ショパン・プレリュードOp.28-No.15「雨だれ」 その0.64

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 去る10月21日に、「ITストラテジスト」のテストは終わった。発表は来週の金曜、12月21日を待たなければならない。さて、受かったか、落ちたか…。

 いずれにせよ、精一杯勉強して、テストは終わった。

 テストが終わったので、またピアノの稽古に戻ってきた。毎朝、ショパンの「雨だれ」を稽古している。

 今日の出来はこんなところだ。

 ノクターンOp.9-No.2の時と同じように、小節ごとの出来具合を、上手く弾けていれば1.0、ダメなら0.0、半分なら0.5、という具合に採点していってこれを合計し、全小節数の89で割って、現在の進捗とした。その結果、0.64、とした。

 どうしたわけか、11小節目から19小節目が難しく感じられてしかたなく、データの通りのていたらくで、なかなか進歩しないが、なに、ゆっくりと弾いていれば、そのうち弾けるだろう。

ポンチ軒・ぽん多・ぼんち

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 中学校の同級生から聞いた話を、書き留めておきたい。

 大阪にかつてあったとんかつ屋の「ぼんち」は、通常のとんかつとは違う、実に老舗の風格と味を持った名店であったのだそうだ。惜しいかな、近年店じまいしてしまって、その味はもう楽しめないのだという。

 「ぼんち」の店主は、東京・上野御徒町(おかちまち)の「ぽん()」でとんかつの修行をしたらしい、と同級生は言っていた。

 一方、私は本で、「明治維新後、西洋流のポークカツレツを和風にアレンジし『とんかつ』として完成させた店は、東京の『煉瓦亭』と『ポンチ軒』を嚆矢(こうし)とする」ということを読んで知っていた。「明治洋食事始め――とんかつの誕生」という本がそれだ。

 同級生に聞いた話から、どうも、「ぽん多」という店名と「ポンチ軒」という店名が似ているようだと思って、ネットに両者を入れて検索してみた。

 すると、「ぽん多」の創業者は、島田信二郎と言う人であることがわかった。島田信二郎氏と言えば、日本の「とんかつ元祖」の泰斗、「ポンチ軒」の料理人としてとんかつを完成させた人である。ポンチ軒をひいてから、「ぽん多」を創業したものらしい。

 島田氏は、もとは宮内庁の「大膳部(だいぜんぶ)」(『かしこきあたり』の膳部(ぜんぶ)をとりしきる部署)に勤め、その後、「ポンチ軒」に入って、ユニークな「洋食」、とんかつを完成させたのだと言う。

 そうして話をつなげてみると、「ポンチ軒」・「ぽん多」・「ぼんち」、どの店の名前も、少しづつ似ている。

 一日、明治の味を今に伝えると言うその「ぽん多」へ出かけてみた。店は、(なか)()(かち)(まち)のごく目立たぬ通りに品よくおさまっている。店内は静かで、キレイである。創業は明治38年(1905)というから、平成24年(2012)の今日現在で創業107年、東京の店としては老舗中の老舗と言える。

 メニューは決して多くはないものの、いろいろなものがある。が、迷わず代表メニューの「カツレツ」を選び、味噌汁と飯、漬物も注文する。

 値段は安くはないが、気持ちよく払える値段の範囲と言っていいだろう。概ね3000円からの値段で飲み食いできる。

 とんかつ専門店として近頃売り出している多くの店は、わりあいに「豪快な食べ応え」を目指していて、衣のパン粉などもザックリとし、肉も歯ごたえのあるものを選ぶ傾向にあるようだが、「ぽん多」のものは、その反対である。

 パン粉はあくまできめ細かで、油は軽く、だがしかし、しっかりと肉になじみ、上品である。軽く揚げてあって色もほんわりとしているが、中まで火が通り、肉は柔らかく、軽い食べ応えである。付け合せに芋フライと、糸のように細く刻んだキャベツがつく。

 無論、旨い。味噌汁と飯ととんかつ、あっというまに腹に収まってしまう。

 入り口のそばに佐藤春夫の色紙がかかっている。「これはいくさに負けなかった國の味である 佐藤春夫」としたためてある。実際には変体仮名で書かれているから、若い人には多少読みにくいだろう。

 とんかつは、明治期の肉食解禁から60年ほどかかって日本の食に溶け込んでいき、ついに「和食」として完成されたものだ。もともと西洋料理の「コートレット」「カツレツ」は、炒め物よりかは少し多いめの油で、煎り付けるようにして調理するものであった。これが、江戸時代に伝来して既に普及していた「てんぷら」の調理法、すなわち、素材が全部没するくらいの深い量の油で「ディープ・フライ」にする方法と組み合わされた。箸・飯・味噌汁とセットになり、もともとの西洋料理にも見られない、ほとんどオリジナルと言ってもよいほどの和食に変身したのである。

