一頃結構問題になった「Amazon詐欺」の(たぐい)だよな。うっかりクリックしてしまうアホがいるわけよ、1000人に1人くらい。で、値段は表示してるんだし、買うアホも納得して買ってるわけだから、詐欺ではないわな。言ってみれば「詐欺(もど)き」。

 1000人に1人くらいいるアホを対象にしているということで、こういうのを「アホのロングテール」(下図)というわけですよ。

図 アホのロングテール
アホのロングテール

 1000人に1人ぐらいしか引っ掛からなくても、このアホな人たちは結構多い。「ロングテール」所以(ゆえん)である。Amazonは世界企業だから、買い物をする人は何千万人もいる。で、結果として絶対数はそこそこの数になる。

 くどく書くことではないが、ちょっと計算してみよう。仮に、Amazonで買い物をする人が単位時日に1000万人、そのうち1000分の1、1000人に1人の人がRaspberry Pi Zeroを買いたく思い、これらの人の中に一定の率でアホな人がおり、更にそのアホな人たちの中の20人に1人がコレに引っ掛かるとする。

 「一定の率」と書いたが、上に掲げた「アホのロングテール」の図の、「結構多くいるアホな人ゾーン」というのを、「正規分布の2σ(シグマ)よりアッチ」というふうに置くとしよう。「σ」は分散(残差自乗平均)の平方根である。

 片側2σよりアッチ、ということは、両側で4σということで、この両側4σの間には、圧倒的大多数、正規分布の場合は95.44%の人が含まれる。まあ、普通の常識人ですな。この95.44%に入らない人の中には、「突拍子もなく賢い人たち」と「信じられないくらいアホな人たち」が両方入っているので、それらを2で割ると、アホな人たちの率が出る。つまり、

\cfrac{100\% -95.44\%}{2}=2.28\%

 となって、1000人につき23人はアホな人たち、つまり「騙され予備軍」である。このアホな人たちは割合に騙されやすいから、20人に1人くらいは引っ掛かるだろう、と仮定すれば、

\cfrac{\cfrac{10000000}{1000}\cdot 2.28\%}{20}\fallingdotseq 11.4

 11.4人。商材が1万円なら、これで11万円の売り上げだ。こんなアホな商材を10個も並べておけば、それで100万円だ。魚釣りみたいなもんで、アホの豊年満作(ほうねんまんさく)である。

 数字は全部仮置き、つまり全部「仮に……」の話ではあるが、なんとなくそうだろうなあ、という気はするでしょ?

 昔は、詐欺(まが)いの商売をしようとする悪人は、アホな人を自分で探さなくちゃならなかったけど、今は、Amazonに出品して釣り糸垂らしとけば、向うから喰らい付いて来るわけですよ。

 こういうわけで、AmazonがEコマースのプラットフォームとしての地位を確立して以来、アホな人はロングテールでやって来るようになり、昔と違ってアホな人相手の商売ってのはそこそこ儲かるものに生まれ変わったのである。

 そんなあれこれを見越してるわけだから、まあ、この会社ってのは、阿漕(アコギ)ですな。私もアホの部類だから、こういう商売に引っ掛からないように、脇を締めて生きていこうと思う。

寒雀(かんすずめ)

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雲さへも動かぬ日かな寒雀(かんすずめ)   佐藤俊夫

#kigo #jhaiku #haiku #saezuriha (季語は「寒雀」)