佐藤のバイエル全曲練習表
-
練習期間
平成18年(2006年)9月10日(日)
~平成20年(2008年)10月12日(日)(2年1ヶ月3日) -
使用テキスト
最新バイエルピアノ教則本 全音ピアノライブラリー
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2004-11-20
|
|
オッサンは生きている。
佐藤のバイエル全曲練習表
最新バイエルピアノ教則本 全音ピアノライブラリー 価格:¥ 1,260(税込) 発売日:2004-11-20 |
|
|
昨日、今日と、バイエルのナンバー曲を弾き終わったことで浮かれている私である。
まったく、人生とは不思議なもので、今日という今日の、その折りも折り、ひとつの刺激があった。
私の下の娘は、ごく近いところの個人のピアノの先生にお世話になっている。今日は体育の日で祝日だが、月曜が娘のレッスン日なので、予定通り娘はピアノのレッスンに出かけていった。来る2月に、初めてのピアノの発表会があるのだ。
「ただいまぁ~」と娘が帰ってきて、玄関口で息せき切って叫ぶ。「お父さん、発表会ね、連弾だよ、連弾。お父さんが弾くんだって!」
・・・来たッ。来た来た、来ましたよッ!!ナニィ、連弾!?俺が弾くゥ!?ぬぅ!!
家内と娘の話によれば、先生が「発表会はぜひお父様との連弾で」とおっしゃったそうだ。以前、家内がいないとき、娘をレッスンに連れて行ったことがあり、その時に雑談で、すこしばかりピアノの練習をしている等と先生に言ったことがあるのだ。
それにしても先生、今日という今日、その話を持ってきてくれるとは、なんというタイミング。もちろん、私が昨日バイエルを弾き終わったなどということを先生が知るはずもない。天の配剤とはこの加減のことであろうか。
というわけで、娘の発表会におけるピアノデビューが決定(笑)した私である。
・・・ところで、どんな曲を弾くんだろう?
さらにデータを補う。
私が使用している全音「最新バイエル」では、最初のほうはオリジナル曲で、トラッドなバイエルではない。しかし、振り返ってみるとこの部分もよい練習であった。ここも、改めて弾いて、データを埋めてみた。
とりあえず、32番まで。
このうち、19.「アマリリス」や20.「おもちゃのシンフォニー」なんか、最初練習当時は夢中だったし、一日で全部弾き飛ばしてしまったからよく覚えていないのだが、今弾いてみるとけっこう難しく、バイエル1番を弾く前にやる曲とはとても思えない。
こっきー氏は、大人独学バイエル練習界の先達である。その記されるところのブログは、「バイエル midi」でググれば、平成20年10月13日本日現在、トップで表示されるほどの第一人者である。
私のこのブログでは、同じく斯界の大先達であるHarry Hayashi大兄と並んで、こっきー氏の演奏をよく参考にさせていただき、引用もさせていただいてきた。
ほかにもいくつかある。
Harry Hayashi大兄には、ブログを通じて、お礼など申し述べたことがあり、時々コメントなどもいただいているのであるが、こっきー氏には、ついうっかり、仁義をしておくのを忘れたままになっていた。度々引用させていただいたりしているのに、大変失礼なことである。それほど進捗しているとはいえない私が、トラックバックやコメントしたりするのは、なにやら失礼な感じがしたというのもある。
それで、昨日、バイエル106番を弾き終わったのがいい折だと思ったので、こっきー氏のブログに恐る恐るお礼コメントをしてみた。
そうしたら、懇切にお返しコメントをいただいた。
少し褒めてもらって、うれしいなあ。
よく振り返ってみると、私は、このようにして、先達の人々に話しかけたりする日を楽しみにしていたような気がする。バイエル全部弾けるくらいになってきたら、そうしたら話しかけてみるつもりだったように思うのだ。
バイエルのナンバー曲、全部終わったが、わが「バイエル練習表」に原書1番から14番までがないのは、なんだか完成感に欠けるきらいがなきにしもあらずなので、改めて録音し、これを埋めた。
表の中にも述べてあるとおり、原書1番から15番を含む58曲は、私は一日で弾いてしまっている。なので、今14曲ほどを改めて弾いて録音するのは、せいぜい1時間ほどのことであった。
やさしい、と感じはしたものの、果たして、106番まで弾いたほどの上達が、あらためてやってみたこの最初のほうの曲の演奏にあるものかどうか、実は自信はそれほどない。
バイエルのナンバー曲は、これで修了、ということにしたい。
15番から106番まで全部埋まった自分の練習表は、なかなか壮観だ。
今、このブログのバックナンバーを繰ってみると、2006年の9月10日(日)に下の娘のためにYMAHAのキーボード「PSR-E303」を買って来て、そこからピアノの練習をはじめたことが分かる。
そこからであるから、バイエルを106番、全部弾くのに2年とひと月と3日、かかっていることが分かる。40過ぎたオッサンが先生に習わず、一人でバイエルを弾けば、2年以上かかるということがここからわかる。
全部できた秘訣を問われれば、答えは「目標を持たなかったこと」、この一点に尽きよう。いつでもやめてしまってよい、自分で勝手にやっていること。そうした気楽さが私を動かしてくれた。もしこれが、「よし、バイエルをまず全部弾くぞ」と、最初から目標を持ってしまったら、自分の遅々とした歩みの遅さと、ページをめくるごとにどんどん難しくなるバイエルと、同じものを1年や半年で全部マスターしてしまうほんの小さな小学生の女の子などを自分と並べ比べてしまって絶望し、とてもこれだけは弾けなかったと思う。
途中、昼飯を70円のライスと50円の味噌汁のみに切り詰めて毎日500円づつ貯金箱に入れ、13万円を貯め、それとあわせて自分の永年勤続の褒美にもらった商品券などもすべてつぎ込み、17万円をひねり出して、自分のデジタルピアノを買った。今使っているRoland FP-7だ。そのガマンの日々に意義を見出そうとしたことも、去年のこととはいえ、今は懐かしくすらある。タッチや機能、質感など、全てとても気に入っているマイ・ピアノである。
さて、全音楽譜出版社「最新バイエルピアノ教則本」、106番が終わったから全部終わりかというと、さにあらず。
3曲の大物練習曲が、この後控えている。
すなわちこれらである。
どの曲も、楽譜をパラリと眺めただけで圧倒されてしまう。果たして弾けるようになるのか!?
さて、体育の日の3連休の二日目、日曜。朝からというもの、徹底、バイエル106番の練習に励んだわけである。
弾けた、と思う。
これでバイエルのナンバー曲は、全部終わりである。
今度はメトロノームで拍子取りつつ。♩=144。144拍/分、というのは、よく参照させてもらっている、例の「ピアノオーディション基準テンポ」のテンポである。
・・・できてきた、できてきた。一箇所、第27小節の繰り返し1回目の「下り坂」のところで気に入らなかったところがあるが、聞きなおしてみると分からない程度。