 近年、日本の工業製品などは、「ガラパゴス化」と言われて、独自発展しすぎる嫌いを揶揄される。しかし日本が、1億人、世界で9番目と言う人口を擁する、比較的大きな国であることは、これも事実だ。さまざまな独自文化を持っている日本国内で、ものごとがそうした発展の仕方をすることは、仕方がないと言うより、むしろ当然で、好ましいことであるように思う。

 ぽん多のとんかつに、そうした、「好ましいガラパゴス」を見た。

CTB-701「フルマーケット化」一件

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 Androidのタブレットが大変安くなっており、ひとつ欲しいなあ、と思っていた。

 近くのPC DEPOTで、中国製のものが1万円以下で売られている。そのうちの手ごろなものに「Flead Tab CTB-701」というのがあり、9970円だ。Android 4搭載で、カメラなども付いている。そう悪くない。だが箱を見てみると「Google Playには対応しておりません」などと書かれていて、残念である。

 だがしかし、これを回避する要領がネットに出回っており、簡単に修正できることを知った。このようなことをマニア達は「フルマーケット化」と呼んでるようで、中国製の安価なものなどを入手しては、このようにして快適に使っていると言う。

 さっそく買ってきて、試してみると非常に快適なので、以下にその要領を記しておきたい。

 SDを挿し、ネットワークの設定などまでを説明書を見つつ行う。

 次URLの記事を見て、ファームを変える。


○ http://bbs.kakaku.com/bbs/K0000398539/Page=2/SortRule=1/ResView=all/

多分ですが、、下記のURL(DROPBOX)にPlaystore対応版ファームが公開されているようです。
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?p=29687480#post29687480
あっ、でもメーカーサポート受けられなくなるかもしれないのでご注意!


○ http://forum.xda-developers.com/showthread.php?p=29687480#post29687480

[CTB-701 Unlocked]

I was successfully unlocked the CTB-701 and combined Google play/map. Now I am publishing the new image for everyone who are interesting in.

(我成功unlock了CTB-701,並導入了Google Play和Google MAP。現在公開給大家,如果有興趣的話,歡迎下載試試看。)

http://dl.dropbox.com/u/95580430/update.zip


○ http://fleadroid.blog.fc2.com/blog-entry-27.html

ファームウエアの更新方法
1. 新しいファームウェアをサイトからダウンロードする。
そのファイル名称は必ずupdate.zipである必要があります。

2. MicroSDカードにコピーして、CTB-701に挿入する。
ファイルはルートディレクトリに置く必要があります。

3. 設定> タブレット情報> SystemUpdateを選択する。
画面に従ってアップデートが開始されます。必ず電源アダプタを挿入して行うようにしてください。


 画面にしたがってアップデートを始める。一度再立ち上げがかかる。ドロイド君の「アップデート中」の絵が出て、更にもう一度再立ち上げがかかる。

 アプリメニューを見ると、「Playストア」のアイコンが現れて、使えるようになっている。

 Playストアのアイコンをクリックするとアカウントの登録手順が始まる。Googleアカウントを登録して進めると、Playストアの名前が「Google Play」に替わる。

 アプリをダウンロードして使うことができるようになる。

ショパン・プレリュードOp.28-No.15「雨だれ」 その0.09

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 今年は去年とは違って、一度受けて落ちたことのある情報処理技術者試験「システムアナリスト」の後身、「ITストラテジスト」をひとつ受けてみてやろうと思って、勉強をしている。

 平成19年に落っこちたあと、職場が変わったりしたので、その後情報処理技術者の試験を受けていなかったのだ。だが、このところ少し気分がノッたので、勉強を再開したわけだ。

 そんなわけで、ここ数年のようには、どんどんどんどんと、ピアノの稽古を捗らせる暇がない。

 そうはいうものの、毎日、今までのレパートリーに磨きをかけ、かつ、新しい曲にもチャレンジしている。ピアノの稽古は毎朝30分、欠かさず続けている。

 ただ、新しい曲の「雨だれ」については、なかなか進まない。今、楽譜は30何小節目かまでは拾えているが、なんとか聴けるレベルに弾けるのは、8小節目くらいまでだ。

 今日も朝からずっとテスト勉強をしていた。勉強の合間の息抜きに、ピアノの稽古をするのはとても楽しい。

 そこで、息抜きのピアノ練習の、「雨だれ」8小節目までを、ともかく練習記録にと思い、録音した。

 全部で89小節あるうち、8小節めまで弾いたので、8 ÷ 89 = 0.0898… というわけで、「その0.09」だ。

ショパン ノクターンOp.9-No.2 その1.30

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 次の曲、「雨だれ」に移ろうとしてはいるものの、今までに弾いた曲をやめてしまうわけではない。これからも、弾ける曲は大事なレパートリーとして、練習を続けるつもりだ。

 一方、先日の発表会は、自分としては満足だが、2箇所間違えたので、やはり少し恥ずかしい。

 その代替に、と思いつき、自宅で演奏してビデオに撮った。

 ノクターン、いい曲だから、これからもずっと練習しよう。

ショパン・プレリュードOp.28-No.15「雨だれ」 その0.00

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 「渚のアデリーヌ」を弾こうと思って楽譜を買い、数小節弾いてみるなどし、楽しいなあ、と思っていた私である。

 私のピアノは基本的に独学だ。だがしかし、こういう曲を弾くとなってくると、独力ではどうしても限界がある。そこで、時々、次女のピアノの先生に助けて頂いて来た。この4年間に、5回ほど、「単発」でレッスンをしてもらったのだ。

 今回も、基本的に独りで弾くとはいうものの、次女のピアノの先生の助けはあったほうがよい。いずれ、先生に相談するつもりであった。先生に相談すれば、もちろん賛同してくださるだろうと思っていたのだ。

 だが、あにはからんや。

 去る火曜日のいつものレッスンで、次女がポロッと「お父さん、『渚のアデリーヌ』を弾きたいらしいです」と言ったところ、どうも、難色を示されたのだそうな。

「悪い曲ではないが、200年300年と残る曲かというと、そうは言い切れない。しかし、例えばショパンなら、これは絶対に200年経っても生き残ることは確言しうる」

 …とのご趣旨であったと言う。

 うーん。どうしよう。

 先生はクラシックが本来のご専門ではあるものの、次女の教材には、次女の進捗や素質などから、躊躇なく現代曲も与える闊達な方なので、賛同してくださると思っていたのだ。

 そこで考え直し、ショパンの「別れの曲」を弾いて見ようか、という気になった。

 イヤイヤ弾くというわけではない。もともと、別れの曲も、いい曲だなあ、と思っていたからだ。

 それで、島村楽器へ行って、全音のピースを開いてみて、だがしかし、ビックリ…。とても弾けそうにない。けれど一応、買った。

ピアノピースー063 別れの曲/ショパン (ピアノピ-ス) ピアノピースー063 別れの曲/ショパン (ピアノピ-ス)
価格:¥ 525(税込)
発売日:2008-08-29

 困ったなあ、と楽譜売り場をうろつくうち、あるじゃないか、前になんとなく、「弾いて見たいなあ」と思っていた曲が。「プレリュードOp.28-No.15『雨だれ』」。

ピアノピースー072 雨だれの前奏曲/ショパン (MUSIC FOR PIANO) ピアノピースー072 雨だれの前奏曲/ショパン (MUSIC FOR PIANO)
価格:¥ 525(税込)
発売日:2009-08-04

 楽譜をひらいてみると、別れの曲よりは、いくらか簡単そうではなかろうか。これならなんとかなるんじゃないか…?

 そう思って買って帰って、またまた、アレレレ、となった。

 ち、調性が、「変ニ長調」なんていう、フラット5個の、謎の調(私にとって)なのであった。

 こ、こりゃあ、参った…。

 だがしかし、そこで考え直す。

 私のピアノは、なにも義務でやっているわけではない。よい音楽を演奏して、楽しく暮らしたいだけだ。

 だからなにも、雨だれの曲を1年以内に絶対に弾かなければならないとか、そんな義務はないのだ。

 正式に次女のピアノの先生の弟子になったというわけでもない。

 この曲を2年とか3年がかりで弾いたってよい。極端な話、イヤになってやめてしまったところで、誰に文句を言われる筋合いもない。ピアノも、自分の小遣いを500円づつ貯めて買ったもので、誰にも後ろ暗いところはないのだ。

 オッサンの初心者、素人の、独学のピアノの醍醐味は、そういうところにこそ、あるのではなかろうか。

 目標を持たず、ブラブラと歩くようにして、「雨だれ」を弾いて見よう。

渚のアデリーヌ その0.00

投稿日:

 少々失敗したものの、発表会は終わった。ノクターン、だいぶ弾いたものだ。

 さて、次である。

 サティの「ジムノペディ1番」の楽譜も、次女の先生にコピーをいただいて、持っている。しかし、来年の発表会にこれで出るのは、少し簡単かな、という印象を持っている。だが、名曲だから、弾きたいとも思う。

 そんな風に思っている折、ふと心に浮かんだのは、「ポピュラーはどうだろう」ということである。「渚のアデリーヌ」などはどうだろう。

 Youtubeなどを見ていると、「How to Ballade pour Adeline」などとして、そのチュートリアル映像などがけっこうある。それを見て指を動かしてみたところ、なんとなくいけそうな気がした。

 そこで、早速、島村楽器へ行って、ピースの楽譜を買ってきてみた。

ピアノピース 渚のアデリーヌ/星のセレナーデ/Love Theme~Blue Lagoon~ (Piano solo) ピアノピース 渚のアデリーヌ/星のセレナーデ/Love Theme~Blue Lagoon~ (Piano solo)
価格:¥ 630(税込)
発売日:2001-12-18

 どうも、オリジナルより簡単にアレンジしてあるようだが、まあ、いいや。ちょっと、コレを、やってみようではないか。

ノクターンOp.9-No.2・ピアノの発表会

投稿日:

 今日はいよいよ、待ちに待った、ピアノの発表会であった。

 この1年の稽古を思うと、少し感傷もなくはない。

 今日の出演者は、幼稚園年少から高校生まで幅広い。無論、45歳のオッサンは私だけだ。

 会場に入ったら、次女の先生が何か持ってきてくださった。なんだろう、と思ったら、職場の上司から花が届けられたではないか。まことにかたじけなし。いやがうえにもやる気が高まるのであった。

 7番目に次女が弾き始める。

 まったくのところ、子供と言うのは、緊張知らずである。一昨日までどうしてもつっかえるところがあり、半べそを書きながら稽古していたのに、本番となると、この調子である。

 その後、6人はさんで、14番目がいよいよ私の「ソロデビュー」だ。緊張することかすまいことか(笑)。

 いやあ、あれだけ稽古したのに、大ミス2箇所!!。いやもう、まったく、いやはや、である。

 気を取り直して、連弾の部にうつる。7番目だ。

 ごらんの方はお気づきであろうか。…途中まで、ダンパー(右ペダル)と間違えて、ソステヌート(中央ペダル)を踏んでしまっていたのであった(泣)

 我が子の事でナンだが、次女はまことに上手く弾いてのけた。まったく私ときたら…。

 だが、まあ、楽しく、一生懸命弾いた。失敗したけれど、かまわん。精一杯、やった。私は満足だ。

ショパン ノクターンOp.9-No.2 その1.26

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 もうすぐ発表会だ。

 次女が先生からプログラムを貰ってきた。出場者は14人で、次女は7番目だ。かねての打ち合わせどおり、ソロの部の最後、14番目が私になっている。

Pianoprogram20120318excerpt_2

 年齢の順番に弾いていくので、オッサンである私は、どうしても最後になるのだ。

 出場者は幼稚園年少から高校生まで幅広い。Iさんという女子高生が俺を除いては一番年長だ。次女がIさんと同じピアノ教室に通うようになったのは、Iさんが中1の頃からだ。私も、これまで次女の連弾相手として発表会に4年間出てきたから、出場していたIさんの顔は覚えている。とても上手なお姉ちゃんだ。

 高校生ぐらいというのは、長く習っている子ならなおのこと、人生で一番ピアノが上手な時期だ。そして、Iさんはもともととても上手だ。

 私のような下手糞なオッサンがそういう子の次に弾こうというのだから、いやがうえにも緊張が高まるわけである(笑)。

 そういうわけで、このところ、いつもにもまして稽古を強化中である。昨日も20回ぐらい稽古した。その20回目の演奏がこれだ。

 さすがに20回も同じ曲を弾き続けたので、手が疲れて、最後の「シ♭シドラ、シ♭シドラ、シ♭シドラ…」のところなんか、指が追いつかなくなってしまっているが、演奏の全体像は気に入ったので、この録音を残した。

ショパン ノクターンOp.9-No.2 その1.25

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 毎日、朝5時に起きる。仕事に出かけるのは、最近は6時くらいになった。ピアノの朝練習をするためだ。

 なんだか、練習のしすぎだろうか、演奏が荒んできたような気もするのだが、ここを乗り越えれば、グッと進歩するだろう。

 今朝の練習の演奏が気に入ったので、録音を残した